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(*゚ー゚)スイートピーのようです


662 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:25:00 発信元:202.229.177.45 [2/2]

年上のお姉さんに呼ばれた

僕の家庭教師だった人だ

彼女の自宅で一緒にお茶を飲んだ

彼女は怪しく微笑んだ

つまりは

そういうことだった

663 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:27:41 発信元:202.229.177.44 [1/5]






(*゚ー゚)スイートピーのようです





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664 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:31:00 発信元:202.229.177.44 [2/5]
低空飛行を続けた僕の成績に、業を煮やした親が
家庭教師を寄越したのは、ごく自然のことだ
何せ、僕は受験生だというのに毎日遊び呆けて
赤点を取ろうがへらへらと笑っていたのだ

一応、親という立場上なんとかしようと思ったらしい
それなりにいいところを出た人を連れてきたのだ

(*゚ー゚)「私、しぃっていうの。よろしくね?」

彼女とは、何の変哲も無い出会いだった

(*゚ー゚)「じゃあ、早速だけど授業を始めよっか」

(*^ー^)「えへへ、今日は英語をやります!」

両手で抱えたテキストを、誇らしげに僕に押し付けた彼女
一般的に見れば、可愛いのだが
その時の僕には、悪魔にしか見えなかった

665 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:35:13 発信元:202.229.177.44 [3/5]
だって、そうだろう?
したくも無いものを、いきなり押し付けるなんて
それじゃ、悪意の押し売りってやつだ
最も、彼女から見れば僕の親に頼まれたのだから
善意のつもりなのだろうけど
見方が変われば、善悪なんて簡単にひっくり返るもんだ

なんて、現実逃避をそこそこに
僕はテキストに取り掛かった
何もしないでいて、怒られるのはめんどくさいし
それに、今日は程度の確認らしいから簡単とのことだ
サクッと終わらせ、サクッと帰ってもらおう
うん、そうしよう

667 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:39:16 発信元:202.229.177.44 [4/5]
(*゚ー゚)「はい、おしまーい。出来たかな……?」

そう言って、僕からテキストを取り上げた彼女が固まった
何故って? 決まってる

白紙、だったから

そういうわけだ

(*;゚ー゚)「じょ、冗談だよね?」

果たして、ここで冗談をこく理由はあるのだろうか
いや、ない

(*;゚ー゚)「うーん、これじゃ中学生のからかなあ……」

彼女の呟きは聞こえなかった事にした

(*;゚ー゚)「じゃ、じゃあ、今日はこれをやります!」

渡されたテキストには

アルファベットの正しい書き方

とだけあった

舐めてんのか

668 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:44:39 発信元:202.229.177.44 [5/5]
なんて事を言えるわけも、当然なく
ただ黙々と与えられた課題に勤しむ
ある程度課題が終わったら、採点が始まり
間違えたところをやり直し
これが三時間程

こうして、恙無く初日は終わった

669 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:48:46 発信元:124.146.175.53
紆余曲折を経て
彼女との出会いから、半年経った
僕の低空飛行を続けていた成績は、成層圏を目指しては対流圏まで
墜落し、また成層圏を目指す
そんな事を繰り返していた
つまり、程々にはよくなった、そういうことだ

(*^ー^)「うん、よくなったね」

(*^ー^)「これなら受験も大丈夫かな」

まあ、名前を書けば誰でも入れるような大学に落ちることなんてなく
僕は、無事に大学合格を果たした
これにて、僕と彼女の生徒と家庭教師という関係は終わりを迎えたのだ
普通なら、ここでこの関係は途切れるのだが
生憎とそうはいかないようだった

672 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 20:59:44 発信元:114.48.235.146 [2/11]
大学に合格してから数日経ったある日
突然、彼女からメールがやってきた
授業中にある程度の会話をするようになっていた僕らは
しばらく前に、アドレスを交換していたのだ

(*゚ー゚)『大学合格おめでとー!!
     先生として、感無量です!
      (中略)
     ところで、少し大事なお話があるんだけど
     明日、私の家に来てくれないかな?    』

なんてメールに
特に用事のなかった僕は、了承の返事を送ったのだ
ちなみに、送られてきたメールには僕には理解し難い絵文字が使われていたことを付随しておく



673 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:00:47 発信元:114.48.235.146 [3/11]
翌日
今までに何度か行った事のある彼女の家を訪ねた

(*゚ー゚)「いらっしゃい。待ってたよ」

にこやかな笑みを浮かべて迎え入れられた
少々こそばゆい

(#゚;;-゚)「あー、おにいちゃっ!」

(*゚ー゚)「でぃも楽しみにしてたんだからー」

でぃというのは彼女の娘の事だ
彼女はいわゆる、シングルマザーだった
まあ、そこまで踏み込んだ会話はしないので詳しくは知らないが

(*^ー^)「今お茶を煎れるからでぃと遊んでてね」

いつものことだ


674 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:01:37 発信元:114.48.235.146 [4/11]
(#゚;;-゚)「おにいちゃ、あそぼ!」

年の割には舌足らずな口調のでぃ
僕がいないともっとしっかりした口調らしい
どうでもいいけど

(*゚ー゚)「お茶入ったよー」

でぃがうとうととし始めた時
ちょうどいいタイミングで、しぃさんが現れた

(*゚ー゚)「でぃは、こっちで寝かせちゃうね」

連れていかれるでぃ

675 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:03:14 発信元:114.48.235.146 [5/11]
(*゚ー゚)「はい、これ」

(*゚ー゚)「友達から、珍しいお茶をもらったんだー」

見たこともない琥珀色のお茶

(*゚ー゚)「遠慮しないで、どうぞー クッキーもあるよ?」

一口、二口と啜る
苦い

何だか、食品ではない味がした気がするが
おそらく、気のせいだろう
そのまま、啜る事にした

(*゚∀゚)「……」

何やら、彼女が笑ったように見えた

676 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:03:59 発信元:114.48.235.146 [6/11]
(*゚ー゚)「どうしたの?」

眠い

(*゚ー゚)「大丈夫?」

ひどく眠い
このまま倒れ込んだら、寝てしまいそうだ

(*゚ー゚)「そう……」

(*゚ー゚)「もう、いいかしら」

何を言ってるのだろう

(*゚∀゚)「長かったわ」

また、あの笑みだ

(*゚ー゚)「ずっと我慢してたんだから」

677 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:05:03 発信元:114.48.235.146 [7/11]
彼女の手が、僕のズボンに伸びる
寒い
外気に晒された半身が寒さを訴えた縮こまる

(*゚ー゚)「可愛い……」

呟き
意味がよく聞き取れない
ただ、眠い

彼女の、白磁のような手が
僕の半身をいじる
上下にゆっくりと
穏やかに、僕の半身を弄ぶ

寒さで縮こまっていた半身は
その刺激を受けてか
徐々に起立していった

眠いが、仕方ない
間借りなりにも、僕は男なのだ

678 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:05:50 発信元:114.48.235.146 [8/11]
(*゚∀゚)「あはっ……」

彼女がまた笑った
そして、そのまま
僕にしな垂れかかる

半身の先が何やら生暖かい物に包まれた
ゆっくり、ゆっくりと
彼女の身体に沈み込む、僕の半身
何故だろうか
僕の意識は、半身以外の感覚を閉ざし
他の感覚が分からない

羽毛布団をまとい、その上から軽く
抱擁される感覚
それが、しばらく続いた

(*゚ー-)「……んっ…」

意味の無い、喘ぎ

(*゚ー-)「はぁ………っ」

やれやれ、僕は射精した

679 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:06:35 発信元:114.48.235.146 [9/11]
事後
事後なのだろう
彼女は僕に一切の事を謝罪した

(*゚ー゚)「ごめんね」

そして、もうこの土地からいなくなることも告げられた

(*゚ー゚)「最後だから、どうしてもって……」

彼女は、泣きそうだった

(*゚ー゚)「本当にごめんね」

また、彼女は謝った

どうでもいい
ただ、全身を倦怠感だけが支配していた

ひらひらと、彼女に手を振った
せめてもの手向けってやつだ
途端に、彼女は泣き出した
堰を切ったように

慰める、という選択肢はなかった
ただ、僕は
黙ってその場を後にした

680 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:07:15 発信元:114.48.235.146 [10/11]
後日
彼女の家を訪ねた
行きずりのそれが行われた家
そこは既に

空き家としてあるだけだった


たった一度だけ
僕からしたら
ちょっとした間違いで行われたそれ
思い出にすらなりはしない、それ

ただ、彼女は
それを
どういう思い出にしたのだろう

終わり

681 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 21:07:55 発信元:114.48.235.146 [11/11]
以上で終わりです
支援、ありがとうございましたー

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