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( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです


415 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:21:04.28 ID:eNtg/CON0 [4/19]
( ・∀・)「ふああ……眠いな……」

現在時刻は午前7時半。高校生の僕らは、学校に向かう時間だ。
それなのに僕は、マンションの階段を上っている。

( ・∀・)「クーのやつ、今日こそちゃんと起きてるんだろうな……」

『素直』のネームプレートがある部屋の前まで来て、深呼吸をした。
駆け足で来たせいか、鼓動がうるさい。
覚悟を決めて、インターホンを押す。

……返事がない。
もう一度押してみる。

(#・∀・)(応答なし、と)

試しにドアノブをひねってみる。
ドアはいとも簡単に開いた。

(;・∀・)(鍵くらい閉めとけよ、おい)

( ・∀・)「クー?入るぞー」

やっぱり返事はない。ふざけてるのかあの野郎。
遅刻する気かよ。


416 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:22:18.91 ID:eNtg/CON0 [5/19]
素直家には何度も来たことがある。
というか、毎朝来ている。
なので、僕は難なくクーの寝室の前までたどり着くことができた。

だけど、流石に寝ている女の子の部屋に勝手に入るのはためらわれる。

( ・∀・)「クー。おはよう! 起きてるか?」

やっぱりというかなんというか、返事は無かった。

(# ∀ )「 」

ああ、もう遠慮はいらないな。だって、クーはまだ夢の中だろう。
僕はなんども声をかけたんだ。

どうなってもしーらね。強硬突破だ!

(#・∀・)「ゴルアアアア!!!クー!!!!今何時だと思ってるんだ!!!」

417 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:25:36.41 ID:eNtg/CON0 [6/19]
クーの部屋のドアを乱暴に開ける。
その勢いのまま、布団の上で丸まっている毛布に手をかける。


(#・∀・)「毎朝毎朝僕が迎えにくるまで寝やがって!!!!!!」


川 - )「……」


毛布をひっぺがすと、まだ夢の世界にいるらしいクーが現れた。
まあ、予想通りだ。そして、いつも通りだ。

川 - )「……」

川 ゚ -゚)「私がドラゴン使いクーだ」

前言撤回。なんだこいつ。

419 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:28:43.73 ID:eNtg/CON0 [7/19]
クーを無理やり布団から引っ張り出して、朝食を食べさせる。
寒いぞモララー、とか言っていたが、気にしない。


川 ゚ -゚)「それでな、私は言ったんだ。」

食パンをかじりながら、クーは僕に夢の内容を語る。

川 ゚ -゚)「世界(ザ・ワールド)!!」

( ・∀・)「はいはい、中二乙」

どうやらさっきのドラゴン使いだのなんだのの言葉も、クーが見た夢に関連しているらしい。

クーは、学校ではまさにクールって感じなのに、僕の前ではこんな感じだ。

( ・∀・)「あーあ、もう7時50分だ。間に合うのかな……」

時計を見てぼやく。

クーを迎えに来るようになってから、僕は常に焦っているような気がする。


420 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:30:39.53 ID:eNtg/CON0 [8/19]
( ・∀・)(僕にクーの世話なんて頼まないで下さいよ……)

僕のクラスの担任(やたら目力が強い)を恨んだ。


なんてったって僕が、遅刻魔のクーを毎朝迎えに行かなくちゃならないんだ。

( <●><●>)「君が委員長でしっかり者なのはワカッテマス」

( ;・∀・)「え、でも僕素直さんの家なんて知りませんよ」

( <●><●>)「あなたと同じマンションに住んでいるのはワカッテマス」

( ;・∀・)「えー……」

( <●><●>)「このままだとクーさんの進級は危ないのはわかってますね?
助けてあげられるのは君しかいないのもわかってますね?」

( ・∀・)「あーもう、わかりましたよ!やりますよ!」


( ;・∀・)(あいつの目、怖いんだよなー……何考えてるか分かんないし)

たしかにクーは美人だし、まんざらでもないという気持ちもあった。

それだけど……それだけど……!!

421 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:33:34.81 ID:eNtg/CON0 [9/19]
川 ゚ -゚)「どうした?顔色が優れないようだが」

( ・∀・)「なんでもないよ。それより時計をみろー。さっさと着替えてこーい」

川 ゚ -゚)「了解した」

食パンを食べ終わったクーが、スタスタと自室へ戻って行った。




( ・∀・)「はやくしろよー」

川 ゚ -゚)「善処する。だが、乙女の嗜みというものがあってな……」

( ・∀・)「僕が来るまでグーグー寝てるやつが何言ってんだか」

川 ゚ -゚)「寝込みを襲ってるのは君だろう」

( ;・∀・)「誤解を招く表現はやめろ!」




422 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:36:44.84 ID:eNtg/CON0 [10/19]
そんなこんなで、クーの身支度は終わったようだった。


川 ゚ -゚)「よし、モララー、準備完了だ。出撃ー」

( ・∀・)「いやいや、表現おかしいだろ」

川 ゚ -゚)「ノリが悪いな。ここは『はい!クー様のために命を賭けて戦ってまいります!』だろう」

( ;・∀・)「なんで僕が命を賭けなきゃいけないんだよ!?」


素直家から出て、学校へ向かって歩き出す。
その道中で話すのは、いつもくだらないことばかりだ。

昨日の夕飯のラーメンはおいしかっただとか、あの芸人はつまらない、だとか。


424 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:41:20.45 ID:eNtg/CON0 [11/19]
だけど、今日はクーの様子がいつもと違った。

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……」

会話がない。
重い雰囲気の中、僕らは急ぎ足で学校へ向かう。

遅刻するかもしれないという焦りもうまれてきた。

川 ゚ -゚)「あの、さ」

おそるおそる、といった感じでクーが口を開いた。
クーらしくない。いつもはもっと遠慮なしにものをいう。

川 ゚ -゚)「いつも、私を助けてくれて、ありがとう」

( ・∀・)「……どうしたんだよ、突然」

驚きつつも、言葉を返す。

426 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 21:43:40.02 ID:eNtg/CON0 [12/19]
川 ゚ -゚)「今日の夢にな。君が出てきたんだよ」

ドラゴン使いなんちゃらか。

( ・∀・)「僕もドラゴン使いだったのかい」

川 ゚ -゚)「いや。君は私のドラゴンだった」

人ですらなかった。むしろよく僕だって分かったな。


川 ゚ -゚)「私を助けてくれたからな」

( ・∀・)「……はあ」

どうやら、夢の中の僕もなかなか苦労しているらしい。

川 ゚ -゚)「それに、今だって私を助けてくれているだろう?」

それはあの担任が怖いから、という理由があってだな。

川 ゚ -゚)「毎朝迎えに来るのは君にとって大きな負担だろう。それなのに、ここ3カ月毎日起こしに来てくれる。」

川 ゚ -゚)「それどころか、私が支度し終わるのを待ってくれて、一緒に登校してくれる」

川 ゚ -゚)「君は、とても優しい」

……いや、そんなことはない。
クーを毎朝起こしに行くのは僕にも利点があるからだ。

430 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:02:36.22 ID:eNtg/CON0 [13/19]
川 ゚ -゚)「そんな君のことが、好きだ」

そう、だって……だって……あれ、なんだろう?
わからなくなってしまった。


そして今、何か重大なことを聞いてしまったような気がする。

( ・∀・)「……え?」

すきやき?というありがちなボケをかまして、現実逃避を企てる。

川 ゚ -゚)「すきやき?」

川 ゚ -゚)「まあいい、もう一度いうぞ」

どうやら失敗に終わったようだ。



川 ゚ -゚)「君のことが好きだ」


( ;・∀・)「ええええええええ!?」

431 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:05:25.35 ID:eNtg/CON0 [14/19]
あああ、どういうことだ?

ああ、そうか、ドッキリか。
どうせその木陰から、内藤あたりが『ドッキリ大成功』のプレートを持って現れるんだろう、そうだろう?

川 ゚ -゚)「嘘じゃないぞ。こんなドッキリ、悪趣味すぎる」

( ;・∀・)「くぁwせdrftgyふじこlp」

川 ゚ -゚)「落ち着け」

落ち着いていられるか。
だって、こんなこと、思いもしなかった。

( ;・∀・)「いや、そうだとしても、僕のどこがいいんだよ」

まったくわからない。心当たりもない。

川 ゚ -゚)「……知りたいか?」

( ・∀・)「う、うん」

クーはそうだな、といって少し考えているようだ。

川 ゚ -゚)「さっきも言ったが、優しいところだな。」

( ・∀・)「僕は優しくなんてしてないよ」


434 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:11:23.76 ID:eNtg/CON0 [15/19]
川 ゚ -゚)「あと、クールじゃない私も、受け入れてくれたみたいだし」

いや、受け入れたというか、受け入れさせられたというか。
そして僕のつっこみはスルーですか、クーさん。

川 ゚ -゚)「ギャップがありすぎる、とよく言われるんだ。でも、私だって、ずっとクールなわけじゃない」

( ・∀・)「ちょっと待って。クーは初対面の時からクールとは言えなかったぞ」

川 ゚ -゚)「あれは、君が寝起きに突然やってきたからだ」

まあ、その点は僕も悪いんだけど。

川 ゚ -゚)「でも君は、クールじゃない私に付き合ってくれた」

( ・∀・)「まあ、楽しかったし」

川 ゚ -゚)「クールじゃない私を知られると、距離を置かれることが多かったんだ」

川 ゚ -゚)「だから、変わらずに接してくれる君に惹かれた」

クーはつらつらと僕に惚れた理由を話す。
僕としては、とても照れくさいわけで。

438 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:16:12.46 ID:eNtg/CON0 [16/19]
川 ゚ -゚)「返事、聞かせてくれるか?」

( ・∀・)「あ、ああ……」

やっぱり、この言葉が来たか。

鼓動がうるさい。
正直、とても緊張する。

でも、この感情は焦りではなくて。


( ・∀・)「僕も、クーのことが好きだよ」

クーに対する、恋心だ。


川*゚ -゚)「ほんとうか!?」

僕の言葉を聞いたクーは、花が咲いたように笑った。

その笑顔を可愛い、なんて思ってしまう僕。
どうにかしてしまったのではないかと思う。





440 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:18:47.69 ID:eNtg/CON0 [17/19]
川 ゚ -゚)「さて、本当なら手をつないでイチャイチャ登校したいわけだが」

( ・∀・)「だが?」

川 ゚ -゚)「時間がまずい。走らなくては遅刻してしまう」

そういうがはやいが、クーは走り出した。

( ;・∀・)「ちょ、ちょっと待ってよ」

川 ゚ -゚)「私を止めてみろー!!」

呆然としていたら、クーとの距離がかなり開いてしまったようだ。
クーの声が遠くから聞こえた。

( ・∀・)「おーい、クー!!」

全力疾走して、ようやくクーに追いつく。

( ・∀・)「まだそんなに慌てなくても大丈夫だよ……って」

ふとクーの顔を見ると、耳まで真っ赤に染まっていた。

これを隠すために走ったんだな、納得納得。

( ・∀・)「ほんとに、全然クールじゃないねえ」

川 ////)「う、うるさいな」

442 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:21:35.39 ID:eNtg/CON0 [18/19]
うん、幸せだ。

毎朝クーの家に迎えに行くのも、悪くないみたいだ。



腕時計をみる。
8時ちょうど。

学校にはなんとか間に合いそうだ。

443 名前:( ・∀・)川 ゚ -゚)クールではないようです[] 投稿日:2011/01/11(火) 22:24:52.37 ID:eNtg/CON0 [19/19]
これで投下は終了です。
規制をくらってしまい、ながながと投下してしまってすいません。

お題
川 ゚ -゚)「世界(ザ・ワールド)!!」
川 ゚ -゚)「私がドラゴン使いクーだ」
川 ゚ -゚)「私を止めてみろー!!」


お題や支援、ありがとうございました!

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