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タイトル未定(グロ注意)



276 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:29:07 発信元:123.108.237.3 [1/3]



━━ξ゚⊿゚)ξ━━



 腕時計を見る。午後8時。
 補習がこんなに長引くとは思わなかった。
 親に連絡をしてなかったから、心配してるかもしれない。
 こういう日に限って携帯忘れるんだから……。

 ――暗い夜道をひた歩く。
 家も街灯もない寂しい道だ。
 少し恐いな。
 でももう少し行けば住宅街に差し掛かる。
 そうすれば一安心――




278 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:32:38 発信元:123.108.237.28 [1/2]


ξ゚⊿゚)ξ「え?」


 腕を掴まれた。

 そのまま引きずり倒された。

 背中に人が乗っかる感触と重みがあった。

 振り返ろうとしたら頭を地面にたたき付けられた。

 左腕を伸ばさせられた。

 二の腕に細い感触。

 食い込む感触。

 ぶつり。


ξ゚⊿゚)ξ「あ」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ゙」

ξ; ⊿ )ξ「あ゙、あ、あ」




281 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:36:17 発信元:123.108.237.27

 ぶつり。ぶつり。ぶつり。

   「あ、あ、あ、ああ、ぃ、あ゙――あ゙、ぎっ、ああああああああああ゙あ゙!!」


 皮膚を。脂肪を。筋肉を。血管を。神経を。骨を。

 全てを、ごりごりと、引いて、押して、揺らして、食い込む感触に断絶された。

 痛い。
 痛い痛い、熱い、熱い痛い痛いむず痒い、痛い痒い痛い痛い。
 痛い。


 ――何分後か、何十分後か、何時間後か。
 背中に乗っていた人間が退いた。
 そんなことを気にしてもいられないけれど。

ξ  )ξ

 右腕を鞄に伸ばす。
 救急車。救急車。救急車。警察。お母さん。誰か。

 あ。
 携帯忘れたんだった。
 まったく。
 こういう日に限って携帯忘れるんだから。



282 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:39:29 発信元:123.108.237.29

━━('A`)━━


(;'A`)「あっ、あ……ひ、」

 嫌だ。
 もう嫌だ。

(#;A;)「っ、うーっ、うー!!」

 手当たり次第に物を投げつける。
 枕、時計、本、携帯電話、ペットボトル。
 それでも、それらは全部「奴」には当たらない。
 すり抜けて向こうの壁に当たるだけ。

(#;A;)「出てけよぉ……、ひぐっ、で、出てけぇっ!!」

 叫んだって意味が無い。
 そもそも、奴には俺の声が聞こえているのだろうか。

 奴は、がくがくと首を揺らしながら俺をじっと見つめている。
 時折唇が動くが、声は出さない。
 それでも俺には奴が何て言っているか分かった。
 「死ね」だ。



283 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:43:26 発信元:123.108.237.25 [1/2]

 幽霊なんてものが見えるようになったのはいつからだろう。
 小学四年生ぐらいからか?
 理由は知らない。トーチャンが死んだときのショックのせいかと考えているが。

 ともかく俺は八年前から幽霊を見るようになって。
 怖がりな俺は、霊や変なものを見るたびに怯えて。
 同級生達は、そんな俺を気味悪がるようになって。

 それから苛めが始まって。
 ……そういや、俺のことをヤク中だとからかった奴がいたな。
 勿論クスリなんてやってはいないが、
 もしかしたら本当にそうだった方がマシだったのかもしれない。
 だってそれならば、奴らは単なる幻覚だってことになる。

 でも実際に奴らは存在して、俺が怯えれば怯えるほど近付いてくるんだ。
 そして俺を追い詰める。
 そういう点においては、霊も苛めっ子も似たようなものだ。

 苛めは過熱し、中学、高校と続き。
 俺はいつしか高校に行くのをやめ、こうして部屋に閉じこもるようになった。
 カーチャンは仕事でほとんど家にいない。
 あちこち出歩けば奴らがいる。
 だから、部屋でおとなしくしているしかなかった。



284 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:46:39 発信元:123.108.237.25 [2/2]

(#;A;)「もう、嫌だ……」

 ――昔からずっと見ていれば馴れる、なんて。
 小説やネットには書いてあるけれど。
 そんなの、嘘だ。

 怖い、怖い、怖い。

 こんなもの。

 見えなければ。

(#;A;)「――っ!」

 部屋の隅にうずくまっている「奴」にボールペンを投げようとして、気付く。
 こんなの投げたって奴が消えるわけじゃない。
 それなら。

(#;A;)

(#;∀;)


 この目を潰せばいい。




285 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:49:51 発信元:123.108.237.30

 ボールペンを握り直す。
 そのまま、躊躇なく右目に突き立てた。


(;゚A`)「――っ!!!!」


 ――そこで我に返る。

 ああ、馬鹿。
 何でよく考えないんだよ、俺。馬鹿。馬鹿馬鹿。

 じゅくじゅく、熱が目元を覆う。
 ただただ、右目の奥とその周囲に鋭い痛みが連続して響く。

 痛みに慌ててペンを抜き取ると、ぶじゅりと嫌な音が鳴った、気がした。

 次は左目、なんていけるものじゃない。

 畜生。
 畜生。

(;゚A`)「っ、っ、ひぎ、っ」

 床に突っ伏す。
 額をカーペットにぐりぐりと擦りつける。
 そんなことで誤魔化せる痛みではなかったが。




289 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:53:16 発信元:123.108.237.3 [2/3]

(;゚A`)「あーっ! あー、あ゙ーっ!」

 叫んでも駄目だ。
 びゅくりと血が吹き出して、一瞬熱が引いたように思えたが、
 再びどくどくと熱さと痛みがぶり返す。

 ふと、左目の視界に奴らが映りこんできた。

(;゚A`)「はっ、は……あ゙! っ、ぁ、はっ……!」

 こいつらは何で笑ってるんだ。
 何で何で。
 にたにた、にたにた。
 ふざけるなふざけるなふざけるな。

(;゚A`)「ひゅっ……」

 ――間抜けなことに、今更気付いてしまった。

 どうして奴らに怯えていたんだ。
 危害を与えられるからか。
 だが、精神的に害はあっても、身体的な害なんてないに等しかったじゃないか。

 奴らが俺に手を出すことはなかった。
 怯える必要はなかった。

 奴らは、こうして俺が自分で自分を傷付けるのを待っていただけだったのだ。



290 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:00:29 発信元:123.108.237.21 [1/2]

━━从 ゚∀从━━


从 ゚∀从「今日も疲れましたねー、っと」

 ブランド物のバッグを振り回し、ビルを出る。
 別にブランドなんかにゃ興味は無いが、
 持っていた方がオレのイメージに合っているらしい。

( <●><●>)「駐車場から車を移動させるので、ここで待っていて下さい」

从 ゚∀从「はいはーい」

 マネージャーが駐車場に向かう。
 オレはビルの入口で、手持ち無沙汰にマネージャーを待った。

 女優なんて仕事に就いてから早10年近く。
 その10年間、オレの面倒はあのマネージャーがずっと見てくれている。
 オレみたいな我が儘女の世話を、よくもまあ10年もやってこれたもんだ。
 今度、飯でも奢ってやるか。

 ――かつ、と、ヒールが地面を打つ音がした。

从 ゚∀从「うん?」

 マネージャーが買ってくれたバッグを眺めていたオレは、
 その音がした方へ顔を向けた。



292 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:04:07 発信元:123.108.237.2 [1/12]

川д川「……」

从 ゚∀从「……おおう」

 長い黒髪、真っ赤なコート。
 右手にナイフ。

 どこからどう見ても危ない人だった。

 その女が、つかつかと近付いてくる。
 オレは、ビルの中に逃げ込もうとして――

( <●><●>)「ハイン、車のキーをあなたに預けていたのを忘れて……――!」

从;゚∀从「!」

 戻ってきたマネージャーに、気を取られてしまった。
 ヒールの音が急激に近くなる。

 駆け寄ってきた女のナイフは、振り上げられて。

(;<●><●>)「ハイン!!」

 ずぶりと、オレの左目に突き刺さった。




293 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:06:41 発信元:123.108.237.2 [2/12]

━━( ^ω^)━━


( ^ω^)

 右腕がなくなっていた。
 音も立てずに血が噴き出し、道に血溜まりを作る。

|  ^o^ |「わたし、が」

 僕を見下ろす、男。

|  ^o^ |「わたしが、きりさきま、です」

 切り裂き魔。
 最近、この町で起こっている連続通り魔事件の犯人に付けられた名前だ。

 右手、右足、左手、左足、右目、左目――
 人体の内、左右で対になっている部位の
 どちらか一方のみが切り取られるという、猟奇的な事件。
 犯人は未だ捕まっていない。

 その犯人だと、目の前の男が名乗っている。

|  ^o^ |「わたしが、わたしがきりさきまです、てんさい、きりさきま――」

( ^ω^)「……今までの事件も、全部あなたがやったのかお」

|  ^o^ |「そうです、そう、です」

294 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:09:26 発信元:123.108.237.2 [3/12]

 夜道、すれ違い様、ボディーに拳を放ち。
 その衝撃に倒れた僕の体に馬乗りになって。
 そして、肉切り包丁を用いて右腕を二の腕から切断。
 馬乗りまでは良かったけれど、切断は手際が悪かった。
 ……切り裂き魔、ねえ。


 響き渡る悲鳴。
 見れば、数メートル先に、通りすがりであろう年配の女性が立っていた。

|  ^o^ |「……おや、まあ」

 「切り裂き魔」は、慌てたように僕から離れると、どこかへ逃げ去ってしまった。
 包丁は、僕の傍らに、右腕と共に放置。
 ――ううん……。


( ^ω^)(まあ)

 女性は僕に駆け寄ると、取り乱しながらも、携帯電話で警察と救急車を呼んでくれた。

( ^ω^)(……丁度よかったかお)



295 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:12:33 発信元:123.108.237.22

 ――あの男、大方、テレビや新聞、インターネットで騒がれている切り裂き魔を見て、
 それに憧れただけの模倣犯だろう。
 上手いこと、奴が一連の犯行をしたことになれば。



( ^ω^)(僕は安全……)


 「本物」の僕は、疑われることもなくなるだろう――





続く

298 名前:タイトル未定[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:15:41 発信元:123.108.237.21 [2/2]

以上です。

左右で対になっている部位(腕とか目とか足とか)をそれぞれ失った人達の話。

序章はこんな感じですが、本編はほのぼのになる予定だよ!
('(゚∀゚∩なおr……らないよ!

いつか、避難所の方で連載すると思います。多分

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