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図書室 のようです



187 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:06:26 発信元:61.119.157.121 [6/19]
じゃあ、書かせていただきます
そのうちVIPにスレでも立てようと思うので、今回は第一話を投下させていただきます。

では よろしくお願いします

188 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:07:08 発信元:61.119.157.121 [7/19]
六時間目の終わり
支度を済ませ 図書館へ向かう


これからは一生徒であり、一責任者

そう 図書館委員長として



1,図書室 のようです




190 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:15:16 発信元:61.119.157.121 [8/19]
扉を開け、隣接された棚に鞄を置く

他の生徒との兼用で、図書館内に立ち入る際はここで鞄を置いていくことになっている
本棚間の狭い通路を、少しでも余裕をもって通過・すれ違える為の工夫だ

司書さんに挨拶をし、カウンター内の席に着く
今日も図書委員としての仕事が始まる


本の貸し出し・返却は全て、カウンター右にあるパソコンで管理されている
本に貼られたバーコードを読み取って管理していく形だ


(´<_` )「返却お願いします」

( <●><●>)「はい」

バーコードを読み取り、返却を確認する
そのまま本は預かる
後で図書委員が正しい配置へ戻すためだ

( <●><●>)「はい、確認しました」

(´<_` )「どうも」

彼は図書館内でもよく見かけるが、借りていくことは少ない


192 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:19:14 発信元:61.119.157.121 [9/19]
('A`)「貸し出しお願いします」

( <●><●>)「カードはお持ちですか?」

貸し出しは、全生徒に配布してある図書カードで個別に記録される

差し出されたカードのバーコードを読み取り、画面を確認する

( <●><●>)「貸し出し中の『マリアさまが見てる2巻』の返却予定が明後日で
す」

('A`)「さんきゅ」

本のバーコードを読み取り、画面を確認する

( <●><●>)「はい。期限は二週間です」

('A`)「おう。じゃあな」

彼は図書館の常連
学年は一個下だが、この仕事を通じて会話をするようになった




194 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:21:35 発信元:61.119.157.121 [10/19]
( ・∀・)「よう ワカッテマス!」

本を三冊抱えてきた彼は、クラスメイト モララー

陽気で、クラスの中心人物 成績も上位
どこに読書の時間を捻込んでるのか知らないが、500ページくらいの本なら1日で読み切ってしまう

( <●><●>)「返却ですか?」

( ・∀・)「ん。 なぁワカ、なんかオススメの本ない?」

バーコードを読み取りながら、軽く考える

( <●><●>)「…今だったら、この辺が委員会でもピックアップされていますね」


そう言って、近くのテーブルを指さす
「今月のオススメ」と書かれており、貸し出し頻度や季節物、世間の話題などを取り入れつつ毎月選出されている 人気の本達だ

( ・∀・)「流行りに興味はないんだよね」

ばっさりと切り捨てられる 本を返却棚にそっと収め、溜息を吐く

( <●><●>)「なら自分で探せば良いじゃないですか。
ついでに言っておきますと貴方はこの三年で、実に六割近い本を読んでいます。
興味の無さそうなラノベやら絵本、辞典や郷土物を抜けば、殆ど選択肢は残っていません」


195 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:23:13 発信元:61.119.157.121 [11/19]
( ・∀・)「まーじかぁ。なんかねーかなぁ…」

( <●><●>)「いっそ絵本を読破することをお勧めします。
最近の絵本は、風刺から親無しまで、シリアスなものが多いことはわかってます」

( ・∀・)「んなもんここで読み切れちまうよ」

そう言った彼は、カウンターの隣にある絵本棚を物色し始めた

溜息をひとつ吐いて、図書館業務に戻る


気付けば、テーブル席についている生徒がいた
モララーが来るまでは、居なかった

(,,゚Д゚) (゚―゚*)

カップルだろうか
二人で占いの本を開いてはニコニコしている
時々女子の方が奇声をあげて笑っていたので、これ以上テンションが上がるようなら注意に行こう


そこから一番離れた窓際の個人席で本を読んでいる 保健室登校の彼の為にも

(-_-)「………」


198 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:26:45 発信元:61.119.157.121 [12/19]
貸し出し・返却を希望する生徒も途切れたので、今のうちに返却された本を棚に仕舞いに行く

分類番号順に並べ変え、ギリギリ片腕で持てるだけの本を持って棚へ移動する

分類番号、作者名、五十音順、作品番号などに気をつけながら仕舞っていく


「委員長!」

声をかけられる
本が邪魔で姿を見ることは出来ないが、誰かはわかる


( <●><●>)「杉浦ですか。こんにちは」

彼は杉浦ロマネスク
一年の図書委員で、副委員長を勤めている小柄で快活な少年だ


( ФωФ)「お仕事お疲れ様であります。宜しければ我輩、お手伝い致します」

( <●><●>)「気持ちは嬉しいのですが、今日は当番ではありませんよね?」

( ФωФ)「約束時間を守らない友達と待ち合わせをしている故、暇つぶしであります」

( <●><●>)「そうですか… では、お願いします」


200 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:30:21 発信元:61.119.157.121 [13/19]
そう言うと、彼は嬉しそうにカウンターへと向かっていった


腕の中の本がなくなった頃には、杉浦が返却棚を半分消化してくれていた

また腕いっぱいに本を抱え、棚へ向かう
杉浦は隣の棚の整理をしていた


( <●><●>)「杉浦、そんなに丁寧にしなくても、帰りに私がやりますよ」

( ФωФ)「これも図書委員の務め故、
当番でなくても、此処に居る間はやっていたいのであります。…それに」

杉浦が一旦 言葉を切った。
本を抱え直し、背伸びをしながら高い棚へ本を押し込む

( ФωФ)「…少しでも委員長のお力になれればと」

こっちを向いていないが、彼は猫のような澄んだ瞳をぱちぱちとまばたかせていた
真剣味に満ちている

( <●><●>)「…ありがとうございます、杉浦」



203 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:32:56 発信元:61.119.157.121 [14/19]
( ФωФ)「いえ。
我輩も、いずれ委員長を目指しております故」


高い棚に苦戦している彼の手から、本を取って押し込んだ

( ФωФ)「あ、かたじけない…」

( <●><●>)「いいんですよ、未来の委員長さん」

微笑んで返す


二人で本を戻していくのは、とても楽しく
また仕事としても効率的だった

返却を終えた頃 丁度杉浦の友達が迎えに来た

杉浦は頭を下げて帰っていった


そういえばモララーはどうなっただろうかと 辺りを見回す




( <○><○>)


206 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:35:33 発信元:61.119.157.121 [15/19]
モララーは全ての絵本を積み上げ、凄い勢いで読んで2つの山に振り分けていく

右手にはルーズリーフとペン
何かが書き込まれている

(;<●><●>)「も…モララー…?」

( ・∀・)「…あ、ワカ?すごいぞこれ。当たりだ当たり」

絵本…古い童話が当たりのようだ
隣に心理学、考古学、哲学書、シンボル学辞典も開かれている

もうモララーが何をしているのか わからない

(*・∀・)「すごい!凄いよワカ!!こんなに奥深いなんてっ!!」

あのモララーが興奮している
ちょ、どうしよう…


(;<●><●>)「ていうか、モララー、散らかし過ぎです。
せめて読み切った本は棚に戻していってください」

モララーは、大机を一つ丸々占領していた

( ・∀・)「戻しといてよ委員長」

( <●><●>)「自分でやりなさい」



208 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:39:09 発信元:61.119.157.121 [16/19]
カウンター席から見えたモララーは、あの、隅で本を読んでいる彼に声をかけていた


( ・∀・)「お前、暇?」

(-_-;)「ぇ、あ、はい…」


これから脅し・パシリに使おうとするなら止めてやろうと思い、狙撃用のパチンコと消しゴムを用意した


( ・∀・)「俺、三年のモララー。お前、名前は?」

(-_-)「……ひ、ヒッキー…一年です」

( ・∀・)「ヒッキーか。…お前、よく見かけるな」

(-_-;)「えっ」

( ・∀・)「いつも此処にいるだろ」

(-_-;)「…ぁー……はい」

( ・∀・)「本、好きなのか?」

(*-_-)「はい。………物語は、僕を痛くしないから」

視線をそらしてぽつりと呟かれた言葉は、とても重かった


210 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:41:04 発信元:61.119.157.121 [17/19]
どうやら、本の中にしか自分の居場所がないタイプのようだ

(;・∀・)「あー…うん。いいよね。のめり込めるよね。」

(-_-)「先輩は、どんなの読みますか?」

( ・∀・)「僕はねー…」


モララーは案外、彼の話し相手になるかもしれない
双方本の虫だ。このまま意気投合して、彼を外の世界に連れ出してくれればと思う
害はないようなので、パチンコはそっと定位置に隠した




212 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:44:17 発信元:61.119.157.121 [18/19]


( <●><●>)「…さて」

図書委員会 日誌
○月○日 ×曜日 担当 ワカッテマス

貸し出し部数 ○
返却部数 ○

日誌
今日は平均して、返却が多かったようです。
杉浦に感謝

窓際の彼に 本を通じて友達が出来てくれれば、
図書委員としても、私自身としても、嬉しいことだと思います。




214 名前: ◆zynqho4iRI [] 投稿日:2010/11/21(日) 22:45:50 発信元:61.119.157.121 [19/19]
以上が第一話となります

図書室 のようです
でした。ありがとうございました

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