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(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)



596 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:00:42.50 ID:Imf9Rvp10
プロローグ

(´<_` )「ふぅー」

 吐く息が白く流れていく。
 駅のホームで空を眺めながら電車を待つ。
 なんとなく、横を見る。
 そこには、ヒマワリが咲いたような笑顔があった。

(*゚∀゚)

 恋に、落ちる音がした。
 駅のホームで見かけた彼女に、近づきたいと願った。
 同じ学校の女子の制服、同じ学年のリボン。
 名も知らない彼女に、俺は恋に落ちていた。

 (´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)



597 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:01:52.56 ID:Imf9Rvp10
一日目。

( ^ω^)「弟者~。授業はじまるお」

('A`)「弟者。そろそろ先生来るぞ」

(´<_` )「おぅ、すまない」

( ^ω^)「兄者はどうしたんだお?」

(´<_` )「あぁ、忘れた。多分駅で彷徨ってる」

('A`)「相変わらず方向音痴なのか。どうしたんだ? いつもなら兄弟漫才しながらでもつれてくるのによ」

(´<_` )「ちょっと、な」

( ´∀`)「朝礼やるから席に着くモナー」

 会話は慌しく終る。
 モナー先生の話はまったく覚えてなかった。
 ただ、駅で見かけたひまわりのような笑顔を思い出しながら、空を見ていた。


599 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:03:03.37 ID:Imf9Rvp10
('A`)「で、今日のお前調子おかしいけど。どうかしたのか?」

 ドクオが朝礼の終了後すぐに聞きに来た。
 体調は悪くない。ただ、恋に落ちただけだった。

(´<_` )「いや、きわめて普通のはずなんだが」

('A`)「そっか。なら、いいさ。兄者もさすがにそろそろ来るだろ」

( ^ω^)「おっおっ、ツン今日もありがとうだお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「べ、別にあんたのためじゃないんだからね! はい、ドクオも弟者もどうぞ」

('A`)「あー。甘いものはブラックコーヒーか緑茶と一緒にときめてるんだ。悪いな」

(´<_` )「ありがとう。今日はクッキーか」

( ^ω^)「そうだお! ツンのお菓子はおいしいお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「そ、そんなにほしいのなら、もう少し食べていいわよ!」

川 ゚ -゚) 「どれどれ、私もいただこう。うむ、うまい。これで普通の料理も上手ければなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ 「そ、そのうち上手くなるわよ」


601 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:04:05.31 ID:8q59Q9JV0
 ガラッ

( ´_ゝ`)「おぉぉぉぉぉぉっ! 弟者よ! 駅で迷ってしまったではないか」

(´<_` )「落ち着け兄者。1限目が始まる前に着くとは成長してるじゃないか」

( ´_ゝ`)「駅員さんに送ってもらったんだぞ! 女性駅員さん可愛かったんだぞ!」

(´<_` )「なら、よかったじゃないか」

( ´_ゝ`)「それもそうだな」

( ^ω^)「兄者、おはようだお! ツンの作ったクッキーがあるお!」

('A`)「おはよーさん。少しずつながら学校までならいけるようになってきたんだな」

ξ゚⊿゚)ξ 「おはよう。朝からご苦労様。はい、たべていいわよ。あまりものだけど」

川 ゚ -゚) 「おはよう。今日の連絡事項は特に無し。しかし、珍しいな。弟者が兄者をおいていくなんて」

 あぁ、そうだった。今日は兄者をおいていってしまった。
 だが、せっかくうやむやになりかけたそれを蒸し返さないでほしかった。


602 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:04:54.88 ID:8q59Q9JV0
( ´_ゝ`)「そうだ! すべては弟者が悪いんだ!」

(´<_` )「おk、兄者。明日からは自分で起きて自分で学校に向かうんだな」

( ´_ゝ`)「すみませんでした」

 流石兄者。あっさりと降伏。

('A`)「で、なにかあったのか? 弟者がぼーっとしてるなんてさ」

(´<_` )「そ、それは……」

 キーンコーンカーンコーン

川 ゚ -゚) 「むっ、授業が始まるな」

('A`)「なら、昼休みにのんびり聞こうか」

 助かったと思ったのもつかの間のことだった。
 正直に話そう。少なくとも、こいつらは笑ったりしないだろう。
 それどころか、この恋路を応援してくれるかもしれない。

 
 
603 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:05:47.39 ID:Imf9Rvp10
 昼休みの教室。
 机6つをくっつけて6人で昼食を食べる。
 話題はもちろん。俺のことだった。

(´<_` )「駅で、可愛い子を見たんだ。同じ学校、同じ学年の子。多分、恋に落ちた」

( ^ω^)「おっおっ。恋愛はいいものだお! 僕もツンに夢中だお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「ちょ、ちょっと。恥ずかしいでしょうが」

 うれしそうに語るブーンと恥ずかしそうにするツン。
 二人はからかうことなく、背中を押してくれた。

('A`)「兄者の世話ばかりだから心配してたが、そうでもないんだな。頑張れよ」

(´<_` )「そういうドクオも恋沙汰聞かないけどな」

('A`)「あ~、縁があるまで待つさ。恋愛ごとならゲームや本で十分楽しんでるしな」

 こいつはある意味つかみ所がないような気がする。
 彼女ほしいとは言わない。そして、動こうともしない。

川 ゚ -゚) 「私でよければ協力するさ。知り合いの子なら紹介できるしな」

 否定されるよりも、心強い友人たちの言葉。
 恋の行く末よりも、少しうれしく感じた。

( ´_ゝ`)「頑張るがいい。さくらたんは俺の嫁!」



604 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:06:44.38 ID:Imf9Rvp10
これは、兄者なりの激励なのだろう。
 そう解釈することにする。
 他愛もない話に移り。昼食も終る。
 昼休みの終わりを告げる鐘が鳴る。
 放課後に会えますように。そう、願っていた。

 夕方の駅のホーム。吹く風が冷たい。
 朝のように何気なく周りを見渡す。

(,,゚Д゚)(*゚ー゚)

 楽しそうに歩く二人。
 それは恋人同士以外たとえようのない距離。

 恋が、壊れる音がした。
 俺は何故か逃げるように家まで帰った。

 なんで、こんなに苦しいんだろう? 始まってすらいなかったのに。



605 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:07:29.84 ID:Imf9Rvp10
l从・∀・ノ!リ人「ちっちゃい兄者おかえりなのじゃ~」

(´<_` )「うん」

l从・∀・ノ!リ人「どうしたのじゃちっちゃい兄者。元気ないのじゃ」

(´<_` )「うん」

l从・∀・ノ!リ人「なやみごとなら妹者がきいてあげるのじゃ」

(´<_` )「ありがとう。でも、この悩みは今は話したくないんだ」

l从・∀・ノ!リ人「わかったのじゃ。ちっちゃい兄者はのんびりするのじゃ。父者がつかれたときはのんびりするのが一番といってたのじゃ」

(´<_` )「うん」

 妹者の陽気な声は傷に優しく、染み渡る気がする。
 部屋に戻り、布団にもぐりこむと声を押し殺して泣いた。


606 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:08:14.16 ID:Imf9Rvp10
( ´_ゝ`)「おk。ブラクラゲット」

 ガガガガガッ

 兄者の声で目を覚ます。
 カーテンは閉められ、部屋の電灯の明かりが眩しかった。。

(´<_` )「流石だな兄者。で、今何時だ?」

( ´_ゝ`)「19時少し前だな。お疲れのようだな」

(´<_` )「ああ、そうだな」

 夕方に見た光景。アレが逢魔が時の見せた幻だったらいいと思った。
 あやふやな記憶。それにすがりたくなった。

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者、ちっちゃい兄者。ご飯なのじゃ~」

( ´_ゝ`)(´<_` )「「おk。すぐ行く」」

 この日の夕飯の味はほんの少ししかわからなかった。
 残してしまったが母者は何もいわなかった。それが、申し訳なかった。



614 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:06:17.98 ID:Imf9Rvp10
 二日目。

 恋が実らないと知ってしまいながら諦めきれないで過ごす時間は奇妙な感覚だった。
 いらいらと何かが混じった感情。それが、思考をぼんやりとさせる。

(*゚∀゚)「ツン! 今週の料理倶楽部もってきたぞ~」

 ヒマワリのような笑顔が、そばにあった。

ξ゚⊿゚)ξ 「あっ、つー。ありがとう。もう出てたんだ」

(*゚∀゚)「早売りの店はおさえてあるんだぞ~」

(´<_` )「えっ?」

 胸のときめき。昨日の胸の苦しさは嘘のように心が弾む。
 
(´<_` )「ツン。この子は?」

ξ゚⊿゚)ξ 「同じクラブのつーよ。料理がとても上手なのよ」

(*゚∀゚)「あひゃ♪ ほめられても何もでないぞ。つーだ。よろしくなー。えっと」

(´<_` )「弟者です。流石弟者」

(*゚∀゚)「弟者か~。よろしくな」



616 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:07:13.04 ID:Imf9Rvp10
( ´_ゝ`)「よろしくな。まいえんじぇる」

(*゚∀゚)「えっと、弟者?」

(´<_` )「こっちは流石兄者。双子なんだ」

(*゚∀゚)「おー、そうなのか。あたしと一緒だな! あたしも双子なんだぜ」

(´<_` )「えっ? そうなの?」

(*゚∀゚)「しぃはあたしに似て可愛いんだぜ。まぁ、あたしのほうが2倍は可愛い。はず」

 そうだとしたら、昨日の痛みは早とちりかもしれない。
 痛かったはずの心が、弾んで嬉しそうな鼓動を繰り返す。

(´<_` )「そうなんだ。あの……」


617 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:10:37.09 ID:Imf9Rvp10
( ´_ゝ`)「ねぇねぇ、つーちゃんは彼氏いるの? もし、いないのなら俺なん……」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんたは黙っていなさい」

( ´_ゝ`)「あべしっ」

 ツンに殴られ吹き飛ぶ兄者。冥福をお祈りします。

(*゚∀゚)「おー」

(´<_` )「兄者が失礼した」

(*゚∀゚)「漫才みたいで楽しかったぞ。あたしはしぃと違って彼氏いないんだぜ。弟者はギコってしってるか?」

(´<_` )「陸上部の?」

(*゚∀゚)「そうそう、あいつ。すごく、かっこいいんだぞ」

(´<_` )「だよな」

 何故か、彼女の顔が悲しそうで。



620 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:14:23.00 ID:Imf9Rvp10
(*゚∀゚)「まぁ、あたしの方が絶対にもっとかっこいい彼氏を作るけどな!」

 その笑顔が悲しそうで、曇り空の下のヒマワリの様だった。
 この子は、ギコのことが好きなんだ……。
 その推測は、うれしくて、切なかった。
 昨日見た二人。幸せそうだった。そこに、彼女が入る隙もないほどに。
 
(´<_` )「君なら、すぐにできるよ。かわいいから」

 俺が、恋に落ちたほど。
 心でそう付け加える。

(*゚∀゚)「ありがとな! 自信が出たぜ。じゃ、弟者またな! ツン、放課後部活でな」

ξ゚⊿゚)ξ「今日は部活ないわよ」

(*゚∀゚)「たはっー。そうだった。どうしよう。暇だ!」

ξ゚⊿゚)ξ「だったら、帰りに私たちと遊ばない?」

(*゚∀゚)「いいのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「せっかくだしね」

 ツンが、ちらりとこちらを意味ありげな目で見た気がする。


621 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:16:08.48 ID:Imf9Rvp10
(*゚∀゚)「あの丸いのもくるのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁ、ブーンね。連れて行くわ」

(*゚∀゚)「ふにふに!」

ξ゚⊿゚)ξ「ほんとねぇ。全く、ダイエットさせないとね」

(´<_` )「なら、なんでほぼ毎日お菓子つくってくるんだ?」

ξ゚⊿゚)ξ「だって、うれしいじゃない。好きな人が笑顔で食べてくれるんだから」

(´<_` )「ごちそうさま」

(*゚∀゚)「ごちー」

ξ゚⊿゚)ξ「あっ、えっ。うっー。ダイエットできないあいつが悪いだけなんだからね!」

 ツンの真っ赤な顔が少しかわいくて。
 それ以上に一緒に笑いあったつーがかわいかった。
 今日はいい日だ。
 なんとなく、そう思った。



622 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:18:00.17 ID:Imf9Rvp10
 放課後、俺はツンの機転によりつーと遊ぶことになった。
 グループとはいえ、心が弾む。

(*゚∀゚)「ふにふに~♪」

(; ^ω^)「おっ、つーちゃんやめるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「あっ、あたしも」

(; ^ω^) 「ツンもやるなおっ」

( ´_ゝ`) 「じゃあ、俺はつーたんの……モルスファァ」

川 ゚ -゚) 「おっと、失礼。何かしら邪な電波を受信したもので」

('A`)「おいおい、クー。お前がやると喜ぶだけだぞ、その変態」

 なにやらか電波を発信した兄者が机下でクーとドクオから教育的指導を受けていた。
 とりあえず、俺も足を踏み込んでおく。


623 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:21:04.45 ID:Imf9Rvp10
(´<_` )「で、注文はどうするんだ?」

(*゚∀゚)「オレンジとミルクレープ!」

ξ゚⊿゚)ξ「紅茶とアップルパイ」

川 ゚ -゚) 「コーヒーとガットーショコラ」

('A`)「アメリカンとレアチーズケーキ」

( ´_ゝ`) 「ブレンドとモンブラン」

(* ^ω^)「テラパフェたべるお!」

ξ-⊿-)ξ「こっちが胸焼けするわね」

(*゚∀゚)「おー、あれなぁ。ちょこっとくれ!」

(* ^ω^)「おっおっ。みんなでたべるお!」 

(´<_` )「すみませーん」

ミセ*゚ー゚)リ 「は~い」

 皆の注文を聞いてまとめて店員に告げる。
 テラパフェと聞いた店員の表情は緊張したものだった。オーダーを受けた店長は戦士の顔をしていた。
 この店でテラパフェを完食したのはブーンを含めほんの数人らしい。


624 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:25:08.81 ID:Imf9Rvp10
('、`*川「おまたせしました。テラパフェございます」

 ブーンの前におかれたパフェは圧巻だった。
 絶対一人では食べきれるはずのない量。それをブーンは一人で食べきったらしい。
 ξ-⊿-)ξ『見ているこっちがお腹一杯になったわ』と言っていた。

(* ^ω^)「おっおっ。皆で食べるお!」

 そう言われて皆少しずつ摘む。

(*゚∀゚)「うま~」

川 ゚ -゚)「デカ盛にしてはしっかりしているな」

('A`)「パス一」

( ´_ゝ`)「クーさんが食べさせてくれるのなら」

川 ゚ -゚) 「フォークを食べさせてあげようか」

('A`)「やめとけ、そいつにはご褒美にしかならん」

ξ*゚⊿゚)ξ「メロンもらうわね!」

(´<_` )「じゃあ、俺もちょこっと」

 楽しい時間は過ぎていく。
 終わりは、ベルの音。


625 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:29:04.05 ID:Imf9Rvp10
カランコロン

('、`*川ミセ*゚ー゚)リ 「「いらっしゃいませ」」

(,,゚Д゚)(*゚ー゚)

(*゚ー゚)「あっ、つーちゃん」

(,,゚Д゚)「おっ、ほんとだ。ドクオたちと一緒か。おーい」

('A`)「おっ? ギコじゃん」

(*゚∀゚)「!」

 ギコとしぃ。二人を見たとき、つーの顔がこわばった。そんな気がした。

(,,゚Д゚)「一緒していいか?」

('A`)「こっちがお邪魔にならないか」

(* ^ω^)「いいおっ! ギコも一緒にパフェ食べるお!」

(*゚∀゚)「ごめん。あたし、先に帰る」

 そういってつーはお札を一枚置いて席を立つ。
 俺も同じようにして、つーを追う。


627 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:32:09.19 ID:Imf9Rvp10
(´<_` )「どうしたんだ?」

 店から出てすぐ、つーに問いかけた。
 小さな背中は、少し震えていた。

(*゚∀゚)「あたしさ。ギコのこと好きなんだ」

(´<_` )「そう、なんだ」

 やはりと思うと同時に、心が痛かった。
 同じ痛みを知っているから、つーの気持ちがよくわかるから。

(*゚∀゚)「だけどさ、ギコとしぃは両想いで昔から付き合ってる。それじゃ、あたし。惨めじゃん」

(*゚∀゚)「むかし、あたしとしぃを間違えて告白してきたやつがいたんだ。で、軽く付き合ってみてから、皆言うんだ『こんなはずじゃなかった』って」

(´<_` )「……」

(*゚∀゚)「ひどいよな。あたしをしぃの代わりとみてしぃばかり追っているなんてさ」

(*゚∀゚)「ほんと、ひどいよな」

 つーは泣いていた。
 俺は、何も言わずに抱きしめた。
 俺よりも小さなつーは、胸の中で泣いていた。


633 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:55:09.29 ID:Imf9Rvp10
(*゚∀゚)「はじめで、会った人に愚痴るなんて、あたし、ひどいよね」

(´<_` )「いいよ。俺、つーのことが好きだから」

(*゚∀゚)「えっ、うそ?」

(´<_` )「本当。一目惚れしたんだ。朝、駅のホームで。でも、その日の帰りにギコとしぃさんが一緒にいるのをみて、恋が終わったと思った」

(´<_` )「だけど、君を見て確信したんだ。良かったって。この恋が終わっていないんだって」

(*゚∀゚)「あたし、しぃじゃないよ」

(´<_` )「俺は、君もしぃさんも知らなかった。だけど、あの日ヒマワリのような笑顔の君を覚えていて、昼間ツンと話しているとき確信したんだ。あれは、君だったって」

(*゚∀゚)「あたし、ギコが好きだよ」

(´<_` )「かまわない。俺はつーが好き。だから、つーを好きにしてみせる」

(*゚∀゚)「あははっ。弟者は、かっこいいね。しぃより、かっこいい彼氏できちゃった」

(´<_` )「そうだな」

(*゚∀゚)「あたし、わがままだけど。よろしくな!」

(´<_` )「おう」

 雨上がりの晴れた空の下のヒマワリのように、彼女は笑った。
 俺の心が、うれしそうにはねた。
 
(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ~Fin~






634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 01:56:47.59 ID:Imf9Rvp10
以上です。
支援ありがとうございました。
こんなに長いのを投下するのは久しぶりだったので長く占拠してしまう形になりました。
申し訳ありませんでした。

ツンとブーンのおまけも投下しようと思います。



635 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)おまけ ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:59:44.34 ID:Imf9Rvp10
( ^ω^)サボテンξ゚⊿゚)ξ

('A`)「ひまわり、ねぇ」

( ^ω^)「おっおっ、つーちゃんにぴったりだお」

('A`)「だよなぁ。弟者もうまくたとえたもんだ。にしても、あそこまでたとえておいて、気づかないってのは恋は盲目ってやつかね」

( ^ω^)「双子だからしかたないお。僕も兄者と弟者どっちかたまにまようお」

('A`)「まぁ、そんなもんか。ヒマワリとスミレじゃぜんぜんちがうけどな」

( ^ω^)「花といえば、ツンはなにかお?」

('A`)「そりゃ、ひとそれぞれだろ。お前の中と俺の中じゃ変わるだろ。まぁ、俺から見ればサボテンかな」

( ^ω^)「サボテン?」

('A`)「あぁ、とげとげだ……ぐはっ」

ξ゚⊿゚)ξ 「サボテンで悪かったわね。ふんっ。どうせあたしはとげとげしてますよ」

 聞き耳を立てていたツンが、ドクオにボティーブローを打ち込んで教室を飛び出すように出る。


637 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 02:00:47.09 ID:Imf9Rvp10
('A`)「まったく、せっかちなやつだ。サボテンはとげとげしてる。けどな、きれいな花をつけるんだよ」

( ^ω^)「おっ? サボテンに花が咲くのかお?」

('A`)「あぁ、とびっきりきれいな花をな。いつもとげとげだけど、頑張って育てれば花をつけてくれる。ツンに、かさなってな。俺が行っても言い訳にしかならないだろうから、変わりに頼むわ」

( ^ω^)「おっおっ。まかせるお!」

('A`)「ブーン。サボテンの花言葉にな、暖かい心ってあるんだぜ。あいつみたいだろ」

( ^ω^)「ドクオ。気障だお」

('A`)「ほっとけ」

………
……


638 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 02:02:55.01 ID:Imf9Rvp10
( ^ω^)「ツン、見つけたお」

ξ゚⊿゚)ξ 「な、なによ。アタシはとげとげしてるから近寄らない方がいいわよ」

( ^ω^)「おっおっ。サボテンと違ってツンには棘はないお」

ξ゚⊿゚)ξ 「でも、すぐに手を上げるわ」

( ^ω^)「そんなところを含めて、ボクはツンが好きだお。それに、ドクオも言ってたお」

ξ゚⊿゚)ξ 「えぇ、サボテン。なんでしょ」

( ^ω^)「サボテンは普段とげとげしてるけど、きれいな花をつけるって」

ξ゚⊿゚)ξ 「えっ?」


640 :(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚) ◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 02:05:01.34 ID:Imf9Rvp10
( ^ω^)「ツンはとげとげしてるようにみえるけど、きれいだってドクオは伝えたかったんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ 「あいつのたとえ、少し回りくどいのよねぇ。で、なんでブーンがそれを伝えに来たの」

( ^ω^)「言い訳にしかならないから頼むって言われたお。それに、サボテンの花言葉に暖かい心があるんだお。ツンと同じだお」

ξ゚⊿゚)ξ 「そ、そんなことないわよ。帰るわよ」

( ^ω^)「了解だお。今日の夕飯はボクがつくるお」

ξ゚⊿゚)ξ 「そうね。おねがいするわ」

( ^ω^)「まかされたお」

 サボテンのとげはやさしく、花は美しく。
 つねに傍でたたずむ。

( ^ω^)サボテンξ゚⊿゚)ξ ~Fin~






641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 02:06:06.80 ID:Imf9Rvp10
今度こそ正真正銘のおしまいです。
構想としてはドクオとかも考えていたんですけどね。
遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。


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