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ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)土鳩が恩返しするようですζ(゚ー゚*ζ


315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:18:32.87 ID:jfVsWya+O [3/28]
むかしむかしの物語。
ある山奥に、一組の仲睦まじい夫婦が住んでおりました。


ξ#゚⊿゚)ξっ<^ω^;)


巻き毛の可愛いお嫁様、丸顔ふくよかなお婿様。
二人は時どき喧嘩しながら、貧しいながらも幸せな生活を送っておりました。


ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)土鳩が恩返しするようですζ(゚ー゚*ζ





317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:19:52.60 ID:jfVsWya+O [4/28]
ある日、夫が稼業の薪売りを終えて家に帰る途中の事です。
道端で、土鳩に近しい鳥が鳴いているのが見えました。


( ^ω^)「ちっくしょうが、電化だか何だか知らねェが調子に乗りやがって。
       片っ端から送電線ぶった切てやろうか、外国かぶれの猿どもが!!」

(メメ゚∋゚) クルック-!!

( ^ω^)「ヒイ、ごめんなさい冗談ですおお! ……って、なんだ鳩かよ」

(#メ゚∋゚) ク・・・クルック-、クルック-!!

(#^ω^)「ぎゃあぎゃあ喚くな鳩畜生め、焼いて食うぞ食用生物が!」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:20:43.33 ID:jfVsWya+O [5/28]
よく見ると、その土鳩のような生き物は人間の作った罠に翼を挟まれているではありませんか。


( ^ω^)「フン、売約済みかよ食肉め。折角晩飯の食材を確保したと思ったのに……?」

(;メ゚∋゚) クルック-、クルック-!

( ^ω^)「よぉし、わかった! すぐに外してやる!」


夫は、鳩モドキを罠から解放しました。
鳩によく似た生き物はすぐに飛び立とうとしましたが、羽を痛めていたため、うまくいきません。


( ^ω^)「あー、偶然道端に傷だらけの鳩が落ちていたぞ! 今日はなんと運が良いのだろう!
       おめでとうございます! 今日は大好物の土鳩の土瓶蒸しに決定しましたおー!」

(メメ ∋ )+ ククッ・・・!

( ^ω^)「え」

==(メメ゚∋゚) ダッ

(# ^ω^)「クソッタレがァ! 折角逃がしてやったってェのに、その態度は何だァ!?」

(,,゚Д゚)「ほう、お前が俺の獲物を勝手に逃がしたのか」

( ^ω^)「」

(#,,^Д^)

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:22:39.98 ID:jfVsWya+O [6/28]
(メメ∩ω^)「いってぇ……あの野郎、本気で殴りやがって……」

ξ;゚⊿゚)ξっ□「ほら、これで顔を拭って……」

(メメ∩ω^)「お、ありがとうだお! でも出来ればボロ雑巾を差し出すのはやめて欲しいお」

ξ ⊿ )ξ「私、タオルのつもりで作ったのに……」

(メ;□ω^)「」

ξ ⊿ )ξ「ご、ごめんね! すぐにお夕飯の準備するから……」

(メ;□ω^)「お、お願いするお」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:24:52.87 ID:jfVsWya+O [7/28]
ξ*゚⊿゚)ξ「はい、たんと召し上がれ!」

( ^ω^)「おお、美味そうなお米……だけ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「隣の素直さんにおいしいブレンドの割合を教えて頂いたの!
      他の物と一緒に食べるのは邪道だから米だけ出せって」

( ^ω^)「お、おいしそうだおね! 食事が終わったら怒鳴り込んでくるお」

ξ*゚⊿゚)ξ ニコニコ

( ^ω^)「覚えてろよマイナージャンルのイミフ女が……」

ξ*゚⊿゚)ξ ? ニコニコ





( ^ω^)「……負けた。普通にうめぇお……」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:27:04.51 ID:jfVsWya+O [8/28]
その晩は、珍しく大雪が降りました。
外を見ると、漆黒の闇を覆い尽くすように純白の狂気が降り注ぎ――
ξ*゚⊿゚)ξ「――冬は死の季節。生命の息吹を羨む灰色の雲は厚みを増し、嫉妬の死灰を撒き散らす。
      降り積もる絶望に耐える我が庵を凍える風が吹き抜け苦しみの中に夫婦(つがい)は眠る。
      見よ、滅びの大海に轍を残し歩み寄る死神の影が! 終焉の業火はすでに二人を捉えた!
      広がりゆく恐怖、折り重なる虚無。祈れ、凡人よ。魔なる王の牙はすぐ其処に迫って――」

( ^ω^)「そろそろ殴った方がいいか……?」

ξ*゚⊿゚)ξ「捧げよ、祈りを! 耳を澄ませ、聞こえるだろう呼び声が!」


洗い物をしている妻の自作のポエムが華僑に差し掛かった時、家の戸を叩く音が聞こえてきました。


    「あの、お願いです……開けてください……」


ξ*゚⊿゚)ξ「閂を下せ! 凶悪を追放しろ! 滅びを招き入れる腐敗を切り落とせ! 永劫の歌声が――」

( ^ω^)「お願い、ちょっと黙って。はいはい、今開けますおー!」


夫が戸を開けると、そこには美しい娘が凍えながら佇んでおりました。


ζ(- *ζ「この雪に道を失い、死ぬや生きるやの有り様です。どうか一晩の宿を……」

( ^ω^)「お、そういう事な『称えよ! 我こそメシアなり!』ごめんちょっと待ってて。やっぱり殴ってくる」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:28:45.63 ID:jfVsWya+O [9/28]
( ^ω^)「成程、じゃあ貴女は人探しをしていて大雪に見舞われたと」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。こうして助けて頂いた上に食事まで頂いて、感謝の言葉もありません」

ξ*゚⊿゚)ξ「あんなに美味しそうに食べて頂けたら、お米の方が喜ぶわ」
( ^ω^)「一晩と言わず、冬が過ぎるまで居ると良いお。この雪では外出すらままならないお」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、それではお二人に迷惑がかかります」

ξ*゚⊿゚)ξ「無問題! 家事の手が増えるなら大助かりだわ」

ζ(゚ー゚*ζ「それでは……しばらく、お世話になります。
      私は掃除洗濯子守給油機織り添い寝、あらゆる御奉仕の心得がありますから……」

( ^ω^)「待て、一個変なの混じってたぞ」

ζ(/ー//*ζ「やだ、添い寝って言ってもホントに添い寝するだけで、それ以上はゼッタイに……。
      でも貴方がどうしてもシてほしいって言うなら、ちょっとぐらいなら良いのかな……?
      でもでも強引にって言うのも意外と悪くないかもしれないわ、私の体に興奮した貴方が
      強引に薄い着物を引き裂き、泣きながら許しを乞う私にそそり立つナニを……キャー///」

( ^ω^)「添い寝の事を言ったんじゃねーお、って言うか目の前に僕の妻が見えねーのかコラ」

ξ*゚⊿゚)ξ「添い寝してくれるの?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい、子守唄も歌えますよ?」
ξ*゚⊿゚)ξ「やったぁ、じゃあお絵本も読んで!」
ζ(^ー^*ζ「うふふ。漢字は苦手だけど、精一杯頑張りますね」

( ^ω^)「……もしかして僕が間違ってるのか……?」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 15:33:02.25 ID:jfVsWya+O [10/28]
翌朝夫が目覚めると、食卓には既に美味しそうな料理が並んでいました。


(;^ω^)「……嘘だろ? 砂糖と醤油の区別すらつかないアホ嫁にこんなアートが出来るわけ……」

ζ(゚ー゚*ζ「おはようございます、旦那様」

( ^ω^)「お、これ全部君が作ったのかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。旦那様のご好物の土鳩料理です。お口に合えば良いのですが……」

( ^ω^)「……すごく美味しそうだお、いただきますお!」

ζ(^ー^*ζ「まだダメですよ。奥様がお目覚めになってからでないと」

(* ^ω^)「お、そうだおね。すぐに起こしてくるお!」

ζ(゚ー゚*ζ「昨晩はぐっすり御眠りでしたから、きっと直ぐにお目覚めになりますよ」


娘は実によく働きました。
朝晩の料理と風呂焚き、掃除に洗濯、妻の子守に至るまで、家事を全て彼女が引き受けます。


330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:00:39.09 ID:jfVsWya+O [11/28]
こうして若い娘はすぐに夫婦と打ち解け、冬が終わる頃になると、
夫婦はこの娘を手元に置いておきたいと願うようになりました。


( ^ω^)「なあ君、君の探している人は見つけなくて良いのかお?」

ζ(゚、゚*ζ「うーん、別に良いんじゃないかなぁ?」

( ^ω^)「だったら、ずっとこの家に居てほしいお。妻も君を気に入っているようだし……」

ζ(゚、゚*ζ「!」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうよ、私達の事は実の父母だと思うといいわ」

ζ(゚ー゚*ζ「……ありがとうございます、お母さん、お義父さん」

( ^ω^)「お前が母って何か違和感……ってちょい待てや姉ちゃん」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうね、娘と言うよりは妹って感じかな」

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあお二人は、お姉さまとお義兄さまですね!」

( ^ω^)「いや、だから、もっと普通に呼んで欲しいお……」

ζ(゚ー゚*ζ「……? ご主人さま?」

(*^ω^)「!!……仕方ないからそれでいいお」

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:01:31.72 ID:jfVsWya+O [12/28]
娘はとても器量がよく、すぐに近所の評判となりました。
毎日、夫婦の家に娘を一目見ようとする者が集まります。


( ゚∀゚)「うおおおお!! 俺だ、結婚してくれえええ」

ζ(゚ー゚;ζ「いやあっ! 助けて、ご主人さまぁっ!」

( ゚∀゚)「へっへ、叫んだって誰も来ねえよ! さあ大人しく服を脱ぎな!」

ζ(;ー; ζ「嫌、嫌です! 私の初めてはご主人さま以外の人に捧げるつもりなんてありません!
      ご主人さまが私を力づくで押さえつけてその逞しい○○○を後ろから強引にブち込んで下さるまで、
      私は処女を失う訳にはいかないの! あの優しい瞳で冷酷に見下されて『なんだ、中古か』なんて
      冷たく言われたりなんてしたら、ああ私は、私は興奮の余りきっと死んでしまうわ……!」

( ゚∀゚)「」


ξ ⊿)ξ「私の娘に何をしてるの……?」

(;゚∀゚)「あ……あぁ、この家の娘か。痛い目見たくなかったらさっさと……」


ξ゚⊿ )ξ ユラ・・・


333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:02:42.43 ID:jfVsWya+O [13/28]
( ∀)「うぎゃああああ!? お、俺の眉毛がぁああ!!」


ζ(゚ー゚;ζ「奥様、ダメです! それ以上勁脈を突いたらいくら黒光りするGでも死んでしまいます」

ξ゚⊿ )ξ「ナゼ止メル? コノ屑ハオマエヲ汚ソウト……」

ζ(゚ー゚;ζ「とにかく止めて! 奥様の究極の武が殺虫剤と同格に堕ちるなんて、耐えられません!」


(メナメ∀メ)「う……済まねぇ、助かったぜ……」

ζ(゚ー゚*ζ「もう、こんな事はしないでくださいね?」

(メナメ∀メ)「あ……あんた、優しいな。まるでエンジェルだ。惚れちまいそうだぜ……」


娘は気立ても優しく、集まった男によりますます評判が良くなります。


ζ(ー*ζ「エンジェル(笑)……生理的に無理」

(メナメ∀メ)「」

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:05:02.70 ID:jfVsWya+O [14/28]
ある日、娘は夫に一つの頼み事をしました。

( ^ω^)「糸が欲しいって……いったい何に使うんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「先祖代々の、秘伝の反物を作ろうと考えております。
      それを売れば、少しは家計の助けになれるかと……」

( ^ω^)「君は十分に僕たちを助けてくれているお。そんな風に気を使わないでほしいお」

ζ(゚ー゚*ζ「いいえ、これは私がしたいのです。ご主人さまの為にできることなら、何でもしたいのです」

( ^ω^)「……わかったお。君から何かを頼んでくるのは、一晩の宿を頼まれた大雪の晩以来だ。
       日ごろよく尽くしてくれる君への恩返しだと思って、必ず良い糸を揃えるお。
       ところで、何色の糸が欲しいんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「うーん、何色でも良いのですが……。私は赤が一番好きですから……?」

ζ(/ー//*ζ「やだ私ったら、ご主人さまとの間に赤い糸を求めるなんて、どうかしているわ……!
      ご主人さまには既に可愛らしい若奥様がいらっしゃるのに。でもご主人さまが良いのなら
      私は愛人としてでも……いいえ、我儘はよくないわ。私はお二人の幸せのために、
      そうよ、奥様は心身ともにガキ同然、ロリに我慢できなくなったご主人さまの欲望の
      はけ口として使われるだけでも私は満足だわ。ご主人さまに救われた命ですもの、
      ご主人さまがお求めになるならこの身の穴という穴を全て差し出したって、」

( ^ω^)「ドドメ色一色でいいか」

ζ(゚ー゚*ζ「すみませんでした」

( ^ω^)「許す」

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:06:03.25 ID:jfVsWya+O [15/28]
ζ(゚ー゚*ζ「それでは、これから機織りを始めます。ですが、秘伝ですので、決して覗いてはいけませんよ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「……ゴクリ」
( ^ω^)「このアホは押さえておくから、遠慮なくやると良いお」

ζ(^ー^*ζ「はい、では奥様のお世話はよろしくお願いしますね」

( ^ω^)「一応このコ僕の嫁なんだけどね……」


奥の部屋からは、ぎっとんぎっとんと規則正しい機織り機の音が聞こえてきます。


ξ*゚⊿゚)ξ「聞こえる、聞こえるぞ。人々を破滅に導く狂気のエイトビートが。
      恐怖と絶望を織り上げた真紅の血の色の平坦な死をもたらすリズムが。
      滅びを奏でよ、嘆きを歌え。愚者よ愚人よ愚なる大渦よ、舞い踊れ崩壊のt
( ^ω^)「よぉし分かった。久々だけど即ストップだ」

ξ゚‐゚)ξ「むー……」

( ^ω^)「ごめんだお。お詫びに、冷酷で不平等な詩の神様の分まで僕が君をちゃんと愛してあげるお」

ξ゚⊿゚)ξ「あなたにはセンスの欠片も無いわね」

( ^ω^)イラッ

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:07:37.11 ID:jfVsWya+O [16/28]
やがて一反の美しい反物を携え、娘が奥の間から出てきました。


ζ(゚ー゚*ζ「この赤い色、奇麗でしょう? ご主人様と私を繋いで下さった大切な赤い糸ですよ」

ξ゚⊿゚)ξ「え……どういうことなの?」

( ^ω^)「(ペロこれは修羅場フラグ……)」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、答えてよ。私を愛してくれるって言ったあなたの言葉、あれも全部ぜんぶ嘘だったの?」
ζ(゚ー゚*ζ「これを売れば、きっと幾許かのお金になるでしょう。私からあなた方への、せめてもの感謝の気持ちです」

( ^ω^)「(違う……これは、離婚? いや、もっと凶悪な……)」

ξ゚⊿゚)ξ「……そう、なんだ。ごめんねワガママな女で。でも私あなたが居なければ生きていけない、死ぬしかないわ」
ζ(゚ー゚*ζ「そして出来ればそのお金のうち幾らかで、また私に反物を織る糸を買ってほしいのです」

( ^ω^)「(わかったぜ、こいつぁ……死亡フラグだ!)」

ξ゚⊿゚)ξ「でもね、私信じてる。あなたもきっと私なしでは生きていられないよね。ね、だから一緒に行こう?」
ζ(゚ー゚*ζ「私には機織りしか恩返しの方法がありません。だから、せめて全力で恩返しさせて?」

( ^ω^)「(つーかテメェなに涼しい顔してやがる! 機織り良いから旗折れよ!)」

ξ゚⊿゚)ξ「ね?」ζ(゚ー゚*ζ

( ^ω^)「わか、った、お……」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:09:48.70 ID:jfVsWya+O [17/28]
( ^ω^)「して、なんとか誤魔化してこの反物を売りに来た訳ですが……」


(#,゚Д゚)「百八十万、百八十万出すぞゴルァ!」
(# ゚∀゚)「だったら俺は二百万だ! さっさと降りろや!」
(#,゚Д゚)「ぐ……俺も男だ、二百五十万出してやる!」
( ・∀・)「……五百。五百万出す」
(;,゚Д゚)「ぎ……」
(; ゚∀゚)「じょ……」
/ ,' 3 「――ならワシは八百万じゃ。決着で良いかのう?」
(; ・∀・)「も……ら……」

( ^ω^)「僕が一日に売る薪がだいたい二千円弱だって言うのに……」


その一反の真紅の反物には争うように買い手が群がり、瞬く間に価格が跳ね上がりました。


( ^ω^)「毎度有り、ですお」

( ゚∀゚)「ち、畜生……おい、お前! 次はいつ売りに来るんだ!」

( ^ω^)「お? い、いや、量産体制が整っていませんので……」

( ゚∀゚)「次は必ず俺が落札するからな、覚えてろ!」

( ^ω^)「甲斐性っていうか、なぁ……」

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:12:02.29 ID:jfVsWya+O [18/28]
ξ*゚⊿゚)ξ「おかえりー、お疲れさまー」

( ^ω^)「お。主に精神的に疲れたお……」

ζ(゚ー゚*ζ「おかえりなさい。お夕飯とお風呂の用意、できてますよ?」

( ^ω^)

(^ω^ )彡

ξ*゚⊿゚)ξ「頑張ってお手伝いしたよ? お野菜洗ったよ?」

ミ( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫です、包丁や火元には触らせていませんから……」

(^ω^ )「ツン、結婚した相手が君のようなアレな女の子で本当に良かった。
       君のことを心から愛している。一生ずっと僕と一緒に居て欲しいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「えっと、あの……あぅ……」
ζ(ー *ζ「あらあらうふふ……」

( ^ω^)「さ、食事をいただくお。今日はもうさっさと飯食って風呂入って男泣きして寝たいお」


341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 16:13:53.10 ID:jfVsWya+O [19/28]
こうして夫婦と娘の生活は豊かさを増しましたが、やがて夫婦は娘がやせ細っている事にに気付きました。


( ^ω^)「君、最近すこし痩せたかお? 顔色も良くないようだし……」

ζ(゚ー゚*ζ「え? ああ、実は最近ダイエットを始めたんです」

( ^ω^)「……君は十分に奇麗だお、食事はちゃんと取らなきゃいけないお」

ζ(/ー//*ζ「やだ、ご主人さまったら! 『君はエンジェルの様に奇麗だ』なんて気障な事を仰るの。
      それに私の些細な見た目の変化まで見通してくださるなんて、相変わらず女泣かせなお方!
      ご主人さまを思うと米も喉を通らないのです。なのに私の気持ちに気づかないフリなんて。
      私は食べ物なんかよりご主人さまの極太のアレを喉奥に無理やり突っ込んで頂きたいのに!
      ああ、ご主人さまが特濃のミルクをいっぱい流し込んで下さるなら私には食事なんて必要な」

( ^ω^)「二度と貴様の心配なんてしねぇからな」

ζ(゚ー゚*ζ「すみませんでした」

( ^ω^)「許す」

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 18:34:10.40 ID:jfVsWya+O [20/28]
変な事になって申し訳ない。>>341から続き、残り9レスを連打します。
もう少々のみお付き合い下さい……

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:35:37.69 ID:jfVsWya+O [21/28]
ξ゚⊿゚)ξ「……でも、本当に無理なんてしちゃダメよ。あなたは私達の宝物なんだから」

ζ(゚ー゚*ζ「!!?」
( ^ω^)「!?!」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ……と……あたしの作った朝ご飯、味付け変だった?
      少し薄味だったかもしれないと思って心配してたんだけど……」

( ^ω^)「いや、いつも通り最高だったお。風邪……いや、インフルエンザ?
       もしかしたら不治の病とか、そういう不味いフラグの可能性も……」

ζ(゚ー゚*ζ「そ……そんなフラグ、機織り名人の名に掛けて必ずへし折ってみせるわ!」
( ^ω^)「ごめん、それは僕が前に使ったから止めて」

ξ゚⊿゚)ξ「……私だってたまには怒るんだよ?」

( ^ω^)「すみませんでした」ζ(゚ー゚*ζ

ξ゚⊿゚)ξ「許す」


363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:36:34.35 ID:jfVsWya+O [22/28]
しかし、娘は日に日に痩せ細ってゆきます。
夫婦はそんな娘をどうしても放っておくことができません。

( ^ω^)「君! もう良いから少し休めお! ふらふらじゃないかお!」

ζ(ー ;ζ「大丈夫です……。給油、いや、機織りしてきますね……」

( ^ω^)「だから休めって言ってるお! ほら」グイ

ζ(ー ;ζ「あ、あらら? ご主人さま、遂に私を手籠にする決心をして下さいましたの?
     全くもう、せっかくの私のキュートな顔はもう台無しになっちゃってるじゃありませんか。
     でも、ご主人さまが私を抱いて下さるなら、不束ながら精一杯御奉仕させて……」

(#^ω^)「だまらっしゃい! いつまでもそんな手ではぐらかされると思うなお!
       こちとら超一流のロリコン様だ、色仕掛けなんぞが通用するかバカチン!
       ガタガタ抜かしてねェでとっとと横になって寝てろお、この土鳩女!」

ζ(ー ;ζ「……! どうして……?」

(#^ω^)「この内藤ホライゾン様が土鳩料理が好きだなんて言ったのは、生まれてこの方一度きりだお!
       そうじゃなくても、知り合って一晩しか経ってなかったお前に教える機会は無かったお!」

ζ(ー ;ζ「……」

(#^ω^)「大方、探していた人っていうのは僕の事だろう? なんとか恩返ししようと家に来た、違うかお!?」


ζ(ー ;ζ「……私が探してたのは、私を罠にかけたあの憎き猟師だったんだけど……」

( ^ω^)「えっ」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:37:36.68 ID:jfVsWya+O [23/28]
(;^ω^)「……(何コレ恥ずかしい……)」
ζ(ー ;ζ「……(何コレ気まずい……)」

(;^ω^)「(ああくそ、こんな時にどうして嫁は留守なんだ。間がもたねェよ畜生!)」
ζ(ー ;ζ「(ああもう、こんな時にどうして奥様はご留守なの。会話が続かないわ!)」

(;^ω^)「あのー、ええと。あの猟師の旦那は僕の顔見知りですし、なんなら今度紹介しますお?」

ζ(ー ;ζ「あ、いえ、もう良いですよ。ほら、もう翼の傷も癒えたし……」

(;^ω^)「お、それは良かったです。しかし、本当にあの時の土鳩さんが、ねー」

ζ(ー ;ζ「あ……あの、その事ですけど……私って実は鶴だったりするんですよー……?」

(;^ω^)「(あぁぁ、またやらかしたよ! 何なんだよもう死にたい……)」
ζ(ー ;ζ「(つまり今の今まで土鳩だと思われてたと……死にたい……)」

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:38:52.03 ID:jfVsWya+O [24/28]
ζ(ー *ζ「ふう……少し体調も戻ってきましたから、今織っている反物だけでも仕上げて参ります」

( ^ω^)「お……君はそのせいでそんなにボロボロになってるんだおね?」

ζ(ー *ζ「……これは私が選んだ事です。くれぐれも、機織りをする所は覗かないで下さいね」

( ^ω^)「もし覗いたらどうなるんだお?」

ζ(ー *ζ「もし鳥の姿を見られてしまった場合、直ちに山に帰らなくてはならない。そういう掟です」

( ^ω^)「……わかったお。もうすぐ妻も帰ってくる頃だおね」

ζ(ー *ζ「はい、では宜しくお願いしますね」

( ^ω^)「……すまないおね」

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:40:39.06 ID:jfVsWya+O [25/28]
……そしてその晩も、ぎっとんぎっとんと機織りの音が聞こえてきています。


( ^ω^)「……という訳だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そう、それであの娘は……」

( ^ω^)「まだ隣で機織りをしてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇ、私達はどうすれば良いと思う?」

( ^ω^)「そんなこと決まってるお」

ξ*゚ー゚)ξ「……うん」


……夫婦はそっと襖を開け、遂に機織りをしている娘の姿を覗き見てしまいました。

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:42:45.97 ID:jfVsWya+O [26/28]
すると、一羽の美しい鶴が自らの羽を毟って機織りをしています。


( ^ω^)「奇麗だおね。まるでエンジェルだお」

ζ(゚-゚*ζ「……やはり見てしまったのですね」

( ^ω^)「お。さぁ、掟通りこの家から出て行って貰うお」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたの幸せは、ここで命を擦り減らせる事じゃないわ」

ζ(゚-゚*ζ「見られてしまっては仕方がありません。私は山の掟に従って、この家、を……」


鶴は、涙交じりの声で言います。
元の姿で居る所を見られてしまった以上、自分はここには居られないと。

大好きだった夫婦と、別れなければならないと。


ζ(;-;*ζ「嫌だよ、こんなお別れなんて……もっと一緒に居たいよぅ……」

( ^ω^)「それは僕達だって同じだお。でも、君はここに居たらきっと自分が傷つく恩返しを選ぶお」
ξ゚⊿゚)ξ「前にも言ったでしょう、あなたは私達の大切な宝物なの。これからは、あなたの為に生きて」

ζ(;-;*ζ「う……うぅ……」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/20(水) 18:44:21.92 ID:jfVsWya+O [27/28]
( ^ω^)「きっと必ずまた会えるお。永遠の別れなんて雰囲気、作っちゃ駄目だお」

ζ(;-;*ζ「はい……ありがとう……ございます……」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、笑顔! 私達は笑ってるあなたが大好きなのよ?」

ζ(;ー;*ζ「……はいッ!」


完全に鶴の姿に戻った娘は高く飛び上がり、別れを惜しむように夫婦の家の上を
三度回ってから遠く山の方へと姿を消しました。



( ^ω^)「……感動の別れに水を差されたようで、凄く気分が悪いんだけどさ」

(メメ;-∋-)ク・・・クルックー・・・

( ^ω^)「バカで有名な鳥類の連中は、反省ってモノをまるで知らないんだおね」

(メメ;-∋-)クルックー・・・クー・・・

( ^ω^)「……なァんで同じ位置の同じ虎バサミに同じ土鳩が引っ掛かってるのかなァ?」

(メメ;-∋-)ク・・・

( ^ω^)「わかったわかった、すぐに外してやるお。……恩返しに来るの、家で待ってるからな」


FIN.

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 18:51:32.30 ID:jfVsWya+O [28/28]
>>315>>317-319>>321-324>>330-331>>333>>335-337>>339-341>>362-368、以上24レスです。
ご静聴頂き、ありがとうございました。

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