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無題


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:07:06.20 ID:dO99MmE0P [5/14]

('A`)「はぁ・・・」

 土曜日の駅。
周りは休日気分に浮き浮きしている人でいっぱいだ。

 そんな中、「株式会社ブラックカンパニー」勤務の俺、欝田ドクオは、
行き交うカップルやお出掛けの格好の女の子達に憂鬱な視線を送っている。
ただでさえ業界自体がブラックな上に会社がクソ人間だらけなので、ますますブラックな俺の会社は、
社内でいちばん立場の弱い俺に面倒な業務を全て押し付けてくる。

そんなわけで土曜日も、俺はこの改札前に立ち、出勤のための電車に乗り込むべく定期券を取り出すのだ。


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:17:53.65 ID:dO99MmE0P [6/14]

時計を見て電車に間に合うことを確認する。

('A`)「はぁ…間に合うな」

休日なのに始業時間は厳守だ

('A`)「サー残なのにな。うっぜ」

 こち、こち。動く腕時計の秒針をぼんやり眺める。
こうしてみてると、時計の針ですら、休日はのんびりと動いているように思える。

('A`)「ちえっ」

 俺は顔を上げて、緩慢な休日の時の流れから、忙しないヒトの流れに視線を移す。
休日出勤残業付きを押し付けられた苛立ちまぎれと暇つぶしを兼ねて、人間観察なんてことをやってみる。

 行きかう人々はみんな楽しそう。
友達同士、カップル同士。
これからお出掛けに、駅に入っていくやつらだ。



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:20:13.44 ID:dO99MmE0P [7/14]

('A`)「はぁ…」

友達ナシ彼女ナシ金ナシ
そんな俺は休日に超絶ブラック企業へ出勤させられて、
恵まれたやつらは休日に休んでエンジョイしている。

('A`)「世の中不公平すぎるだろ…」

('A`)「なんか改札通るのが嫌になってきた」

('A`)「もう俺死のうかな、生きてても何も楽しいこと無いし」

コミュ力ゼロ、卑屈、空気読めない、顔面凶器、取り得無し。
このまま生きていてもいいことが起こる確立は0.0000000001%もない


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:22:57.16 ID:dO99MmE0P [8/14]
 と不意に、

('A`)「おっ……ん?」

 視界の隅を、駅という場所において珍しいモノがすまし顔で横切った。
しっぽをピンと天に突き立てて、気位の高い貴婦人のような足取りで改札口へと向かうのは、

('A`)「ぬこ?」

一匹の薄汚れた白猫だった。
あのネコも文明の利器たる電車に乗って遠出したりするのか?

というか、あいつはわがもの顔で改札を通過しているけれど、あれで電車に乗り込んだら、

('A`)「ぬこでも無賃乗車になるのかな?」

気になるところではあるけれど、白猫は悠然と改札を通過した後、座り込んで足を上げて背中を舐め始めた。
きっとネコ様は電車の運賃より毛づくろいの方が重要なのであろう。

('A`)「ふむ」

俺は定期を手にもったままその場で立ち止まってぬこを観察してた

すると後ろからdqnにぶつかられて、おもいっきり舌打ちされた。
改札前で立ち止まったのは俺が悪かったので、

('A`)「ア、コゴゴゴゴコメスイマセフヒ」

と必死で誤ったが、何か俺の卑屈な態度がdqnを刺激したらしくスゲー睨み付けてきた。

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:27:10.92 ID:dO99MmE0P [9/14]

(,,゚Д゚)「てめー何立ち止まってんだよ」

('A`)「ア、ソ、ソノノノ、ヌヌヌ、ヌコが」

(,,゚Д゚)「ハァ?」

dqnは俺の視線の先を辿った
白猫は改札を過ぎたあたりで立ち止まって、こちらを振り返っていた。
鬱陶しいとでも言いたげなぶっちょう面を見せていた。

俺とdqnはじっと無言でネコを見てた
しばらくしてdqnがもう一度俺を見た

金髪ピアスのdqnに直視されて俺はまたキョドって、

('A`)「ア、アアアアアノデスネ、ヌコでも改札に切符がイルカナッテソノナーンチャッテ、ハハ、カンガエ、ア、ゴメ、スイマセ」

(,,゚Д゚)「は?…何言ってんのお前?」

dqnは顔を近づけてにらみつけてきた


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 13:30:12.26 ID:dO99MmE0P

(,,゚Д゚)「お前おもしれーこと考えるなあ」

だが予想に反してdqnはけっこうフレンドリーに語りかけてきた
白猫はぷいとそっぽを向くと、俺たちにそれ以上興味は無いとでもいいたげにホームに歩み去った。

('A`)「ア、ソソソソ、ソッスカネ、ははは」

(,,゚Д゚)「ネコってマジ可愛いよな」

('A`)「ハハハ、ハハ、ソッスネ、ハハ」

dqnはそのままスイカでピッとやって去った
俺は俺を助けてくれた白猫様の可愛さに感謝していた

dqnに何もされずにほっとすると同時に、
なんとなく休日出勤残業付きの憂鬱な気持ちも少しは晴れていた

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:33:54.22 ID:dO99MmE0P [10/14]

後日dqnとちょっとだけ友達になった。
通勤電車で毎日顔を合わせるので、話をするようになったのだ。

(,,゚Д゚)「今度のみに行くか」

実現するかどうかはわからないが、初めて俺を飲みに誘ってくれる人ができた

それから、糞みたいな俺の出勤の毎日も、駅の改札前であの白猫を探す楽しみが加わって
少しはwktkする待ち遠しいものになった。
何でネコを探してるかってゆうと、

('A`)「あの白猫は、マジで神様かもしれない」

そう考えた俺は、今度どこかで出会ったら差し上げようと、
最近の俺は猫缶をひとつ、常に持ち歩いているのだ。





おわり

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 13:37:16.11 ID:dO99MmE0P [11/14]
以上です
>>137 139 141 143 145 146 147
支援ありがとうございます

お題は>>133休日出勤残業付き でした

>>142
改行が多すぎるとしかられて投下手間取りました
すみません


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