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風船がつなぐ思いのようです


665 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:45:59 ID:0BUx0hywO [4/16]
少年は信じていました。

この世界の空の上には、別の世界があると。


( ^ω^)「空の上には国があるんだお!」

('A`)「はいはい妄想乙」

( ^ω^)「妄想じゃないお、本当だお。
       夜空に光る星は、実は向こうの世界の町の明かりなんだお」

(´・ω・`)「そんなわけないでしょ。ブーン、宿題という現実が辛いのも分かるけど、現実逃避はほどほどにしなきゃだよ」

( ´ω`)「本当なんだお……」

( ´_ゝ`)「俺はあると思うぞ」

( ^ω^)「兄者は信じてるのかお?話が分かるやつだお!」

667 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:46:54 ID:0BUx0hywO [5/16]
(´<_` )「兄者、きっとその世界の兄者はイケメンリア充だぞ」

( ´_ゝ`)そ「なにっ」

(#´_ゝ`)「じゃあやっぱなし!俺が非リアなのに向こうの世界だけリア充とか許せん!」

(´<_` )「そうだな。……時に兄者、今日は夕食の手伝い当番の日ではなかったか?」

(;´_ゝ`)「げ、忘れてた……やばい、母者に殺される」

( ´_ゝ`)ノ「じゃ、俺たち帰るわ!みんな、また明日な!」

(´<_`;)「たち、って俺も入ってんの?しょうがない、俺も帰るよ」

(´・ω・`)「あ、僕もうすぐバイトあるんだった、僕も帰ろう」

('A`)「ショボンが帰るなら俺も帰ろ。一緒に帰ろうぜ」

「ブーン、ばいばい」

( ^ω^)「お、ばいばいだお」

ブーンは、一人になりました。

668 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:47:43 ID:0BUx0hywO [6/16]
( ´ω`)「誰も、信じてくれないお」


周りに、ブーンの気持ちを理解してくれる人はいませんでした。


( ´ω`)「ほんとにあるんだお……」

( ´ω`)「僕は見えるんだお。あの町の灯が。
       僕は聞こえるんだお、あの町の人達の笑い声が」


( ^ω^)「そうだ、空の上の人にお手紙書くお」

( ^ω^)「これで返事が来たら、みんなも文句言えないお」

こうして、ブーンは手紙を書きました。

669 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:48:40 ID:0BUx0hywO [7/16]
空の上の見知らぬ人へ。

はじめまして、ぼくはブーンですお。

僕は、空の上の世界があることを信じていますお。

町の灯りが夜に見えるんですお。


もしこの手紙を読んだら、お手紙を書いて送って欲しいですお。

住所は、 …… ですお。

もし、あなたが住所を教えてくれたら、たくさん勉強して、ロケットを作って、
必ず会いに行きますお。
お返事待ってますお。


ブーンより

670 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:49:34 ID:0BUx0hywO [8/16]
( ^ω^)「書けたお」

( ^ω^)「よし、風船買いに行くお!
       風船につけて飛ばせばきっと届くお!」



( ^ω^)「買ってきたおー」

ブーンが手に持つのは、真っ赤な風船。
しかも1つではなく、それは10個ほどありました。

( ^ω^)「たくさんあれば、きっと届くお!」

ブーンは、風船の紐に手紙を結びつけ、えいっと空へ放りました。


( ^ω^)「僕は正しいんだお!」

671 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:50:34 ID:0BUx0hywO [9/16]
―――
少女は信じていませんでした。

この世界の空の上には、別の世界があるなどと。


(*゚ー゚)「空の上には王国があるのよ」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい妄想乙」

从 ゚∀从「妄想じゃない。これは実際に観測された事実だ」

(*゚ー゚)「夜空に光る星は、実は向こうの世界の町の明かりなんだって!素敵よねー」

ξ゚⊿゚)ξ「そんなわけないでしょ。どこのおとぎ話なの?」

从 ゚∀从「本当なんだってば」

川 ゚ -゚)「私は信じていないぞ」

川 ゚ -゚)「そんなおとぎ話みたいなことがあったら、いち早く私の所に情報が入っているはずだ」

672 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:51:46 ID:0BUx0hywO [10/16]
ノパ⊿゚)「クー姉さん、私の所には情報がちゃんと入ってきているぞ!」

川 ゚ -゚)そ「そうなのか、ヒートの情報は私の情報だ。空の上の世界の話、信じるしかないな」

川 ゚ -゚)「そうだ、今日は私が夕飯を作る番だった。早く帰らないと」

ノパ⊿゚)「クー姉さんが帰るなら私も帰るぞおおぉぉ!」

从 ゚∀从「じゃ、俺もバイトだから失礼するよ」

(*゚ー゚)「私も、ギコ君が待ってるから……」

「ツン、ばいばい」


ξ゚⊿゚)ξ「えぇ、ばいばい」

ツンは一人になりました。

673 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:52:49 ID:0BUx0hywO [11/16]
ξ゚⊿゚)ξ「なんでみんなあんな事信じてるのよ」

周りに、ツンの気持ちを理解してくれる人はいませんでした。



一人で帰るいつもの道。

ξ゚⊿゚)ξ「空の上に人が住んでるなんてあり得ない……ん?」

ふと空を見上げると、真っ赤な風船が束になってふわふわと浮かんでいるのを見つけました。

ξ゚⊿゚)ξ「風船の束……変なの」

その風船は、ゆっくりと降りてきていました。

ツンは、風船の紐に手紙らしきものが付いていることに気が付きました。

ξ゚⊿゚)ξ「手紙?何が書いてあるのかしら」

ツンは、手紙を読んでみたいと思いました。


ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、どうせ誰かの夢見がちな手紙なんだろうけど」

風船は、近くの空き地へとふわふわと降りていきました。
ツンは、それを追い掛けて空き地へと向かいました。

674 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:53:54 ID:0BUx0hywO [12/16]
赤い風船たちは、公園の木に引っかかっていました。

ツンは、その木にひょいっと登ると、風船をつかみました。
そして、そこにきつく結ばれていた手紙をほどき、その中身を広げました。

内容を読むと、ツンは少し安心しました。

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり、空の上の人を信じてる子供の戯れ言じゃない」

ξ゚⊿゚)ξ「風船なんかで届くはずないのに、馬鹿みたい」

しかし、書かれていた住所を見た時、ツンはひどく驚きました。
その住所は、自分の世界では存在しない国名だったのです。


ξ;゚⊿゚)ξ「この住所は、冗談なの?
      それとも……やっぱりあるって事なの?」

ツンは呆然としたまま、その手紙を持って木から降りると、ふらふらと家に帰りました。


その夜。

自分の部屋で、ツンは少し考えていました。

ξ゚⊿゚)ξ「この手紙、どうしよう」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁいたずらだろうけど、これに返信するのも面白いかもね」

そう思って、ツンは手紙を書くことにしました。

675 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:54:57 ID:0BUx0hywO [13/16]
ブーンへ。


初めまして、ツンです。

この手紙は、真っ赤な風船と一緒に空から降りてきました。

私たちは、空でつながっているのかもしれませんね。


一応、私の住所を書いておきます。

 …… です。

もしこの手紙がブーンに届いたら、私たちはどこかで会えるかもしれませんね。


ツンより

676 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:57:18 ID:0BUx0hywO [14/16]
ξ゚⊿゚)ξ「これでよし、と」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、風船買ってこなきゃ。まだお店やってるかな」


ツンは風船を急いで買ってくると、それに手紙をつけました。
風船の色は、届いたのと同じ赤。

ツンは、それを手に持つとえいっと空へ放りました。

風船は、ふわふわと旅立っていきました。

677 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 18:59:05 ID:0BUx0hywO [15/16]
少年は、希望を乗せて見知らぬ人へ風船を飛ばしました。

少女は、疑問を乗せて見知らぬ人へ風船を飛ばしました。


少年は信じていました。
この世界の空の上には、別の世界があると。

少女は信じきっていませんでした。
この世界の空の上には、別の世界があると。


どちらが上で、どちらが下なのか、決められるわけもなく。

空がつながった表裏一体の世界では、いつものように一日一日が過ぎていきました。

679 名前:風船がつなぐ思いのようです[] 投稿日:2010/08/30(月) 19:01:16 ID:0BUx0hywO [16/16]
―――
それから月日が経ったある日の夜。


( ^ω^)「ツンちゃん、星空がきれいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿ね、あなたが来た町の灯りでしょ?」

( ^ω^)「分かってるお。でもやっぱり星空だお」


( ^ω^)「僕、ツンちゃんから手紙が来たとき、死ぬほど喜んだんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「私は、本当にあなたが会いに来たとき死ぬほど驚いたわ」

(*^ω^)「僕、ツンちゃんに会えてよかったお。ツンちゃん、大好きだお」

ξ////)ξ「馬鹿、何恥ずかしいこと言ってるのよ!」

(*^ω^)「照れてるツンちゃんも可愛いおー」

ξ////)ξ「うるさいわね!」


別の世界があってよかったと、風船で巡り合った二人は思うのでした。


終わり。

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