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('、`*川猿夢のようです



458 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:39:45 ID:Gx.iTYHAO [2/31]
('、`*川「あら?」


気が付くと私はバスの中にいた。
しかしそのバスというのも、なかなか陰気臭い雰囲気で、嫌な感じだった。

窓の外も薄暗く、車内に明かりはない。
よくよく見れば、自分の他の乗客の顔は青ざめていたり、土気色だったりする。
まるで死人みたいだった。


('、`*川(ははん。これは夢だな)


自慢ではないが私は明晰夢を見ることが多い。
だからと言って夢の内容を自由にコントロール出来るとも限らないけど。


('、`*川「ほら。手を抓っても痛くない」


手の甲を抓って、これが夢なのだと確信した所で私は今一度座席に深く座り込んだ。

この夢の行く先が気になったのだ。


459 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:40:54 ID:Gx.iTYHAO [3/31]
≪間もなく……三枚下ろし、三枚下ろしでーす≫


('、`*川「お?」


間延びした運転手の声と、下車ボタンを押した時になるピンポンの音。
それが妙にリアルで少し面白かった。

ただ、現実とは違って『降ります』のランプが点灯しているのは一人だけのようだが。


(,,;Д;)「ああ……。嫌だ……嫌だぁ!!」


その一人は偶然にも私の隣の席の人だった。
元々青白かった顔をさらに蒼白させ、頭を抱えてガタガタと震えている。


('、`*川「あら、どうかしました?」


(,,;Д;)「どうもこうもランプがついちゃったんだよぉ!!」


('、`*川「?」


/ ,' 3「……お嬢さんは途中から乗ってきたもんでわからんじゃろう」

460 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:42:03 ID:Gx.iTYHAO [4/31]
突然話しかけてきたのは、前の席に座っていた土気色の肌の老人。
隣の男はまだ泣きながら喚いている。


/ ,' 3「このバスはただのバスではない……。アナウンスの通りにされる恐怖のバスじゃ……」


('、`*川「アナウンス?」


そういえば、先ほどアナウンスで「三枚下ろし」と言っていた。
まさか、駅の名の通りって……。


(,,;Д;)「い、いやだ!離してくれっ……離せぇぇぇ!!」

クスクス
( ・∀・)(・∀・ )クスクス


不気味な笑みを張りつけた男が、泣き喚く男を無理矢理に引きずって行く。
その微笑みはまるで道化師のそれのようだった。


/ ,' 3「「降ります」のランプが着いたら最期……。あの男のされるがままさ……」

461 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:42:54 ID:Gx.iTYHAO [5/31]
クスクス
( ・∀・)


男は不気味な笑みを浮かべながら、巨大な包丁を振り上げた。
隣の男の喚き声なんて、耳に入っていないかのように。


そして、包丁が振り下ろされた。


('、`*;川「うげ……」


突如隣で始まった解体ショーは、夢の中とは思えないほどリアルだった。
男の断末魔の叫び、飛び散るなま温かい血、こぼれ落ちる臓物……。

今晩夢に出てきそうだ。


('、`*;川(……って、これ夢なんだっけ)

クスクス
( ・∀・)「終~わ~り~」

462 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:44:05 ID:Gx.iTYHAO [6/31]
いつの間にか男の三枚下ろしは終了していた。
床にはなんともまあきれいに三枚に下ろされた男の残骸が。


≪次は……釜茹で、釜茹ででーす≫


そして、間髪入れずに再びアナウンスが流れる。
今度ランプが点灯したのは前の方の席だった。



('、`*川(ははーん。これは猿夢だな……?)


どこからか突然現れた巨大な釜に入れられて悲鳴をあげる誰かを見ながら、そんなことを考えていた。
怖い話が好きな人ならば、猿夢の話を一度は聞いたことがあるだろう。

猿の顔が着いた可愛らしい列車に乗り、アナウンスの通りに人が次々と殺される夢を見る話。
その終わり方は、眠らなくなるだとか心臓麻痺で死ぬだとか。


('、`*川(面白いじゃない。どうせ夢なんだし、もうちょっと見てようかしら)

463 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:44:53 ID:Gx.iTYHAO [7/31]
私は夢から簡単に抜け出せるタイプの人間だった。
起きようと思えばすぐ起きることができる。

せっかくあの猿夢を見ているのだ。
今起きるのは少々勿体無いと思った。



('、`*川「あら、いつの間にか釜茹でも終わったのね」


/ ,' 3「おやおや。お嬢さんは怖くないのか?この状況が」


('、`*川「どうせ夢だしねー。おじいちゃんこそ怖くないの?」


/ ,' 3「もうこんな歳じゃ。むしろ早く殺して欲しいくらいじゃがのう」


('、`*川「へんなの」

464 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:45:56 ID:Gx.iTYHAO [8/31]
それから何度かアナウンスがあったが、私の横のランプは付かなかった。
えぐり出し、挽き肉、蒸し焼き、蜂の巣…………。

レパートリーはとても豊富のようだ。


('、`*川「呼ばれないわね」


/ ,' 3「なんじゃ。呼ばれたいのか?」


('、`*川「呼ばれたら逃げてやろうと思ってたのよ。こんなんじゃ朝になっちゃうわ」


/ ,' 3「お嬢さんは、これをただの夢と信じきっているのじゃな?」


('、`*川「まあね」


/ ,' 3「……幸せじゃの。君は」


老人の話を右から左に聞き流しながら、私は今一度車内を見回した。
現実の物と変わらない車内。
乗客の服は背広だったりYシャツだったり。
無表情で天井を見ている男性もいれば、両手を合わせ、何かを呟きながら震えている女性もいた。

465 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:46:36 ID:Gx.iTYHAO [9/31]
('、`*川「………………あれ?」


そんな人の中、私が見たのは



(、 ;トソン



見覚えのある少女の横顔だった。







≪ジリリリリリリリリ!!!≫


(-、-*川「ん……?」



('、`*川「ふあ……あぁ……」

466 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:47:38 ID:Gx.iTYHAO [10/31]
('、`*川「夢か…………」


夢だとわかっていたものの、どうしても気になる事があった。



(、 ;トソン



あの少女…………
青白い顔でガタガタと震えていたあの少女。


('、`*川「トソンちゃんよね……」


見間違えるはずがなかった。
ここ一週間、学校を休み続けているクラスメイト、都村トソンだ。

ただの夢のはずだけど、彼女の横顔がいやに気になって、
ただの夢だと割り切ることができなかった。


('、`*川「猿夢……」



('、`*川「まさか……ね」

467 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:48:47 ID:Gx.iTYHAO [11/31]
学校に着いたら早速今朝の夢の事を話した。
―――ただ、トソンちゃんの事は話す気になれなかった。


ミセ;*゚ー゚)リ「うげー……。今晩夢に出たらどうしよう」


('、`*川「ただの夢よ。それに、見たくない見たくないと思うと、自然と夢に出てきちゃうわよ」


ミセ;*゚ー゚)リ「やめてよー……」


('、`*川「ミセリちゃんはビビりすぎよ。ねぇ、しぃちゃん?」


∩* ー )キコエナイキコエナイナーンニモキイテナイ


('、`*;川「……しぃちゃん?」


ミセ;*゚ー゚)リ「でもペニちゃん気をつけてね。夢の中に引きずり込まれたりしたら……」


('、`*川「何言ってるのよ。ただの夢だってば」

468 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:49:33 ID:Gx.iTYHAO [12/31]
ただの夢だ。
学校では確かにそう言った。


('、`*川「……ただの夢……ねぇ」


帰りのバスの中では、あの夢がただの夢とは思えなくなっていた。
夢とは思えないくらいリアルな夢と、トソンの事。

この2つが気になってどうしようもなかった。



ミセ*゚ー゚)リ『夢の中に引きずり込まれたりしたら……』



('、`*川ブルッ


('、`*川(……今夜も、あの夢が見れるかしら)

469 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:50:17 ID:Gx.iTYHAO [13/31]
その晩。
私はなかなか寝つけなかった。

見たい夢を見るのは簡単じゃない。
こういう夢が見たいと思えば思うほど脳が活性化されて眠れなくなる。


('、`*川(……でも、一度なんか考えちゃうとダメだよね……)


('、`*川(もし……あの夢が本当にただの夢じゃないなら……トソンちゃんは……)


('、`*川(……そして……私は……)


(´、`*川(……どうなるんだろ……)


(-、-*川(…………)


(-、-*川(……まさか、ね……)

470 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:51:28 ID:Gx.iTYHAO [14/31]
≪……間もなく……火だるま、火だるまでーす≫


聞き覚えのあるアナウンスが聞こえた。
……どうやら無事にまたあの夢の中に来れたようだ。

後方で誰かが燃えているが、そんな物を見ている暇はない。



('、`*川(トソンちゃんは…………)


(、 ;トソン


('、`*川(……いた)


目当ての人を見つけた瞬間、私の背筋に冷たい物が走った。
昨日と同じ夢、同じ景色、同じ人物……。

もう私はこれがただの夢だとは思えなくなってしまった。

471 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:52:20 ID:Gx.iTYHAO [15/31]
('、`*川「トソンちゃん!トソンちゃん!!」


必死に彼女の名を呼ぶが、私の声は届かない。
仕方がないので彼女の席まで行こうとするが……


('、`*川「……えっ?」


椅子から立ち上がろうとしても、下半身に力が入らなくて動けなかった。
上半身の力だけで動こうとしても、私の尻は椅子から離れてくれなかった。


('、`*#川「なんなのよ!もう!!」


/ ,' 3「無駄じゃよ」


声はまた前の席から。
昨日と同じ老人が土気色の顔をこちらに向け、私に語りかけてきた。


/ ,' 3「どう頑張っても、座席から離れることは出来やせん。
座席から離れられる時は……ランプが点いた時だけじゃ」

472 名前:忘れてた。グロ表現もありますのでご注意を[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:53:36 ID:Gx.iTYHAO [16/31]
('、`*#川「友達がいるのよ!」


/ ,' 3「友達……?ああ、彼女か。……彼女は一週間前からずっとこのバスに乗っておるぞ?」


('、`*川「一週間前から…………?」



彼女が学校に来なくなったのも、一週間前のことだ。
もう、全てが偶然で片づけられなくなってしまった。

彼女は……都村トソンはこの夢の、このバスの中に閉じ込められてしまったのだ。


('、`*川「……トソンちゃん」


助ける方法はわからないけど、何とかして助けなくては。
……それに、私も他人事ではない。
このままでは私もいずれ彼女のように……。

473 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:54:39 ID:Gx.iTYHAO [17/31]
≪次は……みじん切り、みじん切りでーす≫


('、`*川(どうにか……。でも、どうすれば……)


私は頭を捻って真剣に考えた。
アナウンスの声も聞こえないほどに集中していた。


('、`*川(やっぱり目を覚まさせないと……。けど、私の声は届かないし)


「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


('、`*川「……えっ!?」


突然の悲鳴に顔を上げると、私が今一番見たくないものが見えた。

頭を抱えその場にうずくまって震える都村トソンと、
そのすぐ横で赤く点灯した『降ります』のランプ。

そして、ゆっくりと彼女に近づく男達。

474 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:55:25 ID:Gx.iTYHAO [18/31]
(;、;トソン「いや……来ないで……来ないでください……!!」

クスクス
( ・∀・)( ・∀・)クスクス


('、`*;川「と、トソンちゃん!?」


男達は笑いながら彼女を通路まで引っ張り出した。
片手には大きなナイフを持っている。


('、`*;川「トソンちゃん!!目を覚まして!!早く!!」


(;、;トソン「…………え?」


ようやく声が届いたのか、彼女がゆっくりとこちらを振り返った。

そして、目が合った。

475 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:56:01 ID:Gx.iTYHAO [19/31]
(;、;トソン「ペニサスさん……ですか……?」


嗚咽混じりに彼女が言葉を紡いだ。
よかった。完全にパニック状態にはなっていないようだ。


(;、;トソン「死にたくないです……!!助けて……助けてください!!」


('、`*;川「トソンちゃん落ち着いて!!これは夢よ!!早く目を覚まして!!」


(;、;トソン「死にたくないです……死にたくないです……!!」


('、`*;川「トソンちゃん!!私の声を聞いて!!目を覚まして!!」


(;、;トソン「助けてください……!死にたくないんです!!助けてください!!ペニ……」



ザグッ

477 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 04:57:25 ID:Gx.iTYHAO [20/31]
ポトリ。
私の方へ伸ばされた彼女の右手から、人差し指と中指が落ちた。


( ・∀・)クスクス


ザグッ、グジッ、ブジュゥッ


耳が落ちた、鼻が落ちた、腕が落ちた。
腹からピンク色の臓物が飛び出し、それすらも細かく切り刻まれていく。


私は言葉を失った。
まばたきをする余裕すらなかった。


目の前で友人が細切れにされていくのをただ見ていた。
体中から血を溢れ出させ、体のパーツを少しずつ失いながら、
死の瞬間まで断末魔の叫び声を上げ続ける友人を、ただ見ていた。


眼球が落ちた、肝臓の一部が落ちた、腎臓が落ちた。
乳房が落ちた、頬肉が落ちた、腸から内容物が噴き出した。

まだ死なない、まだ死ねない。

下顎が落ちた、左腕が落ちた、肋骨が一本音をたてて落下した。
胃が落ちた、肺が破れた、右足が切断された。

478 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:00:14 ID:Gx.iTYHAO [21/31]
( 、 *;川「おぇ……」


胃の内容物が逆流しようとするが、胃の中には何も無いようで、黄色い胃液だけが床に落ちる。
ようやく絶命したらしい彼女は、もはやただの肉片でしかなかった。


( ・∀・)クスクス


( 、 ;*川「ひっ……」


笑う男と目が合った。

「次はお前だ」

そう言った気がした。



≪次は……唐揚げ、唐揚げでーす≫


ピンポーン




耳元で、音がした。

479 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:01:21 ID:Gx.iTYHAO [22/31]
( 、 *;川(起きなきゃ……起きなきゃ……早く目を覚まさなきゃ)


トソンを殺した男たちが何をやろうとしているのかは見えなかった。

見たくなかった。

今はとりあえず、目を覚ますことだけに集中しなくちゃ。


クスクス……クスクス……


( 、 *;川「覚めろ……覚めろ……覚めろ……!!」


クスクス……クスクス……




ガバッ!
('、`*;川「覚めろ!!」

480 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:02:16 ID:Gx.iTYHAO [23/31]
チュン……チュン……


('、`*;川「……あ…………さ……?」


時計を確認すると、時刻はまだ6時だった。
とにかく、なんとか夢から覚める事ができたのだ。

額の汗を拭って、長いため息をついた。
所詮はただの夢のはずだが……。


('、`*;川「……トソンちゃんは……」


夢の中で細切れにされたトソンの事を思い出すと、再び吐き気を催した。
血の臭いも、零れ落ちる臓物も、彼女の悲鳴も、全てがリアル過ぎた。


彼女の事が心配になった私は、朝ご飯も食べず、大急ぎで彼女の家へ向かった。

481 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:03:12 ID:Gx.iTYHAO [24/31]
時刻は6時半。
友人の家に訪問するには、いささか早すぎる時間だ。


≪ピンポーン≫


( 、 *;川「……ひっ!?」


自分で鳴らしたチャイムに驚いて、全身から嫌な汗が吹き出した。
…………夢で聞いたピンポン音とそっくりだったからだ。


ζ(ぅー`*ζ「はぁーい……?誰ですか……?」


眠たそうに目を擦りながら、トソンの母親、デレが姿を現した。


('、`*;川「あ、あの。トソンちゃんは……」


ζ(゚ー゚*ζ「トソン……?……あの子、一週間くらい前からずっと目を覚まさなくて……。
お医者様もどうしようもないって言ったから、部屋でずっと寝かしておいてあるけど……」


('、`*;川「起こしてあげてください!!水をぶっかけてでも!!」

482 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:04:51 ID:Gx.iTYHAO [25/31]
ζ(゚ー゚*;ζ「えっ!?……でも……」


('、`*;川「いいから!!早く!!」


ζ(゚ー゚*;ζ「……わかったわ」



ドアの向こうへ姿を消したデレを見送り、私は一度深呼吸をする。
そして、友人の無事を切に願った。


('、`*;川(お願い……トソンちゃん……無事でいて……!!)






「きゃあああああああああああ!?」



('、`*;川「デレさん!?」

483 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:06:29 ID:Gx.iTYHAO [26/31]
慌てて家の中へ入ると、トソンの部屋のドアの前で口をパクパクさせているデレさんの姿が目に入った。
その視線は、部屋の中の一点に集中していて……。


( 、 ;*川「うっ……!」


視線の先では、真っ赤に染まったベッドの上に横たわる、トソンの姿があった。

顔、首、胸、腹、腕、足……。
体の至る部分に切り傷があり、その右手にはカッターナイフが握られていた。

まさに『みじん切り』状態だ。


( 、 *;川「……うっ……あああああああああああああああ!!!」


逃げるように彼女の家を後にして、外へ出た。
行く先も決めず、何かから逃げるように、必死に走った。



あれはただの夢じゃなかった。
夢で死ねば、現実で死ぬのだ。

484 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:08:15 ID:Gx.iTYHAO [27/31]
( 、 *;川「はぁっ……はぁっ……」


どれくらい走っただろうか。
私は、近くのベンチに腰を下ろし、呼吸を整えた。


( 、 *;川「……帰らないと」


ここはどこだろう。
まわりを見渡すと、すぐ近くにバス亭があった。


('、`*;川「……ああ。名無市公園前か……」


名無市公園前は通学の時にいつも通るバス亭だ。
このバスに乗れば、早く家に帰れる。



ちょうど、バスが来た。

485 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:09:21 ID:Gx.iTYHAO [28/31]
('、`*;川「……ふう」


椅子に座って、少し頭を落ち着かせる。

トソンちゃんは、カッターナイフを握っていた。
恐らくあの傷は、カッターのものだろう。

ならば、自殺の可能性もあるのではないか。
夢と同じような状況だったのは偶然だったのかもしれない。


いや、偶然だったのだ。
そうだ、そうに違いない。


( 、 *;川「そうよ。偶然よ。そうにきまってるわ……」



夢が人を殺すなんて、馬鹿げている。
そんなこと、あってたまるか。

トソンが死んだのは偶然だ。
そう、必死に自分に言い聞かせた。

486 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:10:07 ID:Gx.iTYHAO [29/31]
(;、;*川「あはは……あはははははは……」


そうさ。
あれは夢だ。

トソンが死んだのは偶然だ。







ミラー越しに見えた運転手が、夢の中のあの男に似ているのも、偶然だ。







そうさ、偶然さ。

487 名前:('、`*川猿夢のようです[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:11:18 ID:Gx.iTYHAO [30/31]
(:::::∀ )





  (
   )
  i  フッ
  |_|




≪次は……唐揚げ、唐揚げでーす≫

488 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 05:12:26 ID:Gx.iTYHAO [31/31]
以上でした

怖い夢見たんで慌てて書きました
乱雑な文ですいません

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