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( ´∀`)は予言者のようです


81 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:13:21.66 ID:E2MpXFUT0 [8/28]

『予言者』

そう呼ばれた男がいた。
男はプロの殺し屋だ。


(´・ω・`)「じゃあ、今回も頼むよ」

( ´∀`)「任せるモナ」


柔和な笑みを浮かべた顔とは裏腹に、
その手には黒光りする拳銃が握られている。


(´・ω・`)「行ってらっしゃい」

( ´∀`)「行ってくるモナ」



83 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:16:51.10 ID:E2MpXFUT0 [9/28]

『予言者』の本当の名前を知る者はいない。
ただ一人、彼へ仕事を流してくれるしょぼくれ顔だけが、
その名前を知っていた。


( ´∀`)「今日はいい月が見えるモナ」


空を見上げれば、心なしか大きな満月が見える。


( ´∀`)「こんな日はきっと素敵な日になるモナ」


ターゲットのもとへ足を進める。
彼は暗殺者ではない。姿を現し、自分の好みで相手を殺す。


ξ゚⊿゚)ξ


夜道を歩くターゲットを見つけた。


84 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:19:55.27 ID:E2MpXFUT0 [10/28]


彼女はとある会社の秘書だった。
しかし、会社の秘密を知ってしまい、
口止め料というなの退職金を渡され、先月会社をやめた。

今では会社からもらった金で悠々と暮らしているらしい。


( ´∀`)「可哀想モナね」


一ヶ月も前のことだ。
彼女は自分の身は安全だと確信してしまった。


( ´∀`)「もっと警戒していないと」


ξ゚⊿゚)ξ「キャッ!」


彼女の肩を掴み、地面へと押し付ける。


( ´∀`)「1秒後には死んじゃうモナ」



86 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:22:44.43 ID:E2MpXFUT0 [11/28]



引き金が引かれる音がした。
サイレンサーがつけられているのか、銃声はしない。




( ´∀`)「ほら。死んじゃったモナ」




男は『予言者』と呼ばれていた。



89 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:25:41.77 ID:E2MpXFUT0 [12/28]

(´・ω・`)「おかえり」

( ´∀`)「ただいまモナ」

(´・ω・`)「今日も予言は的中したかい?」

( ´∀`)「当然モナ。ボクの予言は絶対モナ」

(´・ω・`)「そう。それはよかった」

( ´∀`)「だから、もう一つ予言するモナ」


『予言者』は拳銃をしょぼくれ顔に向ける。
お互いに表情を変えることなく、ただじっと見つめあう。


(´・ω・`)「どういうことだろうか」

( ´∀`)「そんな言葉はもういいモナ」



90 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:27:56.70 ID:E2MpXFUT0 [13/28]

( ´∀`)「キミはボクを売ったモナ」

(´・ω・`)「うん」

( ´∀`)「否定しないモナね」

(´・ω・`)「うん」

( ´∀`)「……残念モナ」

(´・ω・`)「……うん。
      さあ、最後の予言を聞かせてよ」


しょぼくれ顔はそっと瞳を閉じた。
まるで最後の言葉を心に刻もうとしているようにも見える。


( ´∀`)「貴様の命はあと3秒モナ!」


引き金が三度引かれる。
それぞれの銃弾は全く別の方向へと飛ぶ。


91 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:30:46.19 ID:E2MpXFUT0 [14/28]

時計の秒針がしょぼくれ顔には聞こえた。

一つ針が進み、一つの命が消えた。
また針が進むと、また命が消える。
三度目の針の音を聞き、しょぼくれ顔の命は消えた。


( ´∀`)「今夜の予言は絶好調モナ」


いつもなら、優しい顔で頷いてくれる人がいた。
その人はたった今、命を消してしまった。

大切とは思っていなかった。
空気のような存在だった。
だから少しだけ、寂しかった。


( ´∀`)「……さて、次の予言をしに行くモナ」



93 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:33:22.28 ID:E2MpXFUT0 [15/28]

『予言者』はしっかりとした足取りで外へ出る。


( ・∀・)「おや、やっぱり死んではくれなかったのですか」

( ´∀`)「当然モナ」


整った顔をした男は、今回の殺しの依頼人だった。
『予言者』は男の顔を見たわけではなかったが、
自分の前に何故男が現れたのかはわかっていた。


( ´∀`)「ボクを殺すモナ?」

( ・∀・)「話が早くて助かります」

( ´∀`)「そして次は、そこの男達を殺すモナ?」

( ・∀・)「話が早くて助かります」

( ´∀`)「クソ野郎モナね」



94 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:36:09.58 ID:E2MpXFUT0 [16/28]

整った顔の男は何も信じられないようでした。


( ´∀`)「とっとと死んじまえモナ」


銃を構え、何度か引き金を引く。


( ・∀・)「それは予言ですか?」


男の前に部下達が立つ。
部下のうめき声と血を浴びながらも男は平然と立っている。


( ´∀`)「個人的な意見モナ」

( ・∀・)「そう。よかった」


倒れた部下の上に立ち、男は笑う。


( ・∀・)「私は私だけを信じているんですよ」



95 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:38:46.12 ID:E2MpXFUT0 [17/28]


( ・∀・)「あなたにツンの殺しを依頼した後、
      今度はあなたを殺さないと、と思いました」


『予言者』は彼女の名前を始めて知った。


( ´∀`)「ボクは殺した人、殺す人の名前は聞かない主義モナ」

( ・∀・)「おや、それは申し訳ありません」


男は大げさに頭を下げる。


( ・∀・)「それでですね、私は思ったんですよ」

( ´∀`)「自分の手で殺す、モナ?」



96 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:41:16.88 ID:E2MpXFUT0 [18/28]


( ・∀・)「そう! その通りなのです!」


死体の上で男は楽しげに足踏みをする。
まるでダンスを踊っているようだ。


( ・∀・)「しかし、悲しいことに私には技術がない!
      屈強な体を得るには時間がかかりすぎる!」


そこで考えられたのが、この捨て駒達なのだろう。


( ・∀・)「こいつらは底辺。生きていても、非合法施設で
      一生を終える身。だから、だからこそ、
      この私が使ってあげるのですよ!」


まだ生きている部下達は口を開こうともしない。
あまりにも汚い光景に『予言者』は空を見上げる。

厚い雲が月を隠してしまっていた。



98 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:43:48.94 ID:E2MpXFUT0 [19/28]

( ・∀・)「私のために殺し、死ぬ。そうすれば、
      残された家族に金を渡しましょう。
      最期の瞬間に幸せを享受させてあげましょう」

( ´∀`)「もう、黙れモナ」


『予言者』は闇の中、静かに人差し指を部下達に向ける。





( ´∀`)「お前達は30分後、誰も残ってないモナ」





99 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:46:04.93 ID:E2MpXFUT0 [20/28]


引き金を引く。
銃弾を込める。

ナイフを握る。
突き刺す。
切り裂く。

しゃがむ。
殴る。
蹴る。
潰す。


今までに使ったことのない動作をし、
部下達の命を消し去っていく。


( ・∀・)「すごいですね」


男は懐中時計を閉じる。
時間はきっかり30分。


(  ∀ )



101 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:49:04.39 ID:E2MpXFUT0 [21/28]


『予言者』は血の海に立っていた。
部下と自分の血でできた海だ。


( ・∀・)「でも、今のあなたなら私でも殺せそうだ」


懐から拳銃を取り出す。


( ´∀`)「笑わせるな」


血を拭い、『予言者』は笑って見せる。


( ´∀`)「クソ野郎にやる命は持ち合わせてないモナ」


拳銃を強く握る。
中に入っている銃弾はあと一発だ。



102 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:51:58.13 ID:E2MpXFUT0 [22/28]


( ´∀`)「ボクは『予言者』モナ」


銃を空へ向ける。
いつの間にか雲は晴れ、月が顔を覗かせている。


( ´∀`)「これは予言モナ」


( ・∀・)


男は黙って『予言者』を見ていた。



103 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:54:25.89 ID:E2MpXFUT0 [23/28]


( ´∀`)「ボクはここで死ぬモナ」



拳銃は『予言者』のこめかみに突きつけられる。



( ´∀`)「お前の次にモナ!」


銃口の先にいたのは男だった。
引き金が引かれ、銃弾が放たれる。


( ・∀・)「でも、当たりませんよ」


男は無傷だ。直線にしか飛ばない銃弾を避けることは容易い。


( ´∀`)「だから、ボクがいるモナ」

( ・∀・)「え」



104 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:56:41.40 ID:E2MpXFUT0 [24/28]


あれほどの血を流した人間が、これほど動けるはずがない。


( ´∀`)「プロを舐めるなモナ」

(  ∀ )「――ッガ」


首から大量の鮮血が噴出す。


( ´∀`)「お前はあと10秒で死ぬモナ」


『予言者』はゆっくりと数え始める。


(  ∀ )「し……いや……」


喉から弱々しい息を吐きながら男は手を動かす。


( ´∀`)「ボクもすぐ行ってやるモナ。クソ野郎」


10秒を数え終わったとき、男の手は力なく地面に落ちた。


105 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 18:59:23.08 ID:E2MpXFUT0 [25/28]


( ´∀`)「最期の予言モナ」


息を吸い、大きく吐く。

空に浮かぶ月は綺麗だった。


( ´∀`)「ボクは、あと、3秒で……」


足の力が抜ける。
膝が地面につき、まぶたがゆっくり落ちる。
その前に『予言者』はナイフで己の心臓を貫いた。



(  ∀ )




107 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:01:14.76 ID:E2MpXFUT0 [26/28]


(´・ω・`)「始めまして」

( ´∀`)「誰モナ」

(´・ω・`)「キミの仕事を手伝う人だよ」

( ´∀`)「そんなのはいらないモナ。3秒で消えろモナ」

(´・ω・`)「えっ」

( ´∀`)「あと1秒モナ」

(´・ω・`)「キミ、すごく時間に正確なんだね。
      そうだ。殺すときに「あと何秒で死ぬ」って言いなよ」

( ;´∀`)「はあ?」

(*´・ω・`)「うん! 格好良いよ! そうしなよ!」

( ´∀`)「……変な奴モナ」

(´・ω・`)「そうかな?」

( ´∀`)「ボクはモナーっていうモナ」



109 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:03:18.03 ID:E2MpXFUT0 [27/28]


(´・ω・`)「ボクはショボンだよ」

( ´∀`)「そうかモナ。じゃあ、始めの予言をしてやるモナ」

(´・ω・`)「え、予言?」

( ´∀`)「「何秒で死ぬ」って言うの。予言って言うと、
       もっと格好良いモナ」

(´・ω・`)「確かに!」

( ´∀`)「じゃあ予言モナ」


(´・ω・`)ドキドキ


( ´∀`)「モナは誰にも殺されないモナ」

(´・ω・`)「え、それが予言?」

( ´∀`)「そうモナ。ボクが死ぬときは自分の手で、モナ」

(´・ω・`)「なんだか、プロって感じだね!」

( ´∀`)「そうモナ。ボクはプロの予言者だモナ」



110 名前:( ´∀`)は予言者のようです[] 投稿日:2010/07/25(日) 19:04:54.57 ID:E2MpXFUT0 [28/28]

以上です。

お題
>>42 『( ´∀`)「貴様の命はあと3秒モナ!」』
でした。

ご指摘などございましたら、よろしくお願いします。

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