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1レスお題「プール」


1レスお題「プール」 2010/07/23(金) 13:18:29.93 ID:jMb7jsmW0
プールがきらいだ。裸をみられるのに抵抗がある。余り気味のお肉がみっともない。
運動をしないわけではない。かけっこなら誰にも負けない。逆上がりだってクラスで一番初めにできた。
お昼の後も、放課後も、汗だくの泥まみれになって怒られるくらいに動き回っている。
けれどどんなに運動しても、お肉はきえてくれなかった。

いつもわらっている。だけど傷ついてる。言外にデブと罵られているような気がする。
だからいつも、自分からネタにしてわらいを誘っている。先に言ってしまえば、意識は緩和できた。
それでもやっぱり、プールのときだけはどうしようもなかった。

欠席はしない。お肉を気にしてさぼっているとは思われたくなかった。
水の中に浸かって体を隠した。プールサイドでひとりさみしそうに座っている女の子をみた。
女の子はプールの授業になるといつも見学していた。ロールした髪が風にゆれた。ずるいなと思った。
あの子くらい均整の取れた体つきなら、憂いなく人前にでられるのにと考えた。

ともだちに市民プールに行こうと誘われた。始めて断った。とてつもない罪悪感を憶えた。
暑い街の中を適当に歩いた。宿題があったことを思い出して図書館に寄った。そこにはあの女の子がいた。
分厚い本をめくってむつかしい顔をしている。目的は同じようだった。

クラスではほとんど話したことがない。躊躇したけれど、結局声をかけてみた。
意外と気持ちの良い子だった。すぐに打ち解けた。宿題を終え、アイスを買って一緒に帰った。
他愛のない話をした。話題は転じて転じて、どういうわけかプールのことになっていた。

女の子はいやいや入ってるよねと言ってきた。気付かれていた。顔が熱いのか寒いのかわからなくなった。
自分もなの。女の子はそう言って、服の裾をちらとめくった。痛々しい傷跡が残されていた。
何といっていいのか判然しなかった。慌てて自分もまくった。ずぼんに乗っかったお肉が露出した。
女の子がつついてきた。冷えた感触がくすぐったかった。お返しした。さわりあいっこしながら帰った。

女の子はそれからプールの授業にでるようになった。
始めこそ何か言われていたようだけれど、ほどなく落ち着いた。
プールはきらいだった。最近はそうでもない。

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