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( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです



704 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 07:53:11 発信元:219.108.157.18
 茜色に染まった道を二つの影が覆う。

ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、モララー君。ここでいいよ。私の家までだと遠回りになっちゃう」

( ・∀・)「何言ってんの」

 繋いだままの手を強く握りしめ、僕は申し訳なさそうにしているデレを見つめた。

( ・∀・)「最近、強姦魔がこの辺に出没してるらしいし、それに事故なんかあったら心配だよ」

ζ(゚ー゚*ζ「でも……、今日だって私が強引にお願いしたのに」

( ・∀・)「だったら最後まで僕のお姫さまでいてよ。ちゃんとエスコートするからさ?」

 少々臭い台詞だったが、デレは顔を赤くして小さく頷いた。
 僕も恥ずかしかったので照れ隠しのつもりで繋がった手を大きく振り回した。

ζ(゚ー゚;ζ「きゃっ」

 小さなデレは引っ張られ、たたらを踏む。


705 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 07:54:10 発信元:219.108.157.13


(;・∀・)「ご、ごめん。大丈夫?」

ζ(゚ー゚;ζ「う、うん。ちょっとびっくりして……」

( ・∀・)「ごめんね。力加減しなきゃね。女の子ってやっぱり華奢なんだなあ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふ。モララー君ってばモテるくせに」

( ・∀・)「あー……。でも、何でか長続きしないんだよなあ」

 否定する気はなかった。確かに僕はモテる方なのだろう。
 自分から告白ということはまだ一度もなかった。
 大人しい雰囲気を醸し出しているデレも顔を真っ赤にしながら僕に告白したのだ。

ζ(゚ー゚*ζ「え? どうして?」

( ・∀・)「僕の方が聞きたいよ。唐突に別れを切り出されたり……、悪けりゃ音信不通で……」


706 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 07:55:52 発信元:219.108.157.15


 本当に散々だ。別れを告げに来た元カノにいくら理由を聞こうとも皆、だんまり。
 元々、彼女たちから告白しに来たんじゃないのかと恨み言すら言いたくなってしまう。
 だから、今度は間違えたくなかった。

ζ(゚、゚*ζ「ふうん……」

(;・∀・)「あ、ご、ごめん。こんな話、楽しい訳ないよね」

 僕は馬鹿だ。
 元カノの話なんてデレが聞きたい訳ないじゃないか。暗くなったデレの横顔に僕は自分が情けなくなる。
 もしかしたら、彼女たちもこんな些細な積み重ねで僕の事を幻滅していったのだろうか。

ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、嫌な事、言っていい?」

 デレが強く握り締めてくる。

( ・∀・)「え、う、うん……」

 もしかしたらもう別れの言葉だろうか。
 もしそうなら最短記録じゃないか。ああ、やっぱり僕が悪かったのか。

ζ(゚ー゚*ζ「よかったって思ちゃったの。
      だって、他の人がモララー君を振ってくれたから、
      私たち付き合えているんだもの」


707 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 07:58:09 発信元:219.108.157.15


 嫌な女でしょ、と困ったように笑うデレに僕は首を振る。
 握りしめた手を離さないように強く、強く繋いだ。

( ・∀・)「……ありがとう」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

( ・∀・)「いや。それより、そろそろ家に着いちゃうね」

ζ(゚ー゚*ζ「何? モララー君、送り狼になっちゃう?」

 悪戯めいた笑みに邪な考えを持っていないはずなのに慌ててしまう。

(;・∀・)「ちちちち違うからっ!
      それに初デートでそのままって
      ご両親もさぞお嘆きになるでしょうしっ。
      ウエディングドレス選ぶのにマタニティドレスじゃ数が少なくて
      デレだってがっかりしちゃうだろ?」


708 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 07:59:08 発信元:219.108.157.13


 まくし立てながら、デレを大事にしたい気持ちと男の子的欲望をぶちまけた。

ζ(゚ー゚*ζ「私、一人暮らしなんだけど……」

(;・∀・)「……え、もう同棲フラグたった? もう結婚しちゃう?」

 デレの言葉に更に混乱してしまう。

ζ(゚ー゚*ζ「ふふ。結婚は、まだでいいかな?」

( ・∀・)「からかわないでよ……」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、本当に私、一人暮らしなんだけど?」

 歩みを止め、上目遣いで僕を見つめる。
 いつの間にかマンションの前まで歩いていたようだ。

( ・∀・)「えっと……あ、あの……」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。ありがとう、モララー君。今日は楽しかったよ」

( ・∀・)「あ、うん……」


709 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:01:07 発信元:219.108.157.21


 結局、からかわれただけか。
 安堵と落胆に微妙な表情でデレから背を向けた。

ζ(゚ー゚*ζ「あ、モララー君!」

 振り返る前にデレが問い掛ける。

ζ(゚ー゚*ζ「モララー君って、お姉さんか妹さんがいる?」

 振り返るのを止めた。
 あね? いもうと?

(  ∀ )「……いないよー」

ζ(゚ー゚*ζ「そっか……。ごめんね、ありがとう!」

( ∀ )「またね」

 ああ、僕は今度こそ間違えないから。
 
 
710 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:02:13 発信元:219.108.157.19


 デレが心配した通り、僕は来た道をまた戻り始めた。
 近くのバス停まで十分。更にバス停から家まで十五分。
 高台にある一軒家は災害には滅法強いが、普段の生活では最悪だ。
 急斜面が僕の心臓に負荷をかける。

(;・∀・)「ふう、やっぱり車の免許取ろうかな」

 元々、大学に入ったら、と親と相談していたが一年の時は大学の仕組みに慣れるのに必死だった。
 二年は彼女。振られては告白。振られてはまた告白。
 そんな事ばかりで免許を取ろうと思う暇がなかった。
 三年になった今、デレと遠くにデートに行きたい。
 彼女なら、事情を説明すれば納得してくれそうだ。
 いや、どうせなら一緒に免許を取りに行くのも有りかもしれない。


711 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:04:04 発信元:219.108.157.20


( *・∀・)「それもいいかも……」

 明日、デレに聞いてみよう。
 名案に浮かれた僕はスキップしながら坂を上った。
 夕方でも誰も通らないので気楽だ。

( ・∀・)「ただいまー」

 玄関を元気良く開けた僕は、笑みを消した。



lw´‐ _‐ノv「おかえり。モララー」

 唇は確かに微笑んでいるのに彼女の笑みは何処か無機質だ。
 日に浴びていない病的なほど白い肌が悲しい。それ以上に僕は疲労感が押し寄せる。

( ・∀・)「シュー、服着なよ」


712 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:06:39 発信元:219.108.157.19


 彼女は裸だった。
 裸体を惜しげもなく僕に見せる。
 寒さで粟だった肌とぷっくりと立った乳首。ピンク色。
 長い黒髪が白い肌とコントラストを描いてなまめかしい。
 そして、気持ち悪かった。

lw´‐ _‐ノv「モララー、私とお前は兄弟なんだ」

( ・∀・)「そりゃそうだ。僕たちは双子だ」

 だが、シューは僕の言葉を無視した。いつもの事だった。
 腹の中で互いに蹴りあったのか、僕とシューは仲が悪かった。
 互いに存在を隠し、親ですら二人の仲を取り持つ事を諦めていた。


713 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:08:15 発信元:219.108.157.13


lw´‐ _‐ノv「モララー、私はお前の姉だろうか、妹だろうか」

( ・∀・)「……母さんに聞けば分かるだろ」

lw´‐ _‐ノv「モララーは、どちらだと思う?」

( ・∀・)「どっちでも。というか、お前が言ったんだよな。認めないって」

 兄でも、弟でも、僕を認めない。
 存在を否定されたのは確か三歳くらいだった。
 シューも三歳なのに、恐ろしく発育がよろしかったらしい。
 親の証言によればその頃から僕を殺しかけることは日常茶飯時だ。

lw´‐ _‐ノv「相変わらず細かい奴だな」

(#・∀・)「……殴るよ?」

 これまでの惨劇をその一言で終わらすつもりか。
 僕はシューの事は嫌いではなかったはずだ。
 だが、向けられる悪意と殺意に辟易して嫌った。
 冷たい眼差しじゃなければ、僕はシューの事は嫌いではなかった。


714 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:10:19 発信元:219.108.157.18


lw´‐ _‐ノv「お前は相変わらず醜いな。本当にゾッとするよ。お前を腹の中で殺しておけばよかったんだ」

( ・∀・)「……服、着ろよ」

 シューの戯言に付き合っていつまでも玄関に突っ立ているのも疲れる。
 それにいくら暖かくなったとはいえ、裸のシューに何か服を着せなければならなかった。
 僕はシューを嫌いだが、何故か憎めなかった。
 風邪で苦しむシューを見たくなかった。
 逆に僕が風邪を引いた時はシューは笑顔で僕を水風呂に突き落としてくれた。
 未だに忘れられない。あんなにも嬉しそうなシューの笑顔を。

lw´‐ _‐ノv「なあ、モララー。私たちは兄弟なんだ」

( ・∀・)「……そうだよ、シュー」

 ああ、僕は間違えないよ。大丈夫だよ、僕は。


715 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:12:40 発信元:219.108.157.21




 闇の中でベッドが大きく軋む。
 粘着質な液体が腹にまで飛び散る。
 互いに息が上がる。全力疾走しているように頭が真っ白になりつつあった。
 酸欠になったのか舌を見せ、喘ぐ。白く細い首をかきむしる。
 苦しい。気持ち良い。苦しい。苦しい。苦しい。気持ち良い。
 締め付ける快感に僕は吐き出す。

(;・∀・)「ああ……、僕は、僕は……」

 長い黒髪がシーツに散らばる。黒と白のコントラストが気持ち悪い。

lw´‐ _‐ノv「モララー……」


716 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:14:19 発信元:219.108.157.13


 僕を愛しげに見つめる。僕はいつも不思議だった。
 何故、彼女は僕を嫌うのだろうか。憎むのだろうか。
 僕は彼女を愛しているのに。彼女のためなら、何だってするのに。

lw´‐ _‐ノv「モララー、私たちは兄弟だろう?」

 悲しげな瞳に僕が映る。
 そんな目で僕を見ないでくれ。

( ・∀・)「いなかったんだ。いなかったんだ。嘘つき。シューの嘘つき」

lw´‐ _‐ノv「私は、何をお前に嘘ついたんだ?」

( ・∀・)「シュー以外、シュー以外、人間がいないんだよ!」

 僕の周りにはいつも動物たちが寄ってくる。
 雌豚が! 雌豚が! 雌豚が! 雌豚が!
 汚らわしかった。汚物に顔を突っ込んで糞尿塗れの顔!


717 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:17:09 発信元:219.108.157.21


(#・∀・)「シューは言ったじゃないかっ! 僕にもいつか好きな人が出来るって!」 

でも近寄ってくるのは醜い雌豚ばかりだった。
 だが、僕は我慢した。いつか、僕を見つけてくれるんじゃないかと。
 でも、結局、皆、畜生だ。

( ・∀・)「シューだけなんだ! シューだけがっ!」

 僕と同じ時に腹にいた存在。彼女だけが人間だった。

lw´‐ _‐ノv「……違うよ。私も醜いんだ。モララー、私はお前が嫌いだ。だから、楽にしてはやらない」

( ・∀・)「シュー?」

lw´‐ _‐ノv「私とお前は兄弟だよ、モララー」

――だから、私はお前が大嫌いなんだ。
――だから、僕はキミが大好きなんだ。


718 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 08:19:10 発信元:219.108.157.21




( ・∀・)「もしもし……ああ、ちょっと来てくれないか?」

 携帯を切ると地べたに座り込む。
 疲労感は消えない。この頃、寝不足だった。
 今でも悪夢を見る。僕がこの手でシューを……。

ζ(゚ー゚*ζ「モララー君!」

(  ∀ )「やあ、来てくれて嬉しいよ」

ζ(゚ー゚*ζ「大学、休学したって本当なの? 連絡取ろうにも全然繋がらなくて……」

( ・∀・)「身内が死んでね。……母親がちょっとおかしくなったんだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

( ・∀・)「昔から友達もいなくてさ、
      いじめられて不登校になってから母親がべったりだったんだ。
      不出来な子ほど可愛いっていうか……だから死んだらショックでイカれてね」

 父親は仕事で忙しく、母親一人には構ってやれない。
 僕も虚脱感で勉強に身が入らないからと父に申し出ると休学に賛成してくれた。


724 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:00:34 発信元:219.108.157.18


ζ(゚ー゚*ζ「そう、なんだ……」

( ・∀・)「うん。だから、その……本当は、こんな事言うつもりはなかったんだ」

 こんなにも早く、伝える気はなかった。
 デレは涙ぐんでいるが、僕の視線に頷いてくれた。

ζ(゚ー゚*ζ「しょうがないよね……わがまま言っちゃダメだもんね」

( ・∀・)「うん。そうなんだよ、雌豚」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

 僕の言葉が理解出来ないのだろう。困った。本当に困った。
 だから、僕は動物が嫌いだった。
 昔から動物好きのシューは僕が解体した子猫に泣きながら墓を作ってやっていた。
 犬も、魚も、鳥も。
 最後には自分の墓を作らされたのはなんていう皮肉だったのか。

( ・∀・)「素直シュールって名前、覚えている?」

 効果はすぐに現れた。

ζ(゚ー゚;ζ「あ、ああ……」

( ・∀・)「僕、シュールと双子なんだよ」

ζ(゚ー゚;ζ「う、嘘! 名字が違う!」


725 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:03:28 発信元:219.108.157.18


( ・∀・)「シュールが僕の事を死ぬほど嫌いでね、母方の性に変えたんだよ」

ζ(゚ー゚;ζ「ちがう……、わ、私が悪いんじゃ、ワタちゃん。ちがう、伊藤ちゃんが……!」

( ・∀・)「いや、もう誰が悪いかなんてどうでもいいんだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「な、なんで……」

( ・∀・)「キミで最後だから」

 一歩、近づいた。

( ・∀・)「シューを殺した君たちには相応の罰を受けて貰いたかったんだよ」

 僕を嫌うシューの気持ちが今なら良くわかった。
 僕とシューは双子だ。姿形も性別も性格も何も似ていない。
 僕の半身。僕はシューが大好きだった。
 彼女だけが僕の危険性をわかっていた。でも、彼女は死んだ。殺された。


726 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:07:04 発信元:219.108.157.13


( ・∀・)「まさか地元にいるなんて思ってなくてさー。結構、大変だったんだよー」

ζ(゚ー゚*ζ「お金なら払ったじゃない! 私だって名前変えさせられて、親戚の所に行かされて……」

( ・∀・)「だから?」

ζ(;ー;*ζ「もう許してよ……」

 すすり泣くデレを見ても僕は何も感じない。
( ・∀・)「プールでシューを裸にして、気を失うまで水に顔つけたんだろ?
      そのまま放置して、シューがどうなったか想像つかない?」

 シューは綺麗だった。白と黒のコントラスト。
 僕は水の中で浮いているシューの長い黒髪が揺らめいていたのを覚えている。

ζ(゚ー゚;ζ「ごめんなさい。ごめんなさいっ!」

( ・∀・)「……いいよ」

ζ(゚ー゚*ζ「え、い、いいの?」

( ・∀・)「うん。僕はさ、君たちみたいになりたくないから」


727 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:10:21 発信元:219.108.157.15

  _
( ゚∀゚)「相変わらず、つれないヤツだな」

 金髪の派手な男がニヤニヤと僕に向かって笑う。
 後ろに数人引き連れているが毎回顔ぶれが違うので僕は知らなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「だ、れ?」
  _
( ゚∀゚)「名乗るほどの者じゃあねえが、お嬢さん。
      この頃、強姦魔が出没してる噂、知らねえ?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、ああ……」

 状況を把握できたのか、ニヤニヤと笑うジョルジュから僕に視線を向ける。

( ・∀・)「うん? ジョルジュは優しいから殺さないよ」
  _
( ゚∀゚)「そうだぜ! 俺は女の性器を切り裂くのが好きなだけだぜ! 肛門からスパッと切ってやるぜ?」

( ・∀・)「だけど胸は切らないんだろ?」
  _
( ゚∀゚)「あったり前だろ。女はおっぱいがあれば十分なんだよ」

 僕はシューがいれば十分だった。
 雌豚が泣き叫ぶ。ジョルジュは優しいから僕みたいに解体はしないのに。

( ・∀・)「じゃあ、捕まらない程度にね」


728 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:12:41 発信元:219.108.157.20

  _
( ゚∀゚)「なんだよ。今日は最後まで見ねえのかよ」

( ・∀・)「……父さんが待ってるんだ。そのまま病院に入院みたいだし」

 父さんは僕や母さんと違ってシューを見れない。
 母さんは小さな頃のシューを見つけていつも話しかけている。
 僕はシューが死んでから鏡に向かって話しかけている。
 父さんにはさぞ辛い日々だっただろう。
  _
( ゚∀゚)「はあん。まあ、いいや。じゃあな、兄弟」

( ・∀・)「僕にとって人間はシューだけだった。お前は化け物だよ、兄弟」
  _
( ゚∀゚)「ああ! だったらお前も化け物だな!」

 楽しげにジョルジュが返す。
 僕は間違えてはいない。いけない。


729 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:16:30 発信元:219.108.157.21



lw´‐ _‐ノv「おかえり、モララー」

( ・∀・)「シュー」

lw´‐ _‐ノv「私はモララーが嫌いだけど、モララーは人間を愛してね。
       必ず、誰かがあなたの気持ちを理解してくれるから」

( ・∀・)「僕じゃあ、ダメなの?」

lw´‐ _‐ノv「……モララーが死ねば愛してたかもね」

( ・∀・)「どうして?」

lw´‐ _‐ノv「化け物だから。でも、私たちは兄弟だから、双子だから」

 化け物だから助けてあげたかった。
 兄弟だからそれが無駄だと気が付いた。

lw´‐ _‐ノv「モララー、人類はみんな兄弟なんだよ。
       だから、私はモララーを気持ち悪いと思った事はないよ」

( ・∀・)「……気持ち悪いよ。シューとセックスしたいなんて気持ち悪いじゃないか」


730 :( ・∀・)人類はみんな兄妹のようです:2010/05/27(木) 09:20:50 発信元:219.108.157.13


lw´‐ _‐ノv「私はモララーが嫌いだけど、モララーが人間を愛している姿は好きだから」

( ・∀・)「シュー」

lw´‐ _‐ノv「私を人間だと思ってくれるならモララーも人間だよ。私たちは兄弟だから」

( ・∀・)「…………僕は」

 間違えてしまったのだろか?



( ・∀・)「シュー、僕の世界は化け物と動物しかいないよ」

 その世界はとても息苦しいけど君が願ったように僕は人間のままでいたい。
 君だけが人間で君だけが僕の兄弟だから。

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