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ハハ ロ -ロ)ハ心を「うつ」すようです 終劇


520 名前:ハハ ロ -ロ)ハ心を「うつ」すようです3/2[[1/3]] 投稿日:2010/05/11(火) 16:52:07 発信元:218.216.163.208
『クレアの悲劇』より十年が経った。

『平和な小戦争』によって設けられた協定により、
プィヴよりの移民が段々と増えつつあり、百年植民地化計画も着々と進められつつある。

 驚いたのは、ロマネスク卿が意外にもあっさりと死んだこと。
平均寿命から更に倍以上も延命したにも関わらず、死なんてものは全てに平等に訪れる。
さっさと諦めて完全に機械化すれば良かったのに。何百年も生きれば脳のメモリ増設も必要だろうに。

 そして流石と言うべきは、コールド=ラグとペンリエッタの共同戦線。
彼らの御国を屁とも思わぬ荒稼ぎには感服するばかりだ。そこまでして、何故、金が欲しいのだろうか。

<歯車王>は詰めが甘かったとしか思えない。彼らしくもなく、私に正体を悟らせるとは。
しかし、それでもディレルド=ファクトを殺したのは愉快だった――こう考える私は、だいぶ堕落したのだろう。

 テイラー氏は相も変わらず研究熱心である。きっと一番長生きするだろう。そして一番最初に機械化に
成功するに違いない。しかし短命の一族、機械化した後に殺されそうでもある。まったく、薄幸が似合う男だ。

                ――――――――――――――――――――――――――――――

                     ―――――ハハ ロ -ロ)ハ心を「うつ」すようです―――――

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                ――――――――――――――――――――――――――――――

                            ―――――終劇―――――

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521 名前:ハハ ロ -ロ)ハ心を「うつ」すようです3/2[[2/3]] 投稿日:2010/05/11(火) 16:52:48 発信元:218.216.163.208
 あの襲撃の後、早急に奴らの個人部隊によってディレルドが捕獲されたらしい。
そして<歯車王>による破壊が行われた。破壊の一部始終は、後に映像を体感した。
これぞカタルシス! といった惨劇だったが、何より恐ろしいのは、破壊された彼女が死んでいないということ。

現在は、ロマネスク卿の玩具となっているらしい。
そしてもっと驚愕なのが、内心私が、それを快く思っていなくないこと。つまり、少し、喜んでいる。
 ミルナを盗られたから――復讐のつもりなのだろうか。

 ディレルドは有意義な活躍をした。
 彼女によって『クレアの悲劇』は勃発した。

 ロボットが国家によって殺される時代。

 奴らのような存在がなければ、ロボットだって死ぬことは出来る。
 しかし、私やディレルドのようなロボットは、一生死ねないだろう。

 私たちは奴らの玩具なのだ。
しかし、ロマネスク卿が死んだ今、必要とされているのは私だけだ。
ディレルドが望めば死ねるし、それか肉体が与えられるだろう。

522 名前:ハハ ロ -ロ)ハ心を「うつ」すようです3/2[[3/3]] 投稿日:2010/05/11(火) 16:53:29 発信元:218.216.163.208
 世紀の謀反人ディレルド=ファクトは、プィヴ帝國陛下暗殺を企てた。
 その結果、彼女はベリヤの住人であるにも関わらず、プィヴの法によって裁かれることとなった。

 以上、史実。
 以下、事実。

<歯車王>は、プィヴ帝國の国王であった。
 彼が思い付いたのは、ベリヤ大国を我がものに――プィヴの領地にすること。
そのために、奴らと手を組んだ。プィヴへの思い入れがない奴らを操り、プィヴを侵略することを決意した。

 しかし、そのためにはやはり、奴らが納得する理由が必要だった。
どこまで根回ししたかは分からないが、<歯車王>は、ディレルドの奴隷とも関係があった。
 私を殺しに向かわせたことも、どこまで手回しされていたか、今となっては全てが不明だ。

 プィヴ陛下暗殺事件――及び、外国所有ロボット殺人法案を巡る争いは(当たり前だが)プィヴが勝利した。
ロボット死刑制度導入自体が、プィヴ初どころか世界でも初のことだった。

 これら一連の騒動は、いずれベリヤを強請る要因になると、誰しもが噂した。
そして十年の時が経つ。ベリヤが植民地化するのも、時間の問題だ。時間でしか解決できない
問題以外は、全て解決されている。あと十年と経たない内に、プィヴ帝國は新たな発展を遂げるだろう。

『クレアの悲劇』。
 私にとっての最大の悲劇なんて、今となっては何なのか、全く分からない。
漠然とした悲しみが、喪失感が存在するだけ。

 私は夜が更けるのを待った。脳だけで、心の定義なんて分からない。私はただの脳だ。
見世物として、永遠を生きる。愛なんて信じない。今となってはミルナさえ感じない。苦痛と共に死に絶えながら生きる。

                                                            ハハ ロ -ロ)ハ心を「鬱」すようです――結




523 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2010/05/11(火) 16:54:52 発信元:218.216.163.208
以上、投下終了。
当初三日連続十一時からの投下の予定でしたが、精神的に今晩の投下が出来なくなったため、今投下しました。
自分でも消化不良な設定が見受けられた作品でしたが、読んでもらえて光栄です。
当初三回目の投下を隠し玉に使うという案が出来上がって
書いた作品でしたが、こうして見ると三回目は必要なかったように思え、申し訳ないです。

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