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一レス短編兼保守


513 :一レス短編兼保守:2010/04/28(水) 21:18:05.50 ID:QXEINr4y0
 学校の帰り道、平日で毎日通う駅の電車に乗ったら、いつも満員のはずが珍しく空いていた。
 端は既に埋まっており中央に座ることになったが、疲れているドクオにとっては座ればそれで構わない。

('A`)(んあー、この電車で座るの久々だな……)

 ドクオは、電車が空いていても座ることはほとんどなかった。
 隣の駅で降りるのだから、当然といえば当然なのだが、今日はやけに疲れたせいか座る気になったのだ。

 その時、ドクオの隣に六十代ぐらいの老婆が座った。
 買い物帰りなのか、老婆の前にいた老爺が重そうな紙バッグを持っていた。
 それにドクオが気付くと、おもむろに立ち上がった。

('A`)「ど、どうぞ」

 さっきまで座っていた席に、手をまっすぐにして指した。

/ ,' 3「いや、大丈夫ですよ」

('A`)「あ、いえ、次で降りますんで」

/ ,' 3「そうですか、ありがとうございます」

 うまく呂律が回らないドクオに、老爺は深くお辞儀すると、そのまま座った。老婆も、優しい笑みでドクオに小さくお辞儀をした。
 恐縮するように小さくお辞儀し返すと、ドクオは電車のドアへ歩いていった。

 アナウンスが流れ、駅に着く。ドアが開いて降りようとすると、再びドクオの目に小さくお辞儀をする老爺と老婆の姿が目に入った。
 それに再び小さく、一回お辞儀し返すと降りた。
 降りた後、ドクオは胸の何かが晴れた気がした。

('A`)(……袖擦れ合うも何かの縁って奴か。明日も頑張ろうかね)



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