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ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです

854 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2010/03/09(火) 19:30:51 発信元:124.146.174.44
>>853
コンビニ

855 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:35:48 発信元:180.94.246.187
>>853
スタイリッシュ

856 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/03/09(火) 19:36:06 発信元:124.146.174.15
>>853
カレーパン

950 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです ◆Ai.p5y3NWQ [] 投稿日:2010/03/10(水) 22:54:46 発信元:123.221.192.183
昨日のお題>>854-856 で


951 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:56:17 発信元:123.221.192.183
デレの足は自然と、近所のコンビニに向いていた。
明日は結婚式。その前に、実家に帰って荷物の整理をし終わったところだ。
そしてふと、街を歩きたいという衝動にかられた。

ζ(゚ー゚*ζ「なつかしいな.....」

彼女は知らず知らずのうちに10歳に戻っていた。
10歳の時、一番うれしかったのはこのコンビニに来ることだった。

*******

952 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 22:58:11 発信元:123.221.192.183
毎週金曜日の放課後は、少女にとって神聖な儀式があった。

学校から帰るとすぐ、ランドセルをおっぽり出して鏡の前に座り込む。
働きに出て留守なので、母親の化粧品を使い放題使う。
そして、ハートの付いたヘアピンで髪を止めて、
お父さんにおねだりしてかってもらった真っ赤なエナメルの靴を履いて....準備は整った。

家から歩いて7分のところにあるコンビニに行くのだ。そしてそこに、少女の片思いの相手がいた。

川 ゚ -゚) 「いらっしゃいませ」
この瞬間から彼女の心臓の鼓動は否応なく高まる。

ζ(゚ー゚*ζ「........」

商品を選ぶ素振りをする。しかし、何度も視線をレジの方に向ける。目が合いそうになると、恥ずかし紛れにまた
商品棚に視線を戻す。そのような彼女の習性上、いつも選ぶのはパン陳列棚と決まっていた。
もっとも買い物などはどうでも良かった。少女はいつもカレーパンを持って、レジへ向かった。

川 ゚ -゚) 「いつもありがとうございます。120円になります」

ζ(゚ー゚*ζ「........」

オーデコロンの、微かな匂い。スタイリッシュで、紳士的な物腰。そして自分を上から見下ろすスラッと高い背丈....
ああ、やっぱりクラスのバカ男子どもとは全然違う。同じ生き物とは思えない。


953 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:00:31 発信元:123.221.192.183
少女にとってクライマックスは手が触れ合うことにあるのだ。
だから、いつもおつりが出るような金額を払い、商品は袋に入れてもらった。

川 ゚ -゚)「ありがとう。またきてね」

ζ(゚ー゚*ζ「........」

マニュアルどおりの接客から、素の応対に戻るときの落差。手が触れ合うときの微かな温もり。
少女は高揚感と眩暈でくらくらしながらドアを出る。そして、公園前までダッシュで駆け抜け、家まで歩きながら余韻に浸るのだ。


ζ(゚ー゚*ζ
(恋をしたら大人。じゃあ、わたしはもう大人じゃん。その先に待っているのは....結婚。真っ白なウェディングドレスを着て、
大きなケーキを二人で切って、チュウ。きゃあ。
あの人は今何才なのかな。10歳くらい、ちがうのかな...)
.

しかし年齢差などはまだピンとこない年頃でもあった。
10歳という年月がいかに長くもあり短くもあるか知らない。
子供と大人、いつから大人ってなるんだろう....そのぐらいにしか考えられなかった。

そんなことを逡巡しながら家に帰る。そして家に帰るとベッドに潜って、お母さんが帰ってきて、ご飯ができるまでニヤニヤしている。
そしてこっそり、飼い犬のポーギーにカレーパンをあげる。

これが少女の金曜日のフルコースであった。


954 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:03:48 発信元:123.221.192.183
もっとも、週300円のお小遣いでは辛いものがあった。
金欠に困り果てた彼女はコンビニ通いに行きたい一念で、ついに親の財布から盗みを働いた。

だがすぐにそれはバレた。

J( 'ー`)し「何に使ったの?正直に言いなさい」

ζ(゚ー゚*ζ「ま、まんがが欲しくて.....」

J( 'ー`)し「理由がどうあれ、盗みは盗み。罰を与えます」

彼女は、所持金(500円)没収の上、一ヶ月の外出禁止令を喰らった。

J( 'ー`)し「隣のおばちゃんに見張ってもらいますからね」

自分の部屋にもどると、しくしく少女は泣き出した。

ζ(゚ー゚*ζ「ポーギー、あんたのせいよ」

と理不尽な八つ当たりなんかしたりした。




955 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:05:57 発信元:123.221.192.183
それから1ヶ月の間、少女の中の一部分が死んだような感じだった。
時々、片思いの彼を夢想して似顔絵を描いたり、その横にウェディングドレス姿の自分を足したりした。

忘れかけていたころに禁止令は解かれた。そして、没収された500円は彼女の手の平に返された。

J( 'ー`)し「欲しいものがあったら盗みなんかせずママにいいなさい」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。ごめんなさいママ」


握った500円玉が温まらないうちに、少女はコンビニへ着いていた。しかし、その時にはもう彼のシフトは終わっていた。
習性でカレーパンを買ったものの、少女は諦めて外へ出た。

ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、せっかくお金があるのになぁ....あれ?」

みると前方にバイトが終わって帰る彼がいた。

しかし、彼とよくお似合いのかわいい娘が連れ添って仲睦まじく自転車を押して歩いていた。
遠ざかる影に、彼女のシルエットがはっきりと移った。膨らんだ胸、突き出したお尻...

少女は自分の胸を撫でてみて、何もないことを改めて確認した。

2人の声は遠ざかり、やがて聞こえなくなった。
少女は夕暮れの道をとぼとぼと帰り出した。

ζ(゚ー゚*ζ「わたしは...どうせ子供」


956 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:07:38 発信元:123.221.192.183
いつもダッシュで帰る道を今日は歩いていく。今まで見えていなかったものが目に入ってくる。
ここに桜の木があったんだ...とか。でも、全ては夕暮れの中で生臭く、曖昧に見えた。

そこへはっきりと不快な声が聞こえた。

( ^ω^)「あ、デレじゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、ブーン」

ブーンは当然あだ名で、本名は内藤文男と言った。ブーンは男子には人気があったが、女子からは敵意の的となっていた。
ブーン三連星と称してスカートめくりの徒党を組んでいたからであった。
もちろんデレはこいつが大嫌いであった。

( ^ω^)「買い物かお?カレーパンだお」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、食べる?」

どうせ犬にあげるやつだから、とは言わなかった。

959 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:10:53 発信元:123.221.192.183
なんの遠慮も無かった。
ブーンはその場でカレーパンをムシャムシャと食べ始めた

( ^ω^)「おいしい、おいしいお!」

ζ(゚ー゚*ζ「......」

( ^ω^)「カレーってうんこいろっていうけど、ブーンのはちがうお!
      でもカレーって入れるものによって色が違うから、あれ、うんこも食べるものによって違うのかお?
      じゃあ、カレーを食ったらうんこは何色になるんだお?」

ばかばかしさに涙も出なかった。所詮、自分はこいつと同年齢、と思うと情けなくなってきた。


家に帰って食事を取った。母親は、沈鬱な顔をしている娘を見て、理由を尋ねた。

ζ(゚ー゚*ζ「なんでも、なんでもないの....」

J( 'ー`)し「もしかして.....そう、ママ分かった。

      あんたもとうとうきたのね。明日はお赤飯ね。」

それからみっちり一時間生理についての講釈を受け、ナプキンを与えられた。

その2ヶ月後本当の生理がきたが、この予習のおかげで彼女が慌てふためくことはなかった。

*****

960 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:15:28 発信元:123.221.192.183
ここまで回想して、デレは少し笑った。

明日彼女は内藤という姓になる。少女時代の彼女が知ったら、多分自殺するであろう。

ケーキのように甘いもの、と考えていた結婚。それも案外面倒なものであることに気づいた。

高校時代からブーンとなんとなく付き合い初め、そろそろという感じで、惰性で結婚が取り決まった。
お互いの両親への挨拶、結婚式の段取り、新居への引越し、勤務先の退社....。

いろいろな事がてんやわんやで少し疲れていた。だから、少女時代に帰りたくなったのかもしれない。

ζ(゚ー゚*ζ「あ、そうだ。カレーパン、食べてみようかな...」

結局一度もあの時は食べなかったカレーパン。
袋からとりだして食べようとする。

その時デレはふと思い出した。
地元の友達と約束をしてたんだ。7時からだったな。



カレーパンは2代目ポーギーの腹に収まった。

END

962 名前:ζ(゚ー゚*ζコンビニに通いつめだそうです[] 投稿日:2010/03/10(水) 23:21:48 発信元:123.221.192.183
>>950>>951>>952>>953>>954>>955
>>956>>959>>960

シベリアにあまり関係なくてすんません。
ありがとうございました。

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