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('A`)小説作家

406 名前:小説作家 1/2[sage] 投稿日:2010/03/01(月) 01:39:32 発信元:222.228.220.145
 

 私は小説を書いてはいけないのではないだろうか。


('A`)y―・~


 紫煙を燻らせながら、ビルの屋上から落ちゆく夕陽を見て、一人思索に耽る。

 私は小説家である。
 と、いっても著書はまだ3冊ほどの駆け出し作家なのだが。
 
 
 言葉ベタで、他人と意思疎通をうまく計ることのできない私にとって
 自分の裡のある思想、情念を文章として世に送り出す小説家という職業は
 実に自分にしっくりとくる、据わりのいい職業のように思えた。

 実際に自分の脳内で燻る妄想を文章として書き出し
 それを誰かに読んでもらう事は他の何にも変えがたい悦びがあった。

 自分の考えをただ話すだけでは理解してもらえないが
 文章、物語として世に出せば、読んでもらえ、賞賛してもらえるのである。

 だが最近どうも、書く事が楽しくない.......

 そればかりか苦痛ばかり伴っている。
 原因はわかっている、編集による指示で書きたい事が書けず、執筆内容を制限されているからだ。

 その制限された枠内でどうにか物語を紡ごうとするのだが、うまく。、書けない。

407 名前:小説作家 2/2[sage] 投稿日:2010/03/01(月) 01:41:42 発信元:222.228.220.145

 何を書こうとしても閉塞感が付きまとい、息苦しいのだ。

 それでもうまく書けないとなると、今度は別の重圧が私を襲った。

 文章しか取り得のない私が、文章を書けなくなると、一体何の価値があるのだろうか。

 襲い来る焦燥感。
 執筆作業は、さらに停滞する。

 苦しい精神状況で無理やり物を書く事は、水の底のように昏く、また痛みやすい内心を、力ずくで暴く行為に似ていた。
 キーボードを叩く度に、神経は過剰に刺激され、張り裂けんばかりに肥大するのである。
 心の闇を穿り返す余り、時として恐ろしい幻を見ることがあった。

 私の心の中心に居座っている顔の無い化け物が............大口を開けて私を喰らおうとするのだ.........

('A`)y―・~ 「―――ふぅ」

 夕陽を見つめ、私は一つ決心した。
 化け物に飲み込まれるのも、取り得が無くなり死んだように生きるのも真っ平ごめんである。

 それなら私は、自ら死を選ぼうか

 最後の一服を終え、私は屋上から身を投げた。落ちて逝く、深遠に。
 不思議と恐怖より、開放感を強く感じた。


 その場に残った紫煙だけが、静かに空間に溶けいった。



408 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[sage] 投稿日:2010/03/01(月) 01:42:30 発信元:222.228.220.145
以上です、感想批評等よろしくおねがいします。

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