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( ^ω^)ははぐれ錬金術師のようです

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:18:48.00 ID:8Y/iGqgOO
何時もの肌寒い昼下がり。
窓から見る空は久々に青く、僕のこの気持ちをすこしばかりは慰めてくれた。

周りではツインテールの髪型と、少し跳ねたロングヘアーの二人の女性がそれぞれ動き回っていた。
そんな僕はというと、机に突っ伏しながらぼんやりしていた。

( ^ω^)「あー、暇だおー」

ζ(゚ー゚*ζ「なら働いてください」

( ^ω^)「だが断る」

反射的に答えたら殴られた。
彼女の体は常人と同じはずなのにものすごく痛い。

ノハ;゚⊿゚)「お、おいデレ……きっとブーンに回ってくる仕事が無いだけだ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふーん。じゃあさヒート、この書類の束は何かな?」

ノハ;゚⊿゚)「……ゴメンナサイ」

僕を庇ってくれたヒートも、積み上げられた山を見て返す言葉もなくなったようだ。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:20:50.21 ID:8Y/iGqgOO
ζ(゚ー゚*ζ「そろそろ働いてくれないと、生活も厳しくなってきてるんですよ?」

ノパ⊿゚)「それに私達の核もそろそろ修繕に出して欲しいなー」

仕事仲間もとい専属のメイドがいなくなるのは流石に困るので、山の中から適当に一枚引き抜いた。

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「チェζ(゚ー゚*ζ「却下します」

ノハ;゚⊿゚)「諦めなよ……」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:26:27.81 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「まぁ、いいお。それで」

きっとどれも同じだろうし、諦めて興味ありげな二人に紙を渡した。

ノパ⊿゚)「えーと、道具製造? 案外簡単だね」

( ^ω^)「簡単なものならこっちまでこないお」

ちゃんと見ればわかる事だが、僕の所に回ってくる普通の仕事はない。
限られた人間に対する特別な仕事なのだ。

ζ(゚ー゚*ζ「そうだよヒート。ここ見れば分かるけど『枯れた農地を豊かにする道具』の製造だよ」

ノパ⊿゚)「あ、ホントだ。これは確かにブーンの錬金術関係だね」

そう、僕はちょっと変わった錬金術師。
この国にもう二人といない失われた錬金術の使い手だ。

( ^ω^)ははぐれ錬金術師のようです


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:27:17.96 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「どんな道具にするかは向こうで決めるお。
       とりあえずヒート、馬車のtζ(゚ー゚*ζ「だめです」

(;^ω^)「……え?」

ζ(゚ー゚*ζ「今は贅沢は敵です。よって却下です」

(;^ω^)「な、なら綿毛の絨毯ならζ(゚ー゚*ζ「効果が切れてます」

(;^ω^)「じゃあ生きてる自転syζ(゚ー゚*ζ「この前壊したのをお忘れですか?」

(;^ω^)「ぐぎぎ……」

ノハ;゚⊿゚)「だから諦めなってば……」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:31:45.06 ID:8Y/iGqgOO
(;^ω^)「はー、はー……や、やっと着いた……この靴が残ってたのは幸運だったお……」

ノパ⊿゚)「お疲れ様、案外早かったね。やっぱりブーンの錬金術はすごいよなぁ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。錬金術だけしかないもの、これくらいはねー」

(;^ω^)「デレ……お前は少し他人を労る事を覚えた方がいいお……」

この頃には既に日も落ち、いくつかの家は既に灯りが消えている。
この場はデレに任せることにした。
僕としてはもうこれ以上無駄に歩きたくない。

ノパ⊿゚)「喉乾いたでしょ。水でも飲む?」

( ;ω;)「有り難くもらうお」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:34:35.18 ID:8Y/iGqgOO
(,,゚Д゚)「こんな遅くに誰だ?」

ζ(゚ー゚*ζ「夜分遅くにすみません。
      ここに書いてある通り、この町からの依頼を受けた者ですが、依頼主である町長さんのお宅はどちらでしょうか?」

(,,゚Д゚)「あぁ、それなら俺だが、たしか言霊の錬金術師さんは男という話だったはずだ」

ζ(゚ー゚*ζ「その主でしたら都市へ続く街道入口で休んでます。もう歩きたくないと駄々をこねているので、私が代わりに参りました」

(;゚Д゚)「……は?」

ζ(^ー^*ζ「とりあえず主を呼んで参りますので、お時間よろしいでしょうか?」

(;゚Д゚)「あ、あぁ……」

ζ(゚ー゚*ζ「では一度失礼します」


(;゚Д゚)「……ここまで歩くとしたら半日かかるんだけどなぁ、都会のモンは何考えてるのかさっぱり分からん」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:37:59.06 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「はじめまして、言霊の錬金術師のブーンですお」

ζ(゚ー゚*ζ「ご挨拶をさせていただきます。ブーンの従者、デレと申します」

ノパ⊿゚)「同じくヒートd……です」

(,,゚Д゚)「この町の長をさせてもらってるギコだ」

挨拶は軽く済ませ、そのまま依頼内容の確認に入った。
原因はどうやら無理をした連作によるものらしい。

( ^ω^)「うーん、このままだと一度は復活させてもまた枯れるのがオチだお」

(,,゚Д゚)「またって、ずっと豊かにする道具ってのはないのか?」

( ^ω^)「錬金術といっても、無制限に効果がある訳じゃないお。
       この書いてある道具だって作れないわけじゃないけど、効果が切れればそこらにあるものと同じになるお」

(,,゚Д゚)「こっちは土地に無理させてなんとか成り立ってる町だからな……。
     何か町おこしでも考えるとして、その効果はどれだけもつ?」

( ^ω^)「早ければ1日で。長いとわからないお」

(,,゚Д゚)「……おいおい、冗談はよせ。こっちは真面目に聞いてるんだぞ?」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:40:15.01 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「こっちもいたって真面目だお。僕の錬金した物の効果時間はそちらにかかってるんですお」

(,,゚Д゚)「……どういうことだ?」

( ^ω^)「効果そのものは確かにこちらの腕の如何にかかってるお。

       けど練金の最後に人の思いを刷り込まなくちゃ効果は出ない。そしてそれを強く願う思いが無くっちゃ効果がすぐ切れる。
       僕自身にはこの土地に対する思いはない。つまりは……」

(,,゚Д゚)「こちらの思いの強さが鍵ってことか。だがその思いを刷り込むとやらはどうするんだ?」

( ^ω^)「それは明日町の皆を集めてくれたら教えるお」

(,,゚Д゚)「そうか、なら明日の昼過ぎにでも集まるよう指示しよう。
     で、ふと疑問に思ったんだがその長いのはわからないってどういうことだ?」

( ^ω^)「それは現在進行形で記録を更新してるものがいるからだお」

(,,^Д^)「『いる』? ハハハ、まるで生きてるみたいなこと言うんだな。一度そいつを見てみたいものだ」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:43:17.74 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「今見てるお」

(;゚Д゚)「……え?」

町長が驚くのも無理はない。見た目は完全に女性なのだから。



ζ(^ー^*ζ「改めてご挨拶をさせていただきます。現在記録更新中のデレでございます」


ノパ⊿゚)「右に同じくヒート。あと町長さん。私物扱いされるの嫌いなんで」


―――――
一応終わり
では

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