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( ・∀・)は育てられるようです

345 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:29:33 発信元:122.102.231.42

( ・∀・)は育てられるようです



( ^ω^)「どこに向かってるんだお?」

('A`)「さあ」

ξ゚⊿゚)ξ「もう! しっかりしてよね。
      あんたがリーダーなんだから!」


勇者の一行は暗い森の中をのんびりと歩いていた。

パーティの編成は、一般的なもの。
体格のいい戦士に、魔法に剣術と万能型の勇者。
そして、可愛い女魔術師だ。


('A`)「適当でいいじゃん」


347 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:32:27 発信元:122.102.231.42

ξ゚⊿゚)ξ「何であんたみたいな勇者のとこに、
      きちゃったのかしら」

('A`)「ヒント:家が近所」


その場で思いをぶちまけるツンに対し、ドクオはそれを面倒くさげに流すだけ。


('A`)「だいたい、別にオレ達が頑張んなくても、
   別の勇者が頑張ってるからいいんだよ」



348 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:35:19 発信元:122.102.231.42

現在、世界には数多くの勇者がいる。
どこかの国が調べた結果によると、100人に1人は勇者らしい。

('A`)「オレ達はのーんびり旅してればいいの」


(;^ω^)「さすがにそれは……」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン! そんな奴放っておきましょ」


ツンがブーンの手を掴み、先へと進んで行く。


('A`)「そんなに怒ることかよ」


頭をかきながら二人を追いかける。


350 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:38:32 発信元:122.102.231.42

('A`)「ん? 何やってんの?」


すこし先に進んだところで、ツンとブーンが固まっていた。


( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ


( ・∀・)


('A`)「…………え、いつのまに産まれたの?」


ξ#゚⊿゚)ξ「違うわよ!」


351 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:41:34 発信元:122.102.231.42

( ^ω^)「どうするお?」

( ・∀・)

('A`)「近くの町にいって、里親でも探すか」

( ・∀・)そ

( ・∀・)

( ・∀・)

( ;∀;) ブワッ


ξ;゚⊿゚)ξ「な、泣いちゃったわよ!!」

(;'A`)「なななな何で?!」

(;^ω^)「きっと、ブーン達といたいんだお!」

(;'A`)「んな馬鹿な……」


(*・∀・)

354 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:45:42 発信元:122.102.231.42

('A`)「えー。では、なんやかんやで、この子を育てます」

( ^ω^)「ここから出れないお」

赤子は、里子に出されるのも、森を出るのも嫌がり、泣いた。

泣いている子供を、無理矢理つれていくような趣味はないので、
けっきょく、3人で赤子を育てることとなった。


ξ゚⊿゚)ξ「名前はどうする?」

( ^ω^)「ツンが決めていいお」

ξ゚⊿゚)ξ「えー。ブーンが決めなさいよ」

( ^ω^)「ツンのほうがセンスがいいお」


('A`)「……リア充は爆発しろ」

( ・∀・)「ばくはつー」


赤子は「ばくはつ」を覚えた。



355 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:48:23 発信元:122.102.231.42

<2日目>


赤子の名前は『モララー』となった。
命名はドクオだ。

( ^ω^)「モララー」

ξ゚⊿゚)ξ「モララー」

( ・∀・)「ばくはつー」

はいはいをしながらモララーは二人のもとへ行く。


('A`)「やっぱり、普通の赤ん坊じゃないよな」

成長が早い。
魔物の罠かもしれないと、勇者であるドクオの第六感が告げる。


( ・∀・)


('A`)「…………ま、いいか」


モララーは、ドクオを懐柔した。


356 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:52:10 発信元:122.102.231.42

<3日目>


('A`)「走れ! モララー!」

( ・∀・)「はーしるー」


( ^ω^)「スパルタだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「モララーが可哀想よ」


('A`)「うるさい! モララーならできる!」


モララーは走ることができるようになっていた。

できることが増え、3人の親から多くを学ぶ。


ドクオから基礎体力を。
ブーンから剣術を。
ツンから魔術を。


モララーは少し強くなった。



357 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:57:03 発信元:122.102.231.42

<4日目>

( ・∀・)「ドクオ父さん」

('A`)「魔術はツン。剣術はブーンに聞けよ」

( ・∀・)「オレ、変かな?」

('A`)「……気にしなくていいと思うぞ」


少年の姿となったモララーは難しい年頃のようだ。

自分の成長の早さに戸惑っているのか、
同じくらいの歳の子供がいないことに不安を覚えているのかはわからない。

( ^ω^)「モララー。今日は魚を焼くお」

( ・∀・)「えー。魚キライ……」

ξ゚⊿゚)ξ「好き嫌いはダメよ」

( ・∀・)「はーい」

ブーンとツンはすっかり夫婦になっていた。


モララーは魚を食べた。

359 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:00:56 発信元:122.102.231.42

<5日目>


( ^ω^)「モララーも強くなったおね」

( ・∀・)「昨日はまだ勝てなかったけどね」


2人は剣を持ち、対峙している。
特訓なのだが、剣は本物で、間違えて刺せば、ごめんではすまない。


ξ゚⊿゚)ξ「危ないわよー」

('A`)「ブーンがね」

昨日と今日の、ほんのわずかな間に、モララーは強くなった。

モララーに関しては謎が多い。
体の成長に、剣術や魔術の飲みこみが異常なほど早いのだ。

( ^ω^)「その剣はあげるお」

(*・∀・)「やったー!」


モララーは剣を手に入れた。



360 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:03:48 発信元:122.102.231.42

<6日目>


('A`)「モララー」

( ・∀・)「ドクオ父さん」


( ^ω^)「モララー」

( ・∀・)「ブーン父さん」


ξ゚⊿゚)ξ「モララー」

( ・∀・)「ツン母さん」


たった数日でも、情はわく。
家族になれる。

自分達とそうかわらない年齢にまで
成長した息子を3人は見た。

( ・∀・)


モララーは家族愛を深めた。

362 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:07:05 発信元:122.102.231.42

<7日目>


( ・∀・)「………………」


('A`)「モララーどうかしたのか?」

( ^ω^)「朝からあの調子だお」

ξ゚⊿゚)ξ「心配ねぇ」


親は3人顔をあわせて作戦会議中。


可愛い息子が、朝から調子がおかしい。
宙をぼんやりを見つめ、口数も少ない。


('A`)「……よし。オレが聞いてくる」

( ^ω^)「おお! さすが勇者!」

ξ゚⊿゚)ξ「忘れてたけど、そうだったわね!」

364 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:09:29 発信元:122.102.231.42

2人に見送られ、ドクオはモララーに声をかける。


('A`)「どうかしたのか?」

( ・∀・)「…………ドクオ父さん」


モララーはゆっくりとドクオに視線を向ける。

2人の視線がからまりあう。



( ・∀・)「ボク、お迎えがくるんだ」



367 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:13:48 発信元:122.102.231.42


('A`)「やっぱり、お前は普通じゃなかったんだな」

( ・∀・)「うん。ボク、思い出したよ」


真っ直ぐ見つめてくるモララーから、ドクオは目をそらす。
心配そうに見ているブーンとツンの姿に気づき、再び視線をモララーへ戻した。


( ・∀・)「あのね、ボク『魔王』なんだ」



('A`)


想定外の言葉に、ドクオは言葉を失くした。


369 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:16:47 発信元:122.102.231.42


( ・∀・)「今、いるって言われてるのは影武者。本物はボク」


こぶしを握り締めながら、モララーは続ける。


( ・∀・)「魔王は自然から生まれて、近くにいた種族に育ててもらうんだ。
      そのために、情がわきやすくなる魔法がかけられてる」


つまり、たった数日でモララーに情がわいたのは、魔法のせいだということ。


( ・∀・)「7日間の成長期間を終えたボクは、魔王になる」


モララーが指差す方向には、飛行系の魔物が見える。
あれがお迎えというやつなのだろう。


372 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:20:08 発信元:122.102.231.42



( ・∀・)「父さん、世界の半分いらない?」



空を指差した手を降ろし、前へ差し出す。
手をとれば、これからも息子と暮らしていける。

うまくいけば、世界の半分を貰える。

なんという好条件。考える必要もない。


ブーンとツンに視線を送った。
2人も空の魔物に気づいたようだ。


頭の回転が早いツンは、もうモララーの正体も気づいただろう。



373 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:23:28 発信元:122.102.231.42


2人は頷いた。

ドクオも頷いた。


('A`)「お前は自慢の息子だよ」



とても優しい笑みを浮かべ、




差し出された手を叩き落とした。


376 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:26:43 発信元:122.102.231.42


( ・∀・)「どうして?」


叩かれた手を呆然と見ながら呟く。



('A`)「子供の始末は親がつけなくちゃいけないんだ」

( ^ω^)「早く行くお」

ξ゚⊿゚)ξ「次は敵同士よ」


3人は並び、モララーと向きあう。


378 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね[] 投稿日:2010/02/07(日) 00:29:37 発信元:122.102.231.42


( ;∀;)「父さんと、母さんの馬鹿……」



モララーは魔物の背に飛び乗り、遠い空へと去って行った。



('A`)「……何か、寂しいな」

( ^ω^)「感傷に浸ってる場合じゃないお」

ξ゚⊿゚)ξ「早く強くなって、魔王のとこへ行かなくちゃね」



('∀`)「そうだな」



~おわり~



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