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無題

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:39:51.09 ID:sgtoUrzJO
「きったねぇ字だなオイ」

授業は既に終わり、大半の生徒が帰宅するなり、それぞれの場所で部活に励んでいたりする放課後の校舎で、
僕がノートに数式を書いて解いていると、遠慮のない言葉が背中から飛んで来た。

振り向くと、そこには僕のノートを覗き込んでいるクラスメイトであるハインの姿がある。

从 ゚∀从「それ読めるのかよ」

('A`)「・・・自分でも読めないような字を書いているつもりはないんだけど」

从 ゚∀从「アタシには読めないな。
何だか筆記スピードの遅い速記を見ている気分だ」

そこまで言うか、と内心思いながら、同時に彼女の毒舌はいつものことだと、自分を宥めすかしてノートへの筆記を続けた。

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:44:08.00 ID:sgtoUrzJO
从 ゚∀从「まぁいいや、お前の字なんて気にしてる場合じゃないんだ」

じゃあ言うな。

口には出さないが思わず反論してしまう。

从 ゚∀从「部長がお前のこと呼んでたぞ。
     時間があれば部室に来い、だとさ」

('A`)「絶対にそんなこと言ってないよね、あの人」

視線をノートから逸らさずに言うと、ハインはいちいち細けーな、と毒づいた。

从 ゚∀从「どうだっていいだろ、そんなことは。些細なことだ」

('A`)「・・・わかったよ、これが終わったら行く」

ペンを走らせながらそう答える。

从 ゚∀从「早くしろよ。アタシは先に行ってる」

片手を上げて返事にした。

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:46:53.71 ID:sgtoUrzJO
それから数分して、解いていた数式の答えを、正しいかどうかはともかく導き出した僕は、
持ち物を雑に鞄の中に突っ込むと、言われたとおりに新聞部の部室へと向かった。

この学校の新聞部の部員は、僕を入れて4人しかいない。

活動も小規模で、春夏秋冬に一回ずつ、学校での行事やその他色々を取り上げる程度の新聞まがいの紙切れを発行する程度だ。

そして僕は、僕が部室に呼ばれた理由は絶対に部活動に関係する内容ではないことを知っている。

校舎1階の隅、特に用事がなければ誰も来ないような、廊下の突き当たりにある部室にたどり着くと、僕はドアを開けた。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:49:39.65 ID:sgtoUrzJO
「遅かったね。急に呼んでもいないんだから無理してでも来るべきなのに」

先ほどの毒舌なんて真っ青のコメントが部室のドアを開けると同時に飛んで来た。

が、いつものことなので何食わぬ顔で僕は答える。

('A`)「いえ。用事って何ですか?」

僕は部室の真ん中にある机をいくつか引っ付けて作ったテーブルに鞄を置いた。

从 ゚∀从「おい揺らすんじゃねーよ馬鹿」

その脇では先ほどの毒舌少女が足を組んだ挙句テーブルに足首をかけるというあられもない格好で本を読んでいる。
おまけにその本の題名は「舞姫」である。ミスマッチにも程があると言うものだ。

「女の子はそういう言葉遣いをすべきだよね」

そんな言葉が聞こえてきて、ハインが少し罰が悪そうにする。
足を下ろさないあたりが精一杯の抵抗なんだろうか。

ともあれ、僕はその言葉を発した主に視線を向けた。

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:51:57.60 ID:sgtoUrzJO
lw´‐ _‐ノv「ああ、用事は凄く重要な案件なんだけど」

その人物は少し他のとは離れている、窓際の机に静かに佇んで、静かに紅茶を飲んでいた。

彼女の名前はシュール。僕の一年上の三年生。実年齢まで一つ上なのかは不明。

別名は「逆言」のシュール。高校生でこんなアレな感じの二つ名を持つ人を僕はほかに知らない。

lw´‐ _‐ノv「全く気にならないことだから、君には調べてもらいたくはないなー、と思って」

('A`)「調べ物・・・ですか」

lw´‐ _‐ノv「違う。今、この学校で流行ってることのことじゃないよ」

('A`)「ああ、『べっかんこ』のことですか」

lw´‐ _‐ノv「違・・・・」

先輩がそこまで言ったところで、部室のドアがけたたましく開いた。

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:54:06.12 ID:sgtoUrzJO
ζ(゚ー゚*ζ「終わりましちゃー!」

どっかのお笑い芸人みたいな語尾で叫びながら入ってきたのは、新聞部員最後の一人、デレだった。

ζ(゚ー゚*ζ「しぇ・・先輩に言われたとおりに、インダビューしてきまちた!」

この舌足らずな口調と声の高さだけで判断すれば幼児かと言いたくなるが、一応高校生、僕より一つ下の一年生である。

見た目の幼さとの反面、学年での学力は上位と言うのだから、人は見た目と口調で判断することは出来ない。

lw´‐ _‐ノv「全く役に立たないね。そのインタビューの内容なんて見たくもないな」

ζ(゚ー゚*ζ「どうぞー」

デレがひょい、と差し出した手帳を、その言葉とは裏腹にすっと受け取ると、部長はしばしそれを読んだ後呟いた。

lw´‐ _‐ノv「ふぅん。正直だなぁ、この人」

そういってデレに手帳を返して、部長は紅茶を一口啜った。

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:56:14.83 ID:sgtoUrzJO
lw´‐ _‐ノv「ドクオ君、君に頼みたくない事の内容なんだけど」

('A`)「はい」

lw´‐ _‐ノv「今日の夜、『べっかんこ』をやってほしくはないなぁ」

('A`)「・・・やるんですか」

lw´‐ _‐ノv「違う」

('A`)「でもあれ、一人じゃ出来ませんよ」

lw´‐ _‐ノv「そこにとても忙しそうな人がいるよね」

視線を向けられた毒舌少女が、うげ、と明らかに嫌そうな声と表情を出した。

从゚∀从「アタシもやるんすか・・・」

lw´‐ _‐ノv「だってとても忙しそうだもの、あまり適した役だとは思わないなぁ」

从 ゚∀从「そこの幼稚園児にやらせてくださいよ」

ζ(゚ー゚;ζ「ええ!?嫌でしゅ!私怖いのダメなんでしゅう!」

从 ゚∀从「しゅーしゅーうるせぇ」

ζ(゚ー゚;ζ「しどい・・・」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:00:22.80 ID:sgtoUrzJO

lw´‐ _‐ノv「まぁ、今回デレは役に立たなかったからね。
今回は頑張ってる君達に」

从 ゚∀从「・・・めんどくさ」

('A`)「じゃあ準備しないとダメですね」

从 ゚∀从「何でお前はやる気なんだよ」

('A`)「何でって・・・」

从 ゚∀从「まぁ、好きそうな顔してるよな、そういうオカルトっぽいの」

('A`)「そうですか」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ頼まないから。まぁ、とりあえず紅茶は飲まずに」

そういうと、部長は僕に新しく入れた一杯の紅茶を差し出した。

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:03:07.09 ID:sgtoUrzJO
ありがとうございます、と礼を言って、僕は紅茶を口に含めて、反射的にそのカップを口からはなした。

僕は熱い物は苦手だ。俗に言う猫舌。

从 ゚∀从「だっせ」

あわてる僕を、毒舌少女があざ笑う。

ζ(゚ー゚*ζ「だいじょうびゅですか?」

舌足らずな幼児体型の後輩が気遣ってくれる。

lw´‐ _‐ノv「期待してないからね」

あべこべに、嘘しかしか言えない変人部長が言う。

('A`)「ふー・・・」

カップに息を吹きかけて紅茶を冷ます猫舌の僕は、この新聞部がこれから巻き起こす一連の騒動が、
とんでもない結末を迎えることになり、その中心に僕が引きずり込まれる、なんてことは、まったく知りもしなかった。

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:05:21.90 ID:sgtoUrzJO
以上。
導入部分を含めたプロローグって書くの楽しいよね。
その後を考えずに書くなら、の条件つきで。
なので続くかどうかはわかりません
ましてや題名は思い付かないので名前欄固定出来ませんでした。すいません
誰かいいの思い付いたら使わせてもらいます

後どうみてもシュール二枚舌じゃない

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