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クリスマスプレゼントのようです

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:17:22.81 ID:aPl90Oa+O
夜景の美しいビルの一角。

今日は12月23日、クリスマス・イヴの前日。

ビルから見える街はクリスマス一色。

色とりどりのネオンが街を飾っている。

Prrr.....Prrrr......

備え付けの電話がなる。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:18:36.00 ID:aPl90Oa+O
ミセ*゚―゚)リ「………もしもし」

風呂上がりの髪を、タオルで拭いながら女は受話器をとる。

『…………』

受話器の向こうは何も言わない。

ミセ*゚―゚)リ「………もしもし?」

ちょっと苛立たしげに、もう一度声をかける。

女は電話の相手の心当たりがある。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:19:58.84 ID:aPl90Oa+O
ミセ*゚―゚)リ「あと十秒」

『…………』

ミセ*゚―゚)リ「9、8、7、6、5……」

『……相変わらずだな』

女は、やはりこの男か、というような表情。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:21:24.94 ID:aPl90Oa+O
女は先程よりも苛立たしげに男に問う。

ミセ*゚―゚)リ「今さら何の用?」

『悪かったとは思ってる。……元気だったか?』

ミセ*゚―゚)リ「おかげさまでね……。あ、ちょっと待って」

女は携帯のメールを返信すると、また受話器へと耳を近づける。

ミセ*゚―゚)リ「ごめんごめん。で、なに?」

『まだあの男と付き合っているのか?』

ミセ*゚―゚)リ「アンタにとやかく言われることじゃないじゃん」

『……すまん。そうだな』

受話器の向こうで、漏れるため息。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:22:51.06 ID:aPl90Oa+O
『明日の夜、あの場所で待っている』

男は唐突に告げる。

ミセ;゚―゚)リ「え?」

『じゃあな』

ミセ;゚―゚)リ「ちょ、待っ……!」

もう受話器からは、機械的な音しかなかった。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:24:14.25 ID:aPl90Oa+O
クリスマス ・イヴ。

雪がチラチラと降ってきた。

男は、大木に寄り掛かり、右手にはタバコ、左手には缶コーヒーを携えていた。

約束の時間通りに女はやってきた。

その格好から、このあとはクリスマスパーティーにでも行くのだろう。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:25:18.88 ID:aPl90Oa+O
男は、女を視界に認めると、缶コーヒーを胃に流し込み、空き缶を投げ捨てた。

そして、男は懐から携帯灰皿を取り出すと、タバコを揉み消した。

ミセ*゚―゚)リ (やっぱり変わってない……)

女は若干安堵した。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:28:17.46 ID:aPl90Oa+O
二人は、互いに無言のまま歩きだす。

女も、目的地は承知している。

あれから五年も経った今も、絆を断ち切ることはできなかった。

やがてその場所に着く。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:29:27.49 ID:aPl90Oa+O
男は、また懐に手を伸ばすと、携帯灰皿ではなく小さな小箱を取り出した。

('A`)「……これを」

男は低い声で女に言った。

ミセ*゚―゚)リ「…………」

女は何も言わずそれを開ける。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:32:20.08 ID:aPl90Oa+O
暗い闇夜でも光り輝くそれは、ダイヤモンドの散りばめられた美しい指輪。

('A`)「結婚するんだってな。……おめでとう」

女は震える声を隠し切れず、俯いた。

ミセ* ― )リ「式には、来てくれるの……?」

('A`)「俺にそんな資格はない。……分かってるだろ?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:33:17.22 ID:aPl90Oa+O
そして、男はゆっくりと語り始める。

('A`)「クー……、いや、死んだ母さんの指輪だ。貯金も家も、何もかも失ってしまったが、これだけは手放すことができなかった……」

ミセ* ― )リ「…………」

('A`)「クーの望みだったんだ。お前が嫁ぐ際、渡してくれと」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:35:00.82 ID:aPl90Oa+O
墓石はきちんと手入れされていて、落ち葉一つ見当たらない。

きっと、男がずっとここを訪れていたのだろう。

男は妻を愛していた。

女もそれを知っていた。

知っていたはずなのに……。

女は、勝手ばかりしていた父を恨むことで、必死に生きてきたのだ。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:35:46.98 ID:aPl90Oa+O
ミセ*;―;)リ「パパぁ……ママぁ……」

女は、化粧が崩れることも気にせず男にすがり泣いた。

('A`)「お前は幸せになれ。お前にはその権利がある。……俺も母さんも、遠くから見守っているから」

男は、女から体を離すと、背を向けて歩きはじめた。

遠ざかる足音。

ミセ*;―;)リ「ふぇ……」

女は嗚咽を漏らすが、男が振り返ることはなかった……。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:37:04.90 ID:aPl90Oa+O
ミセ*;―;)リ「ん……?」

女は、指輪の下の一枚のに気づいた。

女は涙を拭って、フッと微笑んだ。

ミセ*う―゚)リ「ホント、不器用な人……」

『メリークリスマス、ミセリ。愛する娘よ、どうか幸せに』

そしてダイヤモンドが、キラリと光った……。



~('A`)のクリスマスプレゼントのようです・Fin~

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 17:38:32.16 ID:aPl90Oa+O
ちょっとした短編でした

どうもありがとうございました

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