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( ^ω^)想いは遥か彼方へのようです

633 名前:( ^ω^)想いは遥か彼方へのようです[] 投稿日:2009/11/29(日) 01:00:37.39 ID:nI2ySSEp0
それでは投下させて頂きます


キンと澄み切った空気が、まるで身を切るように僕を包み込む。
大きく吐き出された息は白く染まり、口から出た刹那に外気と混じり合い溶けていった。
縁日のわたがしとはまるで反対だな、なんて考えて、口元がついほころんでしまう。
ついこの間まで暖かかったと思ったのに、すっかり冬が間近に迫っているようだ。

見上げた夜空には満天の星空が広がる。

( ^ω^)「デレ…」

―――君もこの星空を見ているのかお?―――


( ^ω^)想いは遥か彼方へのようです


僕が生まれて初めて運命というものを信じたのは、今年の夏の事だった。
学生最後の夏休みに、当てもなく辿りついた海辺の街で、ほんの小さな、
それこそ天文学的とも思えるような。
幾多のほんの些細な偶然の上に成り立っていたのが僕らの出会いだった。

634 名前:( ^ω^)想いは遥か彼方へのようです[] 投稿日:2009/11/29(日) 01:03:21.14 ID:nI2ySSEp0

それは一種の呪いだったのかも知れない。
ベガの純白の光を受けて、白く輝く砂浜と、まるで透きとおるような君の白い横顔を、
僕は生涯忘れる事はないだろうから。

君という存在の引力に引かれて、僕の魂は永遠に解放される事なく、束縛され続けるのだろうから。
過去という名の袋小路に入り込んだ僕の心は、永久にそこをさ迷い続けるのだ。

ふたりの最期の刻に、涙を流す君を胸に抱きながら最後まで涙を見せなかった僕を、
君は恨んでいるだろうか?

奇跡的に交差した僕らの運命は、もう二度と交わる事もないだろう。
だから、僕はやり場のないこの想いを夜空へと託すのだ。

毎年、僕たちが出会った季節に、一年に一度の出会いを果たす星たちへ向けて。
僕たちが出会った夜に、僕たちをやさしく照らした星たちに向けて。

きっと永久に解き放たれる事もなく引かれ合う、ふたつの星へ向けて。

僕は心待ちにしている。
僕たちの姿を星に重ねて、また君に出会える日を。


635 名前:( ^ω^)想いは遥か彼方へのようです[] 投稿日:2009/11/29(日) 01:05:57.84 ID:nI2ySSEp0
>>633>>634

お題「星座」「ベガとアルタイル」

ブーン系か微妙になってしまいましたが、初めて書いた小説なので、
感想や批評などよろしくお願いしますm(__)m

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