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1レスお題【泣き虫】


353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 19:56:34.74 ID:wfiq3BWt0
>>345
( ^Д^)「ミーンミンミンミーン」

( ^ω^)「ブーンブンブンブーン」

( ^Д^)「ミーンミンミン……」

( ^ω^)「ブーンブンブンブーン」

( ^Д^)「ミ……」

( ^ω^)「ブーンブンブンブーン」

( ^Д^)「……あのさ……オレ、今ものすごい重大な事に気づいた気がする」

( ^ω^)「何だお?」

( ^Д^)「これさ、【泣き虫】じゃなくて、【鳴き虫】じゃねーか?」 

( ^ω^)「oh……」




357 名前:>>345 【泣き虫】:2011/03/22(火) 20:02:43.13 ID:ayXyi7JfO
(;'A`)「あー……」

薄青い夜闇に包まれた宿の一室で、男は心底困っていた

川 ; -;)

ころころ、ころん。
美しい少女がはらはらと涙を流すたび、雫は石となって床を転がる。

月の光を絡めとったかのような、夜目にも煌めく丸い石。月輝石という魔力結晶の一種である。時折空から落ちてくるそれは、球形に近いものほど稀少で高価。

道具屋を営む男は、これを手に入れんと遠く王都からやってきたのだった。
しかし、どういうわけか満月の下、落ちてきたのは少女だった。男を見るなり泣き出した彼女をやむをえず宿屋で保護した結果、現在に至る。

(;'A`)「あの、ほら、アメあげるからさ、な?」

川 ; -;)) フルフル

少女が泣きやむ気配はない。
月輝石をうみだしている以上、この少女は月の精霊であろう。空に帰してあげたいが、すでに部屋は男もろとも月輝石に埋もれている。窓すら見えない。
涙を止めるのが先決だが、そこは生粋の三十童貞、気のきいた行動などとれるはずもなく。

('A`)「ウツダシノウ…」

数刻後に宿の床が抜けて大騒ぎになり、村中から幼女誘拐の疑いをかけられることを、この時の彼はまだ、知らない。



362 名前:>>345:2011/03/22(火) 20:21:23.54 ID:QsYV/qLk0

( ;ω;) 「おーん、おーん」

ふいにキリンさんが左のドアから出て行って、僕は寂しくなった。
鼻の奥がつんとすると思っていたらこれだ。ポケットの奥の惑星はもう、ない。
どうしようかな。僕は天井のメガミサマを見る。メガミサマは相変わらず、小さな太陽をいじくっている。

lw´‐ _‐ノv 「そんなに泣いたら、太陽が潰えてしまうぜ」

メガミサマはぶっきらぼうなプラネット・ジョークを言う。
一糸纏わぬその裸体と、まるで乾いたタンブルウィードみたいなギャグのギャップに、僕はふっと笑ってしまう。

( ^ωと) 「おっおっお、メガミサマは阿呆だお」

lw´‐ _‐ノv 「嬉しい事言ってくれるじゃないか、泣き虫坊や」

鼻の痛みはすっと消え、涙はもう流れちゃこない。
おもいきり泣いた僕は、今度はちょっぴり眠くなる。

lw´‐ _‐ノv 「おやすみ坊や。こわい夢を見ないように」

メガミサマ、僕はもう怖くも、寂しくないよ。
僕は、遠くで流れる彗星の音を聞きながら、ゆっくりと目を閉じる。
目の前に、小さく大きな宇宙が広がる。

おやすみなさい。


368 名前:>>345 1レスお題【泣き虫】:2011/03/22(火) 20:35:35.63 ID:VY1PgjW70
ガチャ、バタン

( ^ω^) 「いやぁ、今日も疲れたお~」

お疲れ様。またあの上司?

( ^ω^) 「僕より年下の癖に威張りちらしやがって…。」

やっぱりね。
じゃあ頑張ってその人を見返せる地位まで上がらないとね。

( ^ω^) 「……はぁ、独り言は虚しいお……」

……。

( ^ω^) 「風呂入ってちゃっちゃと寝るお」

……やっぱり、気付いてくれないのね。今日も気付いてくれないのね。
私はこんなに愛してるのに。貴方はいつも無反応。
貴方の為に死んだのに、死んでも気付いてくれないの。
だから私はまた泣くの。

川 ;々;) 「……あーん、あーん」

(  ω ) 「っ!…いっ、また…いたっ痛い、痛い痛い痛い頭…がっ、われ…る…ぅ…」

また苦しませてごめんなさい。でもこの瞬間が幸せよ。貴方が反応してくれる。
だけど貴方が悪いのよ?だって気付いてくれないの。

だから私は泣き続ける。今日も明日も、明後日も。



372 名前:>>345【泣き虫】:2011/03/22(火) 21:00:42.70 ID:jbE7OAlgO
ξ*;⊿;)ξ「泣いてないわよ」

(;^ω^)「泣いてるお」

 僕の恋人は泣き虫である。
 びっくりするほどすぐ泣く。そのくせ泣き虫なことを自分で認めない。
 たとえば、料理中にちょっと指を切っただけで顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃになるくらい。

 ふとした拍子に泣き出すものだから、僕としては目が離せなくて困る。
 それに、彼女が泣いていると僕の胸まで苦しくなるのだ。本当に困る。

 だから、僕は毎日毎日、彼女のご機嫌を窺ってばかり。
 疲れはするけど、彼女が泣く方がもっと嫌だ。

 ……嫌だったんだけど。
 この日、僕は自ら彼女を泣かせてしまった。

(;^ω^)「……涙、拭くお」

ξ*; -;)ξ「泣いてないもん」

(;^ω^)「泣いてるお。……それで、どうだお? 返事」

 でも、まあ、いいか。今日だけ。今だけは。
 だって嬉し涙なんだから。

ξ*;⊿;)ξ「……ふ、ふつつか、ものですが……」

 ――そうして彼女は、顔をぐしゃぐしゃにしながら、
 僕の差し出した指輪を受け取ってくれた。

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